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2025/03/03 (Mon)
ポテトスシメン、つまみ食いな昼
一日、あれこれ、つまみ食い。
まずはバーガーキングのハッシュブラウン。
朝のサンドイッチを食べるのに、なにか飲み物が必要だよね…、って、それで映画館の近所のバーガーキング。
アイスコーヒーをMで下さい、って言うと同時に揚がったジャガイモの油の匂いがほんのり香った。
サンドイッチと一緒に熱々ポテトを食べよう。
そう思って、スモールサイズを買って食べる。
カウンターの横。
紙ナプキンやストローなんかが置いてあるとこ。
そこにタップリ、ケチャップが山積みされてた。
揚げたジャガイモにはケチャップの甘酸っぱさがぴったりとくる。
地味な茶色に真っ赤な色が映えて目にもおいしく感じる。
それにしてもここ、お店の向かい側にあるホテルに宿泊している人たちでしょうか?
外人客が次々やってきては熱いコーヒーに朝食メニューをテイクアウトして帰ってく。
ホテルの高い朝食よりも、ここの安さがいいのでしょうか?
それとも朝は、いつも食べなれたもので始めたい、って思うのかなぁ。
なんだかちょっと面白い。
そして昼。
立ち食い寿司で小腹を満たす。
かなりの混雑。
お店の外までお客様が溢れるほどで、しかも老若男女、いろんな人がカウンターを囲んで食べる。
不思議なことに、ここでも外国人客がかなり目立つ。
しかも白人系の人たち。
お茶を片手にカウンター上のショーケースの中を指差しながら、「This one, please」とニッコリ笑う。
回転寿司とは違った正真正銘、目の前で握ってくれるたのしさと、明朗会計にしてネタの名前をしらなくっても指差しをして自分で選べる。
その気軽さがいいんでしょうね。
もしかしたらばこうした気軽な立ち食い寿司を、海外なんかで展開したら結構、受けるのかもしれないなぁ…、って。
そんなことを思ったりもした。
ランチのおきまり。
中トロがネタに入ったホリデーランチというのがあって、それをまずは選んで食べる。
赤身、中トロ、サーモン、白身。
イカに鯵、生ゲソ、玉子に中トロ鉄火巻き。
それに生海苔のタップリ入った味噌汁で、それで980円。
ほどよき分量、ほどよきクオリティ、それに見合った値段が見事。
赤貝、ホタテと他にいくつか追加して、お茶を二杯飲みご馳走さまと、席を立つ。
ここの寿司。
ランチやセットをたのむとしゃりはちょっと大きめ。
けれど一品一品、ネタを指定して注文するとほんとに小振りの寿司になる。
いくらでも食べれる配慮…、と思えばこれもまたたのし。
それからしばらく街をぶらぶら。
大きな荷物を抱えてリムジンバスを降りてくる人。
長距離バスのターミナルから、次々、吐き出されてくる帰省、あるいは旅行帰りの人たちの波に混じってぶらぶらしてると、自分までちょっと旅した気持ちになった。
シルバーウィークも終わりの準備。
家に帰る前におやつ替わりにラーメン、食べる。
万世ラーメン。
ほんとにここは久しぶり。
まだパーコー麺という食べ物が今のように一般的じゃなかった時代。
ここにかなりハマってた。
カンスイ使わず、だから嫌なアンモニア臭とはまるで無縁のストレート麺。
ちょっとボソボソしていてしかもどんどんみるみる伸びてくる、ちょっとズルンとした麺に無化調、無添加の醤油スープが不思議とマッチ。
スープを一滴残らず飲み干しても決して喉が渇くことが無い、素直な味が結構好きで、しばらく通った。
けれどずっとほったらかしで、10年ぶりくらいになるのかなぁ…。
久しぶりにきて、こうして食べて、昔通りだったかどうかも定かでないほど久しぶり。
スッキリとした、けれどコクのある醤油のスープ。
癖の無い麺。
クチャっと歯ごたえおいしいパーコー。
たしかにこんな味だった、そんな気がするなつかしい。
昔はラードの匂いがおいしいチャーハンもあったのだけど、今ではラーメン一本で勝負をかける、その今風もちょっと好き。
[0回]
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2009/09/22 (Tue)
はしご飯
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Comment(4)
おでんと新宿三丁目
夜になると本格的に涼しさ感じる。
何かあったかいものを食べたいなぁ…、ってそれでお多幸。
おでんを選んだ。
関東風おでんの専門店。
銀座にある本店にはじめて来たのは20代も半ばの頃。
会社の先輩に、酒をおごるよ…、と言われてついていったのがこの店でそもそも「おでんでお酒」というシチュエーションに、へぇー、大人だなぁ…、ってビックリしました。
それまでおでんって、家でご飯のおかずに食べるものだったから。
カウンターにおでん鍋が並んでて、そこでクツクツ、いろんなネタが煮込まれている。
店に溢れる出汁の香りに酔っぱらってしまうようなそんな空間。
おでんだけでお客様をもてなす店があるなんて、東京ってすごい街だなぁ…、ってそう思い知った懐かしの店。
さすがおでん日和の今日のこと。
1階のおでん鍋の前にある一等席はもう満席で、それで地下。
タバコ吸い天国の煙モクモク、大テーブルに酔っぱらいがクダを巻く80年代的新宿の酒飲み空間。
好きなおでんを盛ってもらう。
醤油色した黒い出汁。
最初はこの色にビックリして、こりゃとんでもないところに来ちゃったぞ…、って思ったものです。
ボクが食べなれていた関西おでんは淡い出汁でクツクツ煮たもの。
それと似ても似つかぬ真っ黒に、けれど食べると不思議なほどにあっさりしてて辛いというよりコクを感じた。
なるほどこれならいけるじゃないの…、って、土地には土地の旨いものがあると思ったキッカケのこれ。
飴色になった大根煮込み。
玉子にワカメ、それから豆腐。
どれもかなり色黒で、けれど素材の持ち味までは台無しになっていない程よい味わい。
それからちくわぶ。
これも初めて食べたときには仰天したもの。
餅のようにやわらかくなく、ツルンとしててでもネットリでもある不思議な歯ごたえ。
なれると結構、いけるもの。
今でも母はまるでろうそくみたいっていって、食べようとしないけれどボクは好き。
串ものおでん。
タコの足をぶつ切りにしてジックリ煮込んだ、だからプルンとした食感をほとんどなくし、若干スカスカ。
なのにそのスカスカとしてかなり硬めの噛み応え感がなんだかおいしい。
干物のタコのような食感。
顎がおいしく、噛めば噛むほど旨味が滲む。
ヌルンと粘り気をもったツブ貝。
マグロとネギをかわるがわるに刺して煮込んだネギマも旨い。
揚げ銀杏に牛スジ肉を煮込んだときの煮汁で作った煮こごりなんかをつまみに飲んで、おでんでお腹を温かくする。
ほどよく気持ちよくなって、それで〆をと外に出る。
ビフテキあづまっていう、洋食屋。
ビフテキ屋とみずから名乗っていはするけれど、ビフテキよりもカレーやオムレツ、あるいは生姜焼きなんかの方が居心地がよく見える気軽なレストラン。
陽気なおじさんがサービスに立っていて、年の頃、60手前くらいでしょうか?
マニュアル漬けじゃない臨機応変なおもてなしがなかなかによい。
ボクらのあとにやってきた、デート途中の若い男女のカップルが、メニューを前になかなか注文が決まらずにいた。
二人とも、食べたいものがありすぎたのでありましょう。
ああじゃない、こうじゃないって迷ってて、注文を取りにきたそのおじさんを前にちょっと焦りはじめてた。
そこでおじさん、一言、いいます。
存分にお悩み下さい、お二人で召し上がられたいモノが決まるまでをたのしんで下さいネ…、ってとても自然にほがらかに。
こんな気のきいた一言は大人じゃなくちゃ言えません。
牛肉のジュウジュウ焼きをたのんで食べます。
焼けた鉄板の上に生のキャベツを山盛りにして、そこにフライパンで焼いたお肉をのせたもの。
ここにポン酢風味のガーリックソースをかけてジュウジュウさせつつ食べる。
だから肉のジュウジュウ焼きってここの名物。
今日は肉を大盛りにした。
ここのコレ。
肉の大盛り、野菜の大盛り、その両方の大盛りって、大盛りだけでも3種類ある。
これだけじゃなく、例えば生姜焼きにしても肉多めとか、野菜多めとかって「いろんな多め」が用意されてて、自分の好みをきいてくれるってたのしさがある。
ご飯のおかずに焼けたきゃ別がまたおいしくて、前歯にコツコツ、ついさっきまで生だったキャベツの繊維がとてもうれしい。
食欲モリモリ、湧いてくる。
それにしてもこの店がある新宿三丁目のこの通り。
ちょっと前までは寄席の末広亭がランドマークであった程度の目立たぬ街。
ところが去年の年末あたりから、とてもにぎわう通りになった。
キッカケは通りの反対側に出来たシネコン。
朝から夜までかなり多くの人が集まる地域になった。
それに合わせて、立ち飲み居酒屋やワインバーが次々できて、それらのお店のほとんどが通りに向かって大きく扉を開け放つ、とても開放的な店作りにして街全体に活気が生まれた。
今では通りを歩くだけで、なんだかワクワク、ウキウキしてくる。
ショッピングセンターやテナントビルを作るだけが再開発じゃないんだネ。
一軒一軒、小さな店がそれぞれ独自に努力をし、店の手柄を独り占めせずみんなで分け合い、みんながちょっとづつよくなっていく。
そんな開発のあり方が、これからほんとは大切なんだ…、って、そんなことを思ったりする。
好きな街。
[0回]
2009/09/21 (Mon)
はしご飯
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Comment(4)
李宮、それから麺通団
夜、仲間と一緒に新宿焼肉。
「李宮」という店。
西新宿の超高層ビル、アイランドタワーってビルの地下にある焼肉専門店。
このビルが企画された当時。
日本はバブルの頂点あたり。
だからとてもゴージャスなビルとしてプランニングがなされてて、だからこの店。
ビルの地下というのに中庭をもち、それをぐるりと囲むようにしてまるで一軒家を作るようなしつらえで店ができている。
ビルが完成した頃には、もうそのバブルもかげりが見えてて、オフィスフロアーのテナント探しもかなり難航したと聞く。
不幸なビルの不運なテナント。
そのゴージャスなしつらえに、不似合いなほどに大衆的で気軽なメニュー戦略。
つまりコストパフォーマンスが高くて重宝。
ここぞというとき、知っていると便利なお店に今日も来る。
焼肉の食べ放題がたのしめます。
米国産ではあるけれど、カルビにロース、ハラミにホルモンと普通の焼肉店で出してる普通の肉はほとんど揃う。
豚に鶏。
野菜にシーフードなんかも揃い、けれどタンの用意だけ無い。
無理をせず。
決まった値段であれこれ肉をたのしむための最小限の素材だけにておもてなしをする。
割り切り見事で、潔い。
サンチュやサラダ。
ナムルにキムチが食べ放題という、これがかなりうれしくってありがたい。
肉をモリモリ、沢山食べちゃう罪悪感を取り去ってくれる免罪符的こうした野菜。
普通の焼肉店ではどうしてもとるのをためらう。
けれどいくら食べても同じ値段だ…、って思うと安心できる。
うれしい限り。
ホルモン、それからホタテ貝。
実はホルモン。
ちょっと前まであまり好きじゃない食べ物だった。
脂の塊。
ちょっと癖ある匂いに食感。
内臓そのもの…、ってビジュアル的にもちょっと苦手でずっと敬遠してたのだけど、ひょんな拍子で食べてみて、たちまちハマった。
トロンと脂がとろける食感。
冷やっと舌の温度が瞬間、下がってしまった?って勘違いするほどの脂の味わい。
クニュクニュっとした腸壁のこの独特の噛み応え。
噛んでも噛んでも旨味がまるでなくならず、なくならないばかりかどんどん旨味をタップリ、吐き出し続ける。
食べなれるとこれほどおいしい牛の部分って他には無いかもなぁ…、ってボクの動物的な部分がつぶやく。
決してハマりすぎることのないように…、ってボクの臆病者の部分が叫ぶ。
そんなおいしさ。
フランクフルトを焼いたりします。
食べ放題。
なにを食べても値段は一緒なんだから、なるべく原価が高く思える素材を焼かなきゃ…、ってわかっちゃいるけれど、でもこんなB級な物も食べたくなっちゃう。
縦割り半分にしたフランクフルト。
その内側から焼く。
コンガリ、ジックリ。
網の上にズラっと並べて、でもその場所場所で焼け具合が随分違う。
時折、焼け目を確認しながら、場所を変え、方向を変えどのソーセージも同じ具合に焼けるよう世話を焼くのがまたおもしろい。
ヒックリ返し、皮目を同じくジックリ焼いて、はい、出来上がり。
マツカサのようにそっくり返る皮の表情。
コンガリ焦げ目がうつくしく、しかもツヤツヤ、汗かく表面。
齧るとパキっと皮がはじけて、お肉のジュースが口一杯にほとばしり出る。
バーベキュー的たのしい一品。
これもごちそう…、堪能す。
それからチヂミ。
食べ放題の焼肉で、肉以外のこうした料理には過大な期待をしないようにいつもしている。
けれどこれ。
カリッと表面キッチリ焼けてて、しかも中身はシットリ、ジューシー。
ネギ、ニラ、キムチと最小限の具材を使い、でも見事なほどのおいしい出来。
むしろあれこれ具材を入れぬ、こうしたシンプルレシピの方がチヂミはおいしくなるのかなぁ…、って思ったりもする。
どうなんだろう。
ナムルにキムチもまたほどほどにおいしくて、〆にクッパやビビンパを食べてみようかと思いはするけど、炭水化物をあんまり食べちゃ負けてしまう(笑)。
って、そう思いつつ我慢する。
ビールに梅酒、それからマッコリ。
飲む手は止めず、ただただひたすら食べ続け気づけば制限時間一杯。
お店をあとに、〆、探す。
歩いてちょっとの麺通団。
つめたい冷やかけ、桜えびのおむすび、それから竹輪の磯辺揚げ。
ぶっかけうどんではじまった今日一日の〆がこれまた讃岐うどんという偶然に、あっけらかんとニッコリとなる。
ほどよき喉越し。
ツルンとなめらか、しかも噛むと歯ごたえ豊かなここの麺。
相変わらずの見事な出来映え。
来る度、量が減ってくる天ぷらたちにはなんの罪もありますまい。
プライスダウンにコストダウンが唯一無二の生き残り術?って、思われるほどの今の不景気気分がなやましい。
冷たいうどんに冷たい汁。
タップリのネギ、そしてすった生姜を溶かしてお酒にお肉で火照った喉とお腹をなだめる。
一緒に熱いかけ汁もらって、それをお茶の代わりにフウフウ。
息吹きかけつつズズッとすする。
讃岐の出汁はやっぱりおいしい。
いりこの酸味と軽い苦みを感じるちょっと独特で特別な故郷の味。
なつかしい。
[0回]
2009/09/21 (Mon)
はしご飯
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Comment(6)
郷土料理にタイ料理
夜、会食をかねて新宿ご飯。
「くらわんか」
っていう店。
日本全国の郷土料理が揃う、というのが売りの日本料理店でそのコンセプトが気になって、それで来てみる。
新宿駅前。
店名を入れたたくさんの白い提灯と、ひときわ大きな緑の提灯。
国産素材を50%以上つかっているお店の証。
なるほど、半分近くは輸入食材を使っているのか?、って意地悪な突っ込みは止しにして…。
地方の素材を使った日本料理がズラっと並ぶメニューの中に、ならば見知った地方の名物料理があるかというとちと違う。
三陸から秋刀魚を運んできて刺身にしても、それは郷土料理じゃないだろう…、って。
ちょっとガッカリ。
面倒なことは考えず、普通の会食にしちゃいましょう…、と食べたいものをそれぞれ選ぶ。
貝焼きなるコレ。
ホッキ貝とホタテをザクっとぶつ切りにして、貝殻におき出汁でクツっと煮込んだ料理。
浜辺っぽくって悪くない。
これに玉子を流し込み、煮固めると青森名物の貝焼きになる。
もったいないなぁ…。
それなら正真正銘の郷土料理になるのになぁ…。
県民ショーでもやっていたのに。
これ作った人、見てなかったのかなぁ…、ってみんなで言い合いながらそれでもパクパク。
コリコリとした北寄のひも。
プリプリとしたホタテの柱と貝の旨味が存分にとけ込んだ煮汁の見事なハーモニー。
悪い料理じゃないのにね。
おいしく食べる。
金時草。
今が盛りの加賀野菜。
ほうれん草のような緑の葉野菜。
茹でて食べると、トロトロ、ちょっとモロヘイヤっぽい粘り気を出す。
ほんのりとした渋みが食欲増進させる、夏の終わりのこの時期にとてもうれしい、おいしいご馳走。
かけまわした出汁が、金時草が吐き出す汁で真っ赤に染まる。
生命力を感じさせる色。
この地方にしかない野菜があるところって、文化や生活を大切にしてきたところなのかなぁ…、って思わせる。
昔はもっと多様な野菜が日本の各地にあったんだろう…、ってちょっと哀しく、なやましくなる。
今日はちょっとグチっぽい。
一人前の料理の量はほどほどで、ちょっとお行儀の良い料理屋風。
けれどお酒の値段がこなれてて、特に焼酎。
カラフェでたのむとオンザロックで4杯ほどもとれる量がやってくる。
しかもカラフェの横に、たのんだ焼酎のラベルを小さくシールにしたのを、ペラっと貼ってくれるのがいい。
焼酎だけで30種類以上も揃う。
だからどうしても、幾種類かとって飲み比べたくなるそんなとき。
こうした工夫はありがたい。
気がきいてるし、折角だから追加でこれももらおうか…、ってそんなたのしいキッカケにもなる。
ボクらの周りのテーブルも、かなりのお酒が出ているようで、雰囲気だけはまるで居酒屋。
にぎやかなのが、うれしい感じ。
メバルを焼いたの。
尾びれに背びれ、胸びれにタップリ塩を貼付けて、時間をかけてじっくり焼いた魚の勇姿。
一尾、一尾、焼く前に入念に串を打って魚をそらせてビチビチってしているように焼き上げる、この発想は日本ならでは。
この一匹を、箸できれいに食べられるのが日本の人の食文化。
そんなことを思ったりする。
会話もかなり盛り上がる。
落ち着いた店。
お客様もザっと見たところ平均年齢オーバー50という落ち着いた層。
新宿にしては珍しい。
「郷土料理」というキーワード。
それを「おいしいモノがある」と翻訳するコトができる人たちはそうした年齢の人なんでしょう。
ちょっと勉強。
おもしろい。
一軒目の郷土料理店で、めぼしい〆が無かったもので、それで移動。
新宿御苑近くまでいき、オキニイリのタイ料理店にて二度目のご飯。
クルンテープ
というお店。
決して便利な場所じゃない。
けれど満席。
4人がけの小さなテーブルにキッチリ4人がギッシリ座る、正真正銘の満席状態。
エアコンがんがんかけているのに、熱気で汗をかいちゃうほどで、おいしいものを食べてやろう…、って闘志が思わず湧いてくる。
ヤムウンセンをまずはとり、ぼんやりとした日本の胃袋をタイ料理用の胃袋にする。
今、作ったばかりの熱々の具材まじりの春雨が、ビビッと辛くてなんとおいしい。
タイの醤油の濃厚な味。
ビリっと辛い唐辛子。
タップリの香菜に、砕いた干しエビのカリッと乾いた食感が、口の中をにぎやかにする。
エビのすり身を食パンに塗り、揚げトーストにした前菜や、チェンマイ風の揚げ麺カレーをパクつく。
食べれば食べるほど、不思議なほどにお腹がすいてくるのがうれしい。
そして〆。
ここでボクが一番好きな料理がこれ。
エビの味噌と玉子と一緒にご飯を炒めたタイ風チャーハン。
ご飯一粒一粒にエビの旨味がしみ込んで、なんともおいしい。
みんなで分け合い食べなきゃいけないのはわかっているのに、全部を独り占めしたくなるほどの味わいで、みんな無口にパクパク食べる。
サイドに一緒についてくる、グリーンカレー風味で炒めた豚肉。
ゴロゴロ、ご飯に転がるようにタップリ混じったローストにんにく。
どれもおいしく、お腹の中にストンストンと入ってく。
食べ終わってしまうのが勿体なくて、でも食べ終えなくちゃもっと勿体ないことになっちゃうそんな、まるでたのしい今日一日のような〆。
沢山しゃべって、沢山食べた。
沢山笑って、集まるみんながますます互いを好きになる。
そんな一日。
ありがとう。
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2009/09/13 (Sun)
はしご飯
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ライオン、コロッケ、銀座風
銀座を歩いてライオンに来る。
地下鉄の日比谷の駅から帝国ホテルを右手にみつつ、コリドー街をテクリと歩く。
にぎやかな店、暇な店。
古い店もありはするけど、ほとんど最近出来た店。
新しい商業ビルの中に入ったお店はどれも、チェーン店か大企業のやる店で、なんだかちょっとつまらない。
志のある店や、情熱的なアイディアもった人じゃなく、「家賃を払える」会社ばかりが集まっている。
銀座はそもそもそんな街じゃなかったのにね…、ってそういいながら、さまよい歩く。
ベルギービールのビアホールだとか、アイリッシュパブが客の呼び込みをする。
銀座でビールを飲むのなら、ひさしぶりにライオンにでも行ってみようか、って意見がまとまりそれで銀座の7丁目。
キャバクラの客引きさんの呼び込みふりきり、まっしぐら。
ひさしぶりです、この雰囲気。
ハリーポッターのホグワース校。
そこの学生食堂のホールをちょっと小さくしたような、荘厳にして開放的な造りの店の真っ正面にビールカウンター。
そこに生ビールを注ぐ専門家が3人ズラっと並んでただただ、ビールを注ぐ。
ビアホール。
それを「ビールの殿堂」と訳すのならば、まさにココはビールの殿堂、ビアホール。
今年で出来て110周年だというめでたい年を記念して、110の字を白く大きくプリントした黄色いTシャツでサービスをする。
これまたなんだか学生食堂みたいなふうで、とてもたのしい。
小さいテーブルがギッシリ並ぶ。
そこに詰め込まれるようにキチッと座ってビールを飲む。
サラリーマンも観光客も、銀ブラ途中の人たちもみんな同じくキチッと座ってビールを飲んで高い天井見上げてニッコリ。
ちょっと小さなドイツ旅行をしているみたいな、そんな気になる。
名物のコレ。
「伝統の紙カツ」って、紙のように薄く肉を叩いて伸ばして揚げたカツ。
ただ薄いカツ…、じゃないんですね。
タップリの千切りキャベツの上に乗っかるカツ一面に、ほんの少々の中濃ソースとマヨネーズ。
ただそれだけで、ビールのつまみにしっかりとなる。
肉にも、それにパン粉にも味が入っててだからどの部分をどう食べても同じ味がするのがスゴい。
さすが名物、伝統の味。
ソーセージやジャーマンポテトのようなビアホール料理もありはするけど、ピザやステーキ、ナポリタンと揃う料理はどれもまるでファミレス料理。
ココは大人のファミリーレストラン。
主役の料理がたまたまビールであるだけの、とても気軽でたのしいお店。
厨房の出口近くに調理長が立っていて、出来上がってくる料理を全部チェックしている。
パセリの位置や、料理のちょっとした並び方。
それにいちいち手を加え、ニッコリ笑ってこれでOK、って指示を出す。
こんなところもさすが伝統。
いいお店。
仕組みなんかより、お客様にとってのおいしさ、たのしさを優先してる、まるで「大企業がやってる生業」。
感心す。
〆を蕎麦にいたしましょうか…、と、それでテクテク、よし田に来ます。
銀座という街。
結構、蕎麦屋に恵まれた街。
日本橋から室町、新橋と銀座中心に広がるこの街、この界隈は特に高級蕎麦のお店が目立つ。
どこも何故?って思うくらいの早じまい。
お金を持ってるお大尽は残業知らずの、早寝早起き。
だから遅い時間まで営業するなんて、無粋なコトよ、と言わんばかりのお店が多い。
けれどここ。
10時閉店、しかも値段もそば屋の値段。
1000円もあれば天婦羅そばまで堪能できる。
身の程知らずの値段を覚悟しなくてもよい、という太っ腹なとこがボクは好き。
ここの名物、コロッケそば。
銀座のそば屋でコロッケそば?って、初めての人は大抵驚く。
ここのコロッケ。
実は鶏のひき肉と山芋とろろを混ぜてコロッケ状にまとめて揚げる。
鶏のつくね揚げのような食べ物で、出汁をタップリ吸い込むと、この上も無いほどフルフル、フワフワ、シットリとなる。
コロッケという食べ物が、とてもハイカラでみんなのご馳走だった時代に出来た料理…、なのでしょう。
とはいえ蕎麦屋。
それも銀座のそば屋で普通のコロッケのっけて、さぁ、どうぞって言うのはいかにも粋じゃなく、こうした料理を工夫した。
昔の日本の人の創意を感じる一品。
おもしろい。
考えてみれば、朝、昼、晩と蕎麦となる。
ちと健康的な?秋の今日。
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2009/09/08 (Tue)
はしご飯
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