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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
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    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    九州の飲食店の経営者の人たちと、勉強会をしてそれからたのしく懇親会。

    f9ebaba2.jpg熊本での勉強会を終えて、そのまま一路、南へ。
    人吉という街にある「ほうらい茶屋」というお店にて。
    宴会場を急遽、勉強会場に仕立てなおして今の外食産業の置かれた位置や、これから準備をしなくちゃいけないコトをあれこれ。

    今の世界中が節約モードに入ってる。
    ワールドワイドな企業は驚くほどの利益を上げてる。
    けれど彼等がその出身国に税金を払っているかというと、ワールドワイドに税金を分散しつつ払ってる。
    国は貧しくなっていく。
    企業は国境を越えるコトができるのに税制は国境を越えるコトができないコトが問題で、だから世界を言われない不安が覆っていたとしても決して不思議ではない。
    将来に備えて人は節約をする。
    そうした人の気持ちにあった商売の仕方を考えなくちゃ、これからの飲食店は戦えない。
    と言ってそれがそのまま「安売り」につながっていくわけでもない。
    だって、節約をしたお金をたまに使うちょっと贅沢なお店も必ず必要になる。
    さてどうしよう…、ってあれこれみんなで考える。

    勉強会を終えたらそのまま懇親会。
    テーブルかたして配列変えて、宴会料理をズラッと並べ、さて乾杯!とレッツスタート。
    今年最初の忘年会な気分でござる。

    e82b9b73.jpg韓国風のホルモン鍋にまずは火をつけ、乾杯の合図と同時にクツクツ煮ます。
    モヤシにキャベツに玉ねぎ、タップリ。
    そこに真っ赤な辛子ダレ。
    水は一切使わずに分厚い石鍋の力を借りてやさしく熱を通していくと、野菜の水気がタップリでてくる。
    それを使って只々クツクツ。
    野菜の甘みが辛い味噌ダレと一緒になって食材全部を真っ赤に染める。

    ハフハフしながら、それを肴に飲むお酒。
    当然のごと、米焼酎でございます。
    九州南部は基本的に焼酎文化で、けれど地域地域で何焼酎がキッパリ変わる。
    鹿児島に行くとまず芋焼酎。
    宮崎にいけば麦焼酎で、ここ人吉は限りなく鹿児島に近い熊本なれどやっぱり米の焼酎となる。
    というか、ここ人吉は米焼酎の主要産地のひとつでもある。
    香りがやさしく合わせる食べ物を選ばない、博愛主義的焼酎は、それを飲む人をみんな博愛主義にする…、のでしょうね、みんな一気に仲良くなってく。

    2591e4cc.jpg焼酎の横に刺身醤油。
    これまた九州的であります。

    九州の醤油文化はとても独特。
    甘くてコッテリ、うま味があって、しかも用途、用途で醤油が変わる。
    煮物用の醤油があったり、焼き物なんかに使う醤油もあったりします。
    中でも刺身醤油は濃厚。
    甘くて、けれどサラッと後口がよい。
    脂のキツイ魚もサッパリ。
    例えばアジやブリのような独特の匂いがある魚でもたくさん、おいしく食べられる。

    船の形をした器に、いっぱい盛られた刺身のあれこれ。
    マグロにタイ、ハマチにイカと盛りだくさんで、鶴の形の大根や、菊の形のレモンなど細工切りしたこのめでたさが田舎らしくてニッコリします。

    それからサラダ。
    これも九州の醤油をベースにした甘めドレッシング。
    そこにタップリ搾ったみかんをくわえてやさしい酸味にしてる。
    しかもみかんを薄切りにして、それを軽く焼いて具材としているところが、なんともたのしくオモシロイ。
    焼いたみかんの皮の部分が、マーマレードのような苦味とやさしい甘みを出していて、普通の葉っぱ野菜がなんだか特別な味になってくようでオモシロイ。

    15321255.jpg焼いた肉やら、煮た野菜やらがあれこれ出てきて、けれどやっぱり宴会料理の中で安心できるもの。
    その代表は揚げ物でしょう。
    唐揚げ君の3種盛り。
    出来てきた途端の宴会場が、ざわめくような明るい空気になっていく。
    クルンと丸まるエビのブリンと新鮮なコト。
    地鶏、それからフグの唐揚げ。

    オモシロイのが唐揚げがやってきた途端に、ビール下さい!と声が湧く。
    ドライなビール。
    あるいはチュウハイ、ハイボールと揚げた料理にはバチバチとした泡がおいしい。
    九州の宴会の酒は焼酎だよネ…、と言う人でさえ、ちょっと舌を変えてみましょうとビールを抜いてジュワジュワ飲み干す。
    ビールでお腹が冷えたから…、ってそれで今度はお湯割り焼酎。
    酔いのペースが加速度的に早まっていき、なんだかワクワクするような夜。

    84da7498.jpg今日のメインとやってきたのが、鶏のスモーク。
    地鶏まるごと。
    甘辛いタレを塗ってスモークして仕上げたモノ。
    しかもコレに帽子のようなカバーをかぶせてそのままテーブルにやってくる。
    お客様の目の前で、覆いをとると中から煙がフワッと出てくる。
    煙の匂いが、なんともおいしい。
    鶏をスモークした際の、桜チップが焦げた煙を閉じ込めて、それと一緒に召し上がれという趣向の一品。
    その煙をカメラで撮ろうと何度もチャレンジしたのだけれど、残念ながらベストタイミングな写真がひとつも撮れずに終わる。

    それにしても丸ごとの鶏。
    なんてめでたくみえるんでしょう。
    一ヶ月ほど先のクリスマス。
    あるいはサンクスギビングの予行演習をしているような気持ちになった…、サプライズ。
    ただどうやって、さぁ、食べましょうとボンヤリしてたら、さすがに飲食関係の人が集まる宴会。
    ササッとナイフとフォークが出てきて、みるみるうちにキレイに解体。
    ウットリするよな手際で鶏が、食べやすいように切り分けられる。
    寿司をつまんで〆として、たのしい夜の終わりが近づく。
    同じ悩みと同じ夢をもつ人が集まりひとつ時間を分け合うたのしさ…、またまいりましょう、それまで笑顔でがんばりましょうと言って分かれる、充実感。



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    熊本に到着…、そのまま昼を勉強会。

    b6bca269.jpg勉強会といいながら、まずは試食のおいしい仕事。
    焼き肉専門店の大津屋という店。
    大津という工業団地がある町の、たとえば東京から工場視察にきた人たちをここでもてなせば間違いがない…、という町一番店。

    名物料理がひとつあります。
    「一本漬け」という料理。
    アウトサイドスカートという、赤身がおいしく肉汁とてもみずみずしい部位を一本。
    タレにじっくり漬けながら熟成させてそれを焼く。

    牛肉という肉。
    場所によって味わい、食感がまるで異なるのがオモシロイとこ。
    そのまま食べておいしい場所。
    煮るのがおいしい場所があったり、焼いておいしい部位がある。
    焼いておいいいところにしても、薄切りにして焼く方がおいしいところや、分厚い方がおいしいところ。
    この場所は、固まりのまま外はコンガリ、中はシットリ焼き上げるのがおいしい部位で、つまりステーキだとか焼き肉にぴったりな場所。
    だからこうして丸ごと一本、焼くのがまさに理にかなってる。

    f398c126.jpg豪快です。
    焼き網の上が肉でいっぱいになるこの景色。
    タレに浸かって飴色になった肉。
    火に炙られてたちまち赤く鮮やか色にかわってく。
    端から徐々に色がかわって、焦げ色になる。
    肉の表面がツヤツヤ、シットリした頃合いでひっくり返し、裏を焼く。
    コンガリ。
    表面カリッとなったらハサミでジョキジョキ切って、ハフッと食べる。

    つけて食べるタレがまたおいしい。
    ショウガ、ニンニク、ネギを細かく刻んでたっぷりはいってるうま味がしっかりした醤油ダレ。
    ボクの父が昔やってた会社で一時期、焼肉店をやっていて、そこのタレがここのお店のタレににていて、食べるとなんともなつかしくなる。
    九州の醤油は甘くてコクがあり、だから焼けたお肉の風味が引き立つ味わい。

    d457d9b7.jpg分厚い牛タン。
    これにはやられた。

    焼肉屋さんのタンといえば、大体、薄くてペランとしたのが多いのだけど、やっぱりタンもある程度の厚さがあってはじめておいしく感じるものだとボクは思ってる。
    ココのは厚い。
    厚いだけでなく、見事に熟成きいている。
    焼き網に乗せ、焼きはじめるとジワッと汗をかいてくる。
    汗と一緒に脂がタンからにじみだしてくる。
    良質の脂。
    それがタンから流れだし、下に向かって垂れ落ちていく。
    網が脂を受け止めて、タンを焼いてく。
    タンが含んだ水気が脂に押し出されるよう、外に向かって飛び出してそれがシュワシュワ、沸騰しているようにみえてく。
    焼いてくというより揚げていく。
    そんな感覚。
    拍子木状に切り分けられた分厚いタンを、転がしながらこんがりと焼く。
    焼かれる姿はまるでステーキ。
    それも上等なシャトーブリアンを焼いてるみたいに見えてウットリ。
    強めに打った塩がじんわり、焼かれる途中で肉に染みこんで、タンそのもののうま味をシッカリ引き立てる。

    58423ce0.jpgサクッと歯切れるその見事。
    歯切れて口に飛び込んできた、タンはネットリ、奥歯や歯茎を撫で回す。
    ボクの舌が牛さんの舌とキスするまさに肉感的なおいしさに、目を閉じ思わず、「あぁ、おいしい」。
    口いっぱいにほとばしりでるおいしいジュースに圧倒されつつ、ムチュンムチュンと噛み味わった。

    〆の料理やクッパにします。
    ユッケジャンをご飯にかける。
    大きめのお茶碗くらいのサイズのボウルにご飯を軽く一膳分。
    そこにサラッとユッケジャン。
    牛骨のうま味をたたえたスープに味噌、それから辛味で仕上げたスープ。
    玉子をタップリときほぐし、スープというより緩めのソースのような感覚。
    汁かけご飯というよりも、サラッとやさしいリゾットみたいな食感で、フーハーしながら食べてるうちに、体の奥まで汗をかく。
    ステキな経験…、オゴチソウ。

    食事を終えて勉強会。
    お店で働く人たちと、どんなお客様がいいお客様?ってディスカッションではじめてみたら、答えは簡単「ありがとうって言ってくれる人」というモノ。
    けれど最近のお客様って、ありがとうってなかなか言ってくれなくなってる。
    無表情で、一体何をしてあげるのがいいかわからぬ人が多くて、私たちの実力発揮の場所がどんどんなくなっている…、って。
    サービスってお客様からのヒントや合図がなくてはスタートできない作業…、大変な時代がきちゃったってみんなでちょっとため息をつく。
    がんばらなくちゃ…、とまた仕事。



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    まるで真冬のような寒さの今日のコト…、仕事の途中で寄ったスタバでジンジャーブレッドラテを飲む。

    stabanohuyu.jpgあたたかいモノを何か飲もうとお店に入った。
    そしたらいつもとちょっと違ったお店の雰囲気。
    クリスマス仕様の、ユニフォーム。
    お店の中にもホリデーシーズン用のデコレーションがちらほらあって、BGMもマドンナが歌う「サンタベイビー」。
    もうそんな季節になったんだ。
    外の寒さも当然か、って思ってそれで、シーズンドリンク。

    ジンジャーブレッド。
    生姜をタップリ入れて焼き、クリスマスツリーなんかにもぶら下げ飾るこのシーズンのお菓子を使ったラテドリンク。
    甘い…、そして香ばしい。
    一口ごとにコーヒーの苦みとジンジャーブレッドの甘みが交互にやってきて、舌の上にはザラッと砕けたクッキーらしき食感残る。
    クリスマスって、ワクワクするのにどこか切ないお祭りでそんな不思議な気持ちをもしも飲み物にするコトがあったら、多分、こうした味、食感になるんだろうなぁ…、って。
    そんなコトを思いつつ、仕事片手にラテにした。

    夜は自宅であれこれ作る。

    53d99343.jpg実は先日、石川県の友人から送ってもらったお芋のあれこれ。
    里芋、それから山芋がギッシリ、ダンボール箱に詰まっててまずは里芋。
    煮てみましょう…、と。

    土がついたまんまのお芋。
    たわしでゴシゴシ洗って土をまず落とす。
    それから皮をスルンと剥きます。
    ナイフを使って丁寧に。
    元気なお芋だったのでしょう…、剥いてるうちにどんどん粘り気がやってくる。
    すべらぬように。
    しっかり掴んでスルン、スルンと。
    キレイに剥いたのを、一個一個、水をはったボウルに落として休ませる。

    アゴ出汁、それから醤油に砂糖。
    お塩で味を整えた煮汁をタップリ鍋にはり、そこにお芋をやさしく沈める。
    弱火でジックリ、落し蓋をして小一時間ほどクツクツ煮込む。
    自然に冷まして煮汁の味をシッカリ中までしみこませ、パクリと食べる。
    なんとおいしい。
    自然なおいしさ。
    ネットリとした食感も、土の香りに似た風味、芋独特の甘みがガツンと体の奥に染みこんでいく…、ステキな素材があればこそ。
    こんな料理を作らせてくれる食材万歳!…、って感謝する。

    38f8ff18.jpgそれから肉。
    先日、焼肉を焼いた残りの切り落とし肉を凍らせといた。
    それを使って炒め物。
    玉ねぎ。
    ニンニク。
    どちらも同じ厚さにスライスしてそれを、まずは炒める。
    少量の植物油で、塩と胡椒で下味つける。
    そこにインゲン。
    それから肉を放りこみ、お酒をふって蒸し焼きにする。
    味は焼肉のタレを醤油と出汁で割ったモノ…、それをジャジャっとふりかけてとても簡単、でもしっかりと味が整いおいしくなった。
    キュキュッと奥歯がなるようないんげん豆の鞘の食感。
    シャキシャキとした炒め玉ねぎが甘くておいしく、肉の脂もほどよく旨い。

    それからハマチの西京漬け。
    魚屋さんで安売りしてた…、多分、そろそろ漬かり過ぎになっちゃうんでしょう。
    味噌だけぬぐってグリルにのっけ、強火で皮までこんがり焼いた。
    ハマチ独特の脂の風味がコッテリと、あぁ、冬の味がやってきた…、って思って食べる。
    肉に魚とメインが二つ…、週末だからのオゴチソウ。

    それから〆をラーメンにした。

    da0a22aa.jpg広島県の福山市にある「キムチ美人本舗」って言うキムチの専門店がある。
    そこが作ったキムチラーメン。
    実はココ。
    昔、ボクがやってた会社のお客様。
    もともと焼肉専門店を経営していた人のご子息。
    焼肉店を経営していたときのノウハウを使ってキムチの専門店を創業し、かなり人気を博しているっていうのですネ。

    ずっとご無沙汰。
    互いに連絡をとるすべさえもほとんど無くしていたのだけれど、なんと先日。
    Facebookで、再開をした。
    人の縁とは不思議なモノで、会うべき時には神様があわせてくれるのかもしれないなぁ…、って。
    こんな商品ができたんですよ…、と送ってくれたラーメン。
    スープがチルドのパックに入っててそれを湯煎にして温める。
    縮れた細麺…、90秒だけという固めに茹でてお椀にいれて、スープを流す。
    炒めたモヤシと薄切りチャーシュー。
    手間をかけずにチャチャッとできて、しかも味わい独特なコレ。
    牛骨炊いて作ったスープがスベスベ、ちょっとトロミをもって、それにキムチの酸味がスキッとうま味をひきしめる。
    コリコリとした歯ざわりたのしい麺は不思議なほどに頑丈で、熱々スープの中につかってもなかなか伸びずにコシをずっと発揮している。
    キムチ屋ならではのこうした商品…、オモシロイなぁって思ったりした、オモシロイ。
     

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    昨日にひき続いて、チャイナハウスすけろくで昼。

    d8a05af6.jpg昨日、一日。
    なぜ、ずっとかわらず繁盛店であり続けることができたのか?というようなコトをみんなで勉強。
    結局、仕組みとかシステムとかじゃなくて「一生懸命働いて報われる職場作り」と、「怠らずずっと教育し続けること」。
    その2つが揃って、はじめて「ココロの通った料理」が提供される。
    ココロのかよった料理でなければ、ココロを満たすことはできない。
    そういうコトなのでありましょうネ。
    そう思いながら厨房の中を見せてもらうと、笑顔で、けれど必死に鍋を振る姿。
    客席ホールに出ると、家族が仲良く、うれしそうに食卓囲む姿が見える。
    小さな子供を連れた家族。
    座敷に座って赤ちゃんを、あやしながらの食事の景色って、東京の都心にいるとなかなか目にはふれないモノです。
    ファミリーレストランって本当はこうして、家族がニコニコできる空間。
    お腹を満たして、仲良くなれる場所であって、若い人達がドリンクバーを目当てに群がる場所じゃなかった…、って当たり前なコトに気がついたりする。

    46cf548a.jpg昨日と違った支店のひとつで、店が違えば働く人も違ってる。
    けれど出てくる料理のレベルは、ほぼおんなじで、チェーン店だから当たり前とは思うのだけど、その当たり前に感動しちゃう。

    昨日はランチのセットをメインに試食した。
    今日は単品。
    例えばスープチャーハンなんて、粋な商品を試してみます。

    お米ご飯がもっているみずみずしさを閉じ込めて、外をカラッと焼いてパラパラさせる。
    それがおいしいチャーハンと言う料理。
    せっかくパラパラさせたチャーハンに、わざわざスープをかけて食べる贅沢。
    蛮行一歩手前の御無体なコト。
    一歩間違えればスープもチャーハンも台無しになってしまう料理で、だから敢えてしようとしないお店が多い。
    敢えてのコレを、さて試食。

    具沢山なチャーハンが、そもそもシッカリしていておいしい。
    パラパラ、口の中ではぜるような米粒。
    そこにスープがからんでみずみずさを感じるのだけど、焼けたお米の食感が台無しになるかというとそんなコトもない。
    スープ自体が独特で、スープ以上であんかけ以下…、って感じの濃度。
    だから炒めたご飯がスベスベになり、やさしくお腹に滑り込む。
    こりゃ、食欲がないときに来て食べたら元気が出るだろうなぁ…、ってそんな感じのたのしい料理。

    29b37f58.jpgそれからガッツリ系のセットをひとつ。
    焼き叉焼と目玉焼きの丼と、ソース焼きそばのセットというモノ。
    中国料理店でありますけれど、ソース焼きそばが昔からの名物のココ。
    もやしに豚肉、それからチリチリ、炒めた玉子が具材になった普通のソース焼きそばなのでありますけれど、ラードの甘みや、オイスターソースのフレーバーが、中国料理の野菜炒めのような味わいにしてくれている。
    シャキシャキとしたもやしの食感が、とても軽やか。
    麺の入った野菜炒めのような感じで、たしかにご飯のおかずにもなる。

    プルンと脂が透き通るジックリ煮こんで仕上げた叉焼。
    それを薄くきりわけて、ご飯に乗っけて煮込んだときのタレをタランとかけまわす。
    目玉焼きで蓋して、そこにチュチュっとマヨネーズで飾って完成。

    八千代っていう築地のお店。
    新鮮な魚を使った揚げ物が名物の店で、そこの名物メニューにチャーシューエッグっていうのがある。
    自家製叉焼に目玉焼き。
    腹をすかせた市場の人が、安くお腹を満たすために出来た料理に似た料理。
    まかない料理のような感じで、けれどなんともコレがおいしい。
    肉の脂がご飯の粒にしがみつき、スベスベ、口ですべっておいしい香りが鼻から抜ける。
    叉焼味のご飯を口に放りこみ、一緒にシャキシャキ、もやし混じりの麺を頬張る…、炭水化物が体の中を駆け巡る。

    328b8f61.jpgそれにしてもマヨネーズというモノは、いかにもおいしいモノであります。
    ここの名物の餃子を揚げてそこにチュチュっとマヨネーズ。
    これで十分、ビールが飲める。
    ご飯のおかずにもピッタリとくる。

    中華料理という料理。
    世界中のいろんなモノを飲み込んで、自分のモノにあっさり変える。
    例えばエビのマヨネーズ和え。
    まるで昔っからの中国料理であったかのように、自然な顔してメニューの中に居座っている。
    日本料理とマヨネーズがいまだに互いの落とし所をいまだに見いだせないのに比べて自由で、大胆…、感心します。

    ここの店では焼きそばフェアーを今やっていて、全部で5種類位の焼きそばがメニューにのってた。
    気になったのが塩焼きそばで、エビともやしと黄ニラがタップリ。
    ソース焼きそばと同じで具がふんだんで、野菜炒めのように感じる。
    塩の味と一緒に貝やエビ、野菜のうま味がドッシリしててしかも野菜の風味が良くて。
    何が秘密とジックリみると、野菜がこんがり焦げている。
    「火が作り出す料理」…、それが中国料理。
    強火でジャジャっと、熱した鍋に食材をキスさせるように触れさせて仕上げた…、だから油っこさは微塵もなくて焼けた風味だけが食材に移って仕上がる。
    家ではできぬゴチソウ。
    堪能しました…、これから移動、実家に戻り夜は母の料理を食べるコトとする。
     

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    ひさしぶりに富山で仕事…、お店づくりや商品作りを一緒にずっとさせていただいている「コリアンキッチン・カエン」に来ます。
    a7c0c9f2.jpg日本の韓国料理は今までと違ったステージに立ち始めている。
    かつて日本の韓国料理といえば焼肉。
    けれど実は、日本の焼肉文化は日本独特の創作料理で、韓国にいってあるモノじゃないのにずっとあたかも韓国料理の代表であるかのように君臨していた。
    今でもそうした焼肉文化は当然、根強い。
    けれど徐々に、焼肉じゃない韓国料理がじわじわ、市民権を得始めている。
    例えば大久保なんかに行くと韓流ブームも手伝ってでしょう…、韓国で食べられるような韓国料理を専門にするお店が増えていて、肉と行ったら牛肉じゃなく豚肉という文化が生まれはじめてる。

    sagami.jpgとは言え、それは都会の一部の街の話で、地方に行くとまだまだ韓国料理は稀少。
    小さな市場の小さなパイをカリカリ齧る程度の店しか見つからぬ。
    けれどこの店…、大久保にさえ、これほど韓国的なるお店はないほど韓国。
    けれどお客様がやってくる。
    けれど、新たな挑戦をしなくちゃいつかは、お客様から飽きられる。
    それでいろんな新商品を…、しかも韓国料理から大きく逸脱しない範囲で、ココ独特の料理を作ってみましょうよとそれが課題であれこれずっと考えている。

    それにしてもご婦人方のパワーはスゴイ。
    今日のこの店もほぼ90%ばかりが女性客…、残り10%の男性は女性についてきてる人たちでご婦人方が元気な限り、日本の飲食店はまだ大丈夫って思ったりする、アリガタイ。

    当然、解決しなくちゃいけない問題はある。
    お腹いっぱいになるだけじゃなく、お酒と一緒にたのしむ食事をどう定着をさせるのか?
    そのためこれからしなきゃいけないコトをあれこれ打ち合わせ。

    打ち合わせの場を深夜もやってるレストランでと「うどんのさがみ」を選ぶ。
    夜食食べつつニッコリと。
    名古屋出身のチェーンストアで、だから味噌煮込みうどんをたのむ。
    ガッシリとした固いうどんを、八丁味噌をベースのコッテリしたスープにて煮込んだご存知名古屋飯。
    チェーン店の料理でしょう…、とあんまり期待をしないで食べたら、これがおいしい。
    ビックリします。

    810b1632.jpg天ぷらとご飯が一緒になったセットをたのんで食べる。
    この天ぷらを味噌のスープに放りこみ、トロンと衣がとろけて味噌の味がにじんだ頃合いが、またおいしいのでございます。
    味噌のスープもコクがでる。
    うどんのからみもよくなって、なにからなにまでおいしくなってく。

    名古屋流儀でありましょうか。
    エビ天ぷらが大きく立派。
    プチュンと歯ごたえシッカリしてて、しかも甘くてうま味のシッカリ。
    それをご飯の上にのっける。
    味噌ダレたらん。
    よく煮こまれたネギと玉子を一緒にそえて、ご飯と一緒にザブっと食べる。
    味噌かつならぬ、味噌天丼って感じがたのしく、夜のお腹があったまる。
    表にでたら、ブルッと震える…、北陸地方は本格的な冬に向かっていく準備…、今年は雪がどうなるんだろう?みんなで心配して帰る。

    ところで今日、10月25日は「世界パスタデー」だったんだそうな。

    pastadayjpg.jpg気付かなかった。
    1995年の10月25日にイタリアのローマで「世界パスタ会議」が開催されたコトを記念して。
    1998年に制定されたっていうから、もう10年以上も今日は世界パスタデー。
    なのに全然、認知されてない。

    今年も日本中のレストランで今日を記念するオリジナルパスタを提供している…、って言うのだけれど、どこでそんなパスタを提供してるんだろう。
    調べてみたら普通の人が寄りつかないような高級イタリアンレストランばかりでござる。

    勿体無い。

    にもかかわらず、「パスタは大衆的な日常食だから、みなさんに気軽に食べてほしい」的なるメッセージ。
    大衆的な日常食は大衆的なお店で売ってしかるべき。
    今の日本で世界パスタデーをアピールしたければ、パートナーに選ぶべきはサイゼリヤみたいな「真に大衆的なる」レストランじゃないのかなぁ。
    決して一日数十名の予約で一杯になってしまうお店。
    しかも「パスタだけをくださいな」って気軽に言えないお店じゃないはず。
    スポンサーのバリラのパスタを使ってないから?
    それともそんな下世話なお店で、作られているパスタはパスタじゃないというのか…、大人の事情がちょっと複雑。
    ゴディバだったりメゾンドショコラを担ぎだしただけで、バレンタインデーが盛り上がるなんてコトは絶対ないのであります。
    なんだか不思議と思う夜。
     

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