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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    九州の飲食店の経営者の人たちと、勉強会をしてそれからたのしく懇親会。

    f9ebaba2.jpg熊本での勉強会を終えて、そのまま一路、南へ。
    人吉という街にある「ほうらい茶屋」というお店にて。
    宴会場を急遽、勉強会場に仕立てなおして今の外食産業の置かれた位置や、これから準備をしなくちゃいけないコトをあれこれ。

    今の世界中が節約モードに入ってる。
    ワールドワイドな企業は驚くほどの利益を上げてる。
    けれど彼等がその出身国に税金を払っているかというと、ワールドワイドに税金を分散しつつ払ってる。
    国は貧しくなっていく。
    企業は国境を越えるコトができるのに税制は国境を越えるコトができないコトが問題で、だから世界を言われない不安が覆っていたとしても決して不思議ではない。
    将来に備えて人は節約をする。
    そうした人の気持ちにあった商売の仕方を考えなくちゃ、これからの飲食店は戦えない。
    と言ってそれがそのまま「安売り」につながっていくわけでもない。
    だって、節約をしたお金をたまに使うちょっと贅沢なお店も必ず必要になる。
    さてどうしよう…、ってあれこれみんなで考える。

    勉強会を終えたらそのまま懇親会。
    テーブルかたして配列変えて、宴会料理をズラッと並べ、さて乾杯!とレッツスタート。
    今年最初の忘年会な気分でござる。

    e82b9b73.jpg韓国風のホルモン鍋にまずは火をつけ、乾杯の合図と同時にクツクツ煮ます。
    モヤシにキャベツに玉ねぎ、タップリ。
    そこに真っ赤な辛子ダレ。
    水は一切使わずに分厚い石鍋の力を借りてやさしく熱を通していくと、野菜の水気がタップリでてくる。
    それを使って只々クツクツ。
    野菜の甘みが辛い味噌ダレと一緒になって食材全部を真っ赤に染める。

    ハフハフしながら、それを肴に飲むお酒。
    当然のごと、米焼酎でございます。
    九州南部は基本的に焼酎文化で、けれど地域地域で何焼酎がキッパリ変わる。
    鹿児島に行くとまず芋焼酎。
    宮崎にいけば麦焼酎で、ここ人吉は限りなく鹿児島に近い熊本なれどやっぱり米の焼酎となる。
    というか、ここ人吉は米焼酎の主要産地のひとつでもある。
    香りがやさしく合わせる食べ物を選ばない、博愛主義的焼酎は、それを飲む人をみんな博愛主義にする…、のでしょうね、みんな一気に仲良くなってく。

    2591e4cc.jpg焼酎の横に刺身醤油。
    これまた九州的であります。

    九州の醤油文化はとても独特。
    甘くてコッテリ、うま味があって、しかも用途、用途で醤油が変わる。
    煮物用の醤油があったり、焼き物なんかに使う醤油もあったりします。
    中でも刺身醤油は濃厚。
    甘くて、けれどサラッと後口がよい。
    脂のキツイ魚もサッパリ。
    例えばアジやブリのような独特の匂いがある魚でもたくさん、おいしく食べられる。

    船の形をした器に、いっぱい盛られた刺身のあれこれ。
    マグロにタイ、ハマチにイカと盛りだくさんで、鶴の形の大根や、菊の形のレモンなど細工切りしたこのめでたさが田舎らしくてニッコリします。

    それからサラダ。
    これも九州の醤油をベースにした甘めドレッシング。
    そこにタップリ搾ったみかんをくわえてやさしい酸味にしてる。
    しかもみかんを薄切りにして、それを軽く焼いて具材としているところが、なんともたのしくオモシロイ。
    焼いたみかんの皮の部分が、マーマレードのような苦味とやさしい甘みを出していて、普通の葉っぱ野菜がなんだか特別な味になってくようでオモシロイ。

    15321255.jpg焼いた肉やら、煮た野菜やらがあれこれ出てきて、けれどやっぱり宴会料理の中で安心できるもの。
    その代表は揚げ物でしょう。
    唐揚げ君の3種盛り。
    出来てきた途端の宴会場が、ざわめくような明るい空気になっていく。
    クルンと丸まるエビのブリンと新鮮なコト。
    地鶏、それからフグの唐揚げ。

    オモシロイのが唐揚げがやってきた途端に、ビール下さい!と声が湧く。
    ドライなビール。
    あるいはチュウハイ、ハイボールと揚げた料理にはバチバチとした泡がおいしい。
    九州の宴会の酒は焼酎だよネ…、と言う人でさえ、ちょっと舌を変えてみましょうとビールを抜いてジュワジュワ飲み干す。
    ビールでお腹が冷えたから…、ってそれで今度はお湯割り焼酎。
    酔いのペースが加速度的に早まっていき、なんだかワクワクするような夜。

    84da7498.jpg今日のメインとやってきたのが、鶏のスモーク。
    地鶏まるごと。
    甘辛いタレを塗ってスモークして仕上げたモノ。
    しかもコレに帽子のようなカバーをかぶせてそのままテーブルにやってくる。
    お客様の目の前で、覆いをとると中から煙がフワッと出てくる。
    煙の匂いが、なんともおいしい。
    鶏をスモークした際の、桜チップが焦げた煙を閉じ込めて、それと一緒に召し上がれという趣向の一品。
    その煙をカメラで撮ろうと何度もチャレンジしたのだけれど、残念ながらベストタイミングな写真がひとつも撮れずに終わる。

    それにしても丸ごとの鶏。
    なんてめでたくみえるんでしょう。
    一ヶ月ほど先のクリスマス。
    あるいはサンクスギビングの予行演習をしているような気持ちになった…、サプライズ。
    ただどうやって、さぁ、食べましょうとボンヤリしてたら、さすがに飲食関係の人が集まる宴会。
    ササッとナイフとフォークが出てきて、みるみるうちにキレイに解体。
    ウットリするよな手際で鶏が、食べやすいように切り分けられる。
    寿司をつまんで〆として、たのしい夜の終わりが近づく。
    同じ悩みと同じ夢をもつ人が集まりひとつ時間を分け合うたのしさ…、またまいりましょう、それまで笑顔でがんばりましょうと言って分かれる、充実感。



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