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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
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    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    新大阪に到着し、それからちょっと後戻り…、高槻という大阪北部の街に行く。
    昔、関西地区を中心にチェーン展開をしていたとあるファミリーレストランのお手伝いをしていたコトがありまして、そこのモデル店があった街が高槻だった。
    昔と行ってもボクが20代の前半の頃のコトでしたからもう30年近くも前のコトにて、本当にかなりのひさしぶり。
    3867c7d8.jpg駅前の景色は代わりはしたけれど、かつての名残りも感じる…、再開発ビルの裏側に昔ながらの商店街がシッカリ今でも息づいていて生活感に溢れた街並み、ホッとする。
    ココに来たのは、とある喫茶店に来たかったから。
    コーヒー専門店の「マウンテン」…、ずっとブログでお付き合いして、TwitterにFacebookといろんなところでつながっていただいている。
    何度かコーヒーを贈っていただいたりもして近所に来たらぜひと思って、やっと今日。
    どんなお店だろう…、喫茶店とかカフェのようなお店なのかなぁ…、って勝手に思い込んで実際来てみると、その想像と随分違って、ビックリします。

    11a9c199.jpg
    コーヒーの焙煎工房に売店と試飲コーナーがついてるみたいなお店でコーヒー好きにはたまらない。
    いい店だなぁ…、ってニッコリします。

    お店に入るとコーヒーの香りが体にまとわりついて、いらっしゃいませ…、って挨拶をする。
    お店をやってるご夫婦と、ボクも挨拶。
    そして早速、おすすめの季節のブレンドいただきました。

    お願いすると、使う分だけ豆を挽きペーパードリップでユックリ、やさしく丁寧に一人前だけ落としてくれる。
    春まちブレンド。
    香り華やか、やさしい苦味。
    舌にのせると苦味が甘さにユックリかわり、鼻から甘い香りがぬける。
    明るい味とでもいいますか…。
    重苦しい冬がどこかに姿を消して、ウキウキするような春がもうすぐやってくる。
    たしかにそんな味がする。

    地元のお客様が次々やってくるお店。
    その忙しさの合間をぬって、ちょっとお話させていただく。
    夫婦二人で一緒にできる、終わりのない仕事をしようと、それで脱サラ…、試行錯誤しながら今のお店になったというのですネ。
    自ら終わりを決められぬ「人が生きるというコト」と、自分でお店を開店し叶う限りお客様をもてなし続けるというコトはなんと似ていることなんだろう。
    ニコニコ、2人が仲よげで今日のコーヒーは「シアワセの味」とボクは思った。
    今日は時間がそんなに無くて、また参りますと約束をして表にでたら、まだシアワセの香りがずっとボクの体についてくる。
    電車にのって移動の途中も、舌の上にはコーヒーの甘い香りがしておりました…、今度はユックリまいりますです、オキニイリ。



    関連ランキング:コーヒー専門店 | 高槻駅高槻市駅

     

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    すったもんだがあったモノの、ガクンガクンと激しい上下運動をするボーイング機に揺られて無事着きました富山の街に…、さっそくずっとお手伝いをさせていただいているカエンに来ます。
    a058ae8f.jpg東京の大久保通りなんかにいくと、日本の婦女子は韓国や韓国料理に夢中で夢中でしょうがないのか…、って思ってしまうほどにどこのお店も大繁盛。
    その勢いで東京の他のエリアのみならず地方都市にも韓国料理のお店が続々、生まれたけれどそれら全てが地域の人から受け入れられているかというと、これが厳しい。
    一般的にはまだ「焼肉」と「韓国料理」が区別されないところもあって一つの料理ジャンルとして確立できているかというとそんなことはない。
    だから韓国料理の専門店として繁盛し続けるコトはとてもむつかしい。

    c5143555.jpgそんな中でもこのお店。
    富山という地方都市にて2店舗あってひとつは街中。
    もうひとつは郊外立地でしっかりどちらも繁盛させてる。
    街中のお店は居酒屋的に使われ、郊外店はレストラン的と使われ方には違いがあるけど、どちらもそれぞれおなじみさんを持っていて楽しみ方が理解されてる。

    居心地がよく清潔なお店の作りも良かったのでしょう。
    元気で気さくなサービスもよし。
    けれど一番重要なのがやはり料理で、ここの料理はどれも安定していておいしい。
    新商品をいくつか試作。
    厨房の中でひらめいたコトを形にしていく段階。

    辛いそうめん。
    ちょっと余分に茹でたそうめん。
    ネットリ舌にからみつくような力強い食感にして、水でザブザブ洗ってしめる。
    ボウルにもってそこに醤油や水飴で下味をいれカクテキをつけたタレをのせて仕上げた創作料理。
    ビビン麺のような姿でけれどビビン麺のように甘みがなくてスッキリ。
    ムッチリとしたそうめんの食感もよく、スキッと辛味が際立つおいしさ…、味の設計図がシッカリ決まった伝統的な料理とちがって作った人の好みをそのまま活かせるこうした料理はいいね。
    冬のこの時期、マッコリをタップリ飲んだお腹の〆にいい感じ。

    それからチヂミ…、まもなくメニューに登場という、新商品の最後のチェック。

    ef3e1760.jpg焼く前の粉にタップリチーズをくわえて、カリッと焼き上げたモノ。
    実はチヂミという料理。
    韓国にいってもコレが正しいチヂミだっていう、決定版が存在しない。
    フッカリとした大阪のイカ焼きみたいなチヂミもある。
    ガリガリ、揚がったように仕上げたチヂミもあって、具材もお店によってそれぞれ。
    屋台で食べるチヂミと、レストランで食べるチヂミでまるで違った料理のように見えたりもする。
    ちょうど日本のお好み焼きが、地方地方でレシピがまるで違っているのとおんなじようで、だから案外、自由自在に新種を作り出すこと叶う。

    それにしてもこのチヂミ。
    モッチリとしたここ独特の生地にチーズがトロンとからみ、まるで餅のようにスベスベ。
    しかも焦げたところがサクサクという食感がなによりたのしい。
    具材はニラと韓国かぼちゃというシンプルで、だからチーズのとろみが引き立つ。
    やってきた瞬間感じる香りがチーズ。
    焼いてる途中に流れだしてきたチーズが焦げて、茶色いレースのようになってる。
    酸味のきいたタレをチョコンとつけてパクリと。
    最初はタレの風味が口に広がり、サクッと表面歯切れて小麦の生地がスベっと崩れる。
    噛んでるうちに徐々にチーズのうま味がコッテリと、舌に残ってトロトロ、生地と混じって奥歯にからみつく。
    その後口はピザトーストっていう不思議な味わい…、気に入った。

    81a91371.jpgそれからトッポギ。
    ココのトッポギは、かなりガツンとくる大人味。
    韓国ではおやつ感覚で食べられるコトがおおい料理で、辛さよりも甘さが前面に押し出されてる。
    水飴をタップリつかって餅がツヤツヤしているほどでけれどココのは甘さ控えめ。
    一口目にはたしかに甘くて、けれどたちまち甘さが消える。
    入れ替わるように、辛さがガツンとやってきて、真露やマッコリで舌を洗ってやりたくなるよな刺激的なる味わいで、そのまま食べても旨いのに、揚げ物の上にソース替わりにトロンとかける。

    その揚げ物が、韓国風の肉ワンタンを揚げたマンドゥ。
    チャプチェを海苔で巻いてフリッタ状に揚げたモノ。
    ソースがわりにトッポギの甘辛ダレを最初はのっけて、サクサクヒーハーたのしんで、それがそのうちタレが衣にからんでネットリ。
    油がタレと混じり合い、辛さに深みがでてくる趣向。

    揚げ物がタレでトロンとなるのはおいしい。
    例えば酢豚、あるいはあんかけワンタンがおいしいような仕組みであります。
    細切りにしてタップリくわえたおでんが出汁のうま味をじわっと吐き出しながら、これ一皿で十分、お酒のつまみになってしかも程良くお腹も満ちる。
    目から鱗の新発想に、おじさん、かなりやられちゃう。
    kaensam.jpg他にもバジル風味のサムギョプサルや富山の昆布や醤油を使った旨みたっぷりのスンドゥブチゲを試食して、かなりご満悦。
    特にバジルサムギョプサルは、他のサムギョプサルのように焼いたキムチと食べても一向においしくなくて、代わりにトマトを焼いてそれと一緒に食べると、甘くて酸っぱく風味もたのしい…、サンチュでくるんで食べるといくらだってお腹に入ってくれそうで、これもなんだかたのしい提案。
    どれも韓国料理の基本をこわさず今の日本の食のブームを上手にとりこむ料理で、まもなく正式にお披露目できる運びとなった…、そしたらチェックにこなくちゃねって舌なめずりする、そんな夜。



    関連ランキング:韓国料理 | 小泉町駅西中野駅堀川小泉駅



    それにしてもやっぱり雪国。
    生活に影響があるほどではないけど、畑は雪で覆われて間近の山は目にしみるほどに真っ白で、街の中にも雪の名残りがそこここにある。
    夜になるとしんみり静かで、もし明日、目覚めて外が真っ白な銀色世界だったらどんなにステキだろう…、って住んでる人には大変なコトも訪問者にはウキウキドキドキの種になる。
    動画を貼ります…、雪国でみるとなおさらステキに思える雪の動画でございます。



    新雪をひたすら踏みつけ続けることで、描き出された「スノーサークル」。
    まるでナスカの地上絵や、ミステリーサークルみたいなどこか神がかり的なる神々しさを持った動画にドキドキしてくる。
    それにしても、あしあと一つない雪原を歩くステキってどんななんだろう…。
    南国生まれのボクにとって、たとえこの歳になろうとなんだか子供のような気持ちにさせてくれるステキな景色でござる。
    お風呂に入って体温め、今日はグッスリ眠りましょう…、明日は電車で移動です。
     

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    実は昨日、夜の最終宅配便で九州、博多からおいしいパンが飛んできた。

    panda.jpg彼の地の友人。
    本業はパン屋さんではないのだけれど、お世話になった取引先やお客様に「ありがとう」の気持ちと一緒にパンをお届けできたらどれほどステキだろう…、って。
    それでパンの工房つくり、どこにもないカワイイパンを作ってやろうじゃないですかと。
    パンの名前は「サンキュー、パンだ!」。
    「パンだ」と「パンダ」をかけたカワイイロゴもステキで、試作に試作を重ねてやっとおいしいパンになりました…、って、それでいくつか送ってくれた。

    コロンとカワイイ。
    小さなイギリスパンのような形のパンと、ブリオッシュ状の形のパンの2種類あってどちらも香りが甘くて切ない。
    バターの香りと小麦の匂いがホワンと漂う。
    まずは一口そのままで…、と。
    食べると結構、カッシリ焼けてて歯ごたえがある。
    重たい生地で、けれど口に入れるとフワッととろけるやさしさ。
    塩の味がとてもおいしく、噛んでるうちにバターや小麦の香りがどんどん強くなり、他の味を必要とせぬ力強さに食べ始めると止まらない。

    焼いてみたらどうなるんだろう。

    pandapanda.jpgそう思って、二枚に開いてトースターの中に入れます。
    これが見事に焼けていく。
    自分で自分を焼いていくとでもいいますか。
    生地が含んだバターの力で、コンガリ、キレイな焼き色がつききめ細やかな生地がサクッと、見るからに軽く仕上がる。
    食べれば見た目以上に軽くて、カサッと乾いて、なのに口に入るとトロォリ。
    とてもなめらか。
    バターを塗っていないのに、バタートーストのような味わい…、ノックアウトです、旨いです。

    スゴいですね…、ってメールでお礼。
    そした「鹿児島の水、ジャージー種の乳脂肪分の高い牛乳、それにバターの仕業です」って返事が来ました。
    たしかに九州のおいしく正しい原料がパンをおいしくしてるんだろうけど、この大きさにこの形。
    それからおいしいモノを作ってやろうって気持ちがなにより、おいしい秘密。
    …、なんじゃないかと思ったりした。
    一緒に玉子を焼いてオカズにしようかと、思いもしたけど、このパンだけでお腹を満たしてみたくなり、卵料理は作らずにおく。
    代わりにマーマレードをタップリ。
    のっけるようにほどこし食べる…、お供の飲み物は濃い目のコーヒー。
    体の芯から目が覚めて、気持ちがとても明るくなった、ココロを満たすオゴチソウ!

    ところで、パンつながりでちょっと気になるトースターをひとつ紹介いたします。
    Quickserver Toasterっていう名前のちょっと縦長トースター。

    quickserve.jpg実は中にベルトコンベアー状にグルグル回る金網がセットされてて、上からパンを入れると、下にユックリ落ちつつ、コンガリ焼けてく。
    Quickと商品名にもあるように、90秒でコンガリトーストができるというモノ。

    ホテルなんかによくおいてある、横に移動しながら焼けていく業務用のトースター。
    それを縦に配置しなおし、コンパクトにした家庭用。
    ポンッと上にポップアップするトースターもいいのだけれど、固定式の熱源で焼いていると必ず焼きムラができてしまって、ボクのトースターもやっぱり奥がよく焼ける。
    けれどこうした移動式だと、どこもほとんど同じように焼けていくからありがたい。
    ウェストベンドっていうネットショップで79ドル99セント。
    日本円にして5000円ほどの値段がついてた、なんだかほしい…、ってちと思う。

    それにしてもこのショップ。
    キッチン小物や調理器具ばかりを売ってる店なんだけど、ポップコーンメーカーや電気スキレット、スティーマーとかハワイ風のかき氷マシンとか、アメリカらしいへんてこ調理器具がたくさん揃ってて、みているだけでウキウキしてくる。
    例えばホットプレートのサンプル画像に、パンケーキにフライドエッグ、グリルベーコンとアメリカ的なる朝食用の料理を調理している画像が載っていて、同じモノでも国が変わるとこれほど違ったプレゼンテーションになるんだなぁ…、って思ってそれがモシロイ。

    ところでこの動画…、ゴキゲンなオバカさんは世界中で今日もお馬鹿なコトをしているとわかってかなりワハハとなっちゃう。



    VHSのビデオレコーダーを改造して、トースターにしてしまったというコトなのでありますけれどこの動画をみているだけだと、本当にこのレコーダー状のモノがトーストしているのか、あるいは途中でトーストを入れて合成しているものかはっきりしない。
    ただ、このオバカさんがいろんなオバカの結果を載っけたウェブサイトを見ると、なるほどたしかに…。
    ビデオレコーダーの中は立派にトースターになってるようであります。
    無駄にたのしく、オモシロイ。
     

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    仕事で千葉の野田市にきます。

    108a6d7a.jpgつくばエクスプレスから東武野田線にのりかえて、野田市という駅につく。
    駅を降りると、見渡す限りキッコーマンの工場群。
    まるでキッコーマン王国のメインゲートのような駅で、そもそも東武野田線という電車自体が、かつてキッコーマンの醤油原料や商品を運ぶための貨物船として作られたという。
    さすが、世界のキッコーマンでございまするな。
    駅をおり、テクテク20分ほど街を歩く。
    すると要所要所でおせんべいの匂いがしてくる。
    この界隈、おせんべい屋さんがなんでこんなに多いんだろう…、って思ってなるほど。
    キッコーマンの工場から漂ってくる醤油の匂いがその正体(笑)。
    これも土地柄、オモシロイ。

    それにしてもこのまわり。
    千葉に茨城、埼玉、東京とちょっと車で走っただけでくるくる地番が変わっていくのにビックリします。
    野田線自体が千葉を走っていたと思ったらいつの間にか埼玉県になっちゃってたという電車。
    こうしてみると今の日本を都道府県という単位で管理しようとするのはそもそも間違いなんだなぁ…、って思ったりした。
    そしてやってきたのがとんかつ専門店のとんQという店。

    66845b03.jpgつくばに本店をもち、この界隈に支店を展開している会社…、中でもココは3年ほど前にできたばかりの比較的あたらしいお店でまだまだ認知されてない。
    どうすれば、お店のコトをもっと多くの人にわかってもらえるのかって。
    その解決法を一緒に考えてみましょうか、とそれでやってきた次第。

    食堂風の明るいお店で、ちょっと軽やか。
    とんかつの専門店というより、おいしいご飯とたのしい会話がたのしめそうな都会的なるお店の雰囲気。
    メニューは他のお店と同じ。
    ちょっと上等。
    安売りをするお店が多い中、ココは決して安売りしない。
    素材も本物。
    完璧に国産にしてしかも肥育の仕方も銘柄もシッカリとした豚を使って作る。
    お米も宮城のひとめぼれ。
    今日の千切りキャベツは神奈川県のモノでございます、と。
    素性正しいモノをシッカリ吟味して、手間隙かけて料理に仕上げる。
    仕入れコスト以外にも、調理コストがかかるのだから安く売るのは「働いている人を安売り」するコトだから、それはできない。
    その信念が長い時間をかけて地域のお客様に伝わり、受け入れられて今に至ってる店。
    だから時間と努力が必要。
    とは言え今はひとりでも多くの人に、まず食べに来てもらわなくちゃいけませんね、とそれでお値打ち商品をどうにか開発、導入することにあいなりそう。

    22d88854.jpgそれで試食を。
    ロースのかつとブリのかつ。
    どちらもパン粉がパリッと揚がって、しかもきれいに立っている。
    サクサク。
    中はシットリ、フックラ。
    ロースの肉には塩と胡椒がほどこされ、そのまま食べても十分おいしい。
    なにより歯ごたえ。
    ムチュンと歯茎にまとわりつくような豚の食感…、オゴチソウ。
    脂の乗ったブリの切り身は、フワッと歯切れて噛むとホロリと前歯で壊れる。
    脂の香りと旨みをたたえた肉汁が、口いっぱいにひろがっていく。
    醤油をちょっとつけて食べてと言われて食べると、ブリに醤油の香りが移って照り焼きみたいな香ばしさになる。

    ココはご飯を白米か、炊き込みご飯から選べて今日は、ホタテのご飯。
    ちいさなホタテがタップリ入った、海の旨みがドッシリとしたこれだけ食べても十分おいしい炊き込みご飯にしじみの赤だし。
    お腹いっぱいをたのしく作ってくださいな…、という工夫がキッチリできている。
    胡麻をすり、そこにソースを注いで味と風味をつけるというこの食べ方も、今ではすっかり一般的になったけど、昔はビックリしたものでした。
    今日は天気のよい週末で、それでかお店もかなりにぎやか。
    近所の人やキッコーマンにつとめる人たちが次々、お店にやってきてちょっと贅沢なランチをたのしむ…、このたのしみがもっと多くの人に伝わるようにとこれから、あれやこれを試してみようと話して今日の仕事を終える。



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    お店の近所に知り合いがいる。
    飲食店の勉強をもう30年以上になりますか…、一緒にしてきたたのしい仲間。
    ちょっと疎遠になってたんだけど、最近、Facebookでつながり行ったり来たりがまたはじまった。

    daihuku.jpg柏の葉キャンパス駅の近くにお店を一軒持ってる。
    名前は「大福。」。
    実は日本制覇を狙って一緒に作って経営していたフランチャイズのお店でいろんなところにある。
    けれどココだけそのチェーンから脱退して独自商品、独自コンセプトで仕切り直して、繁盛しているお店なのです。

    ボクがずっと親しくしていたお父さん。
    その奥さんと2人の息子。
    娘さんにそのご主人と、家族総出でお店を切り盛りしていて、みんな明るく一生懸命。
    それで繁盛しないはずがない。
    最近、尾崎牛と出会ってますます、肉の品質があがってきている。

    やってきたのは、ランチタイムが終わった時間。
    ちょうど昼の賄い料理をみんなで食べてる時間でござった。
    テーブルの上には牛の端材を炒めた物にスープに冷麺。
    新商品の試作品まであったりして、ついさっきまでとんかつ食べていたのにお腹がグーッとなる。
    中でもおいしそうだったのが尾崎牛を使ったポトフ。
    数日前にもFacebookで紹介されてて、食べてもいい?ってお願いをして分けてもらった(笑)。
    ホロホロ、スプーンでほぐれるほどに煮込まれた肉。
    その肉が出したスープの旨味にビックリ、しかも肉のゼラチン質がネットリ、ムッチリ、唇貼り付くほどの頑丈…、今度は焼肉食べに来ますネって、それで今日は失礼します、また来ます。



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    さて仕事です。
    静岡県の袋井という街に本社を置くもともと四川飯店の流れをくむ中国料理を営む会社。
    けれど地方で飯店スタイルの飲食店はかなり厳しい。
    宴会ニーズがないと高級中国料理の技術の発揮のしようもなくて、もっと身近で気軽なお店に転身しようと、それでもう20年近くも前のことになりましょうか。
    ラーメンがメインのファミリーレストラン的お店を開業。

    1e2d461d.jpgそれも今ではファミレスブームが下火になって、専門店をとラーメン店を新たに作って活路を見つけた。
    時代にあわせて商売を選ぶというのは大切なコト。
    特に食の産業はこれからますます専門化へと舵取りしなくちゃいけなくなる…、そんな時流の先駆けでオモシロイ商品があるから見てね…、とそれで今日。

    「めん虎」という店。

    お店は2店舗。
    本社に併設している袋井お店とそれから浜松の店。
    浜松店はちょうど1年前に開店して、かなり繁盛しているというので両店。
    試食の仕事と致します。

    どんなに仕組み化行き届いて、例えばすべての料理が凍ってレンジアップするだけでいいというチェーン店でもお店によって味は異なる。
    そこで働く、特に店長の資質や嗜好で料理は変わっていくものなのです。
    ましてやここのお店はほぼ100%、自社の工場で作られたスープや素材を使って料理を作ってて、やっぱりお店によって味がちょっと違うんですよね…、店長のラーメンというものに対する考え方や好き嫌いがでてしまう。
    ただ、それはそれでたのしいコトでいいんじゃないかと思いつつ。

    20235240.jpg同じラーメンを2回にわけて、それぞれ食べて、食べ比べ。
    ココの一番基本的なるとんこつラーメン。
    コッテリ濃厚、けれど味わいスッキリとした独特のスープがなによりオモシロイ。
    げんこつじゃなく、豚の頭を丸ごと煮込む。
    羽釜でグラグラ炊きながら、バッタに取り出しそれを砕いて再びいれる。
    何時間も。
    何十時間も煮込んだ末に、スープの量が当初の5分の1になるまでずっと煮詰めて作るとんこつスープはゼラチン質が豊富でトロリ。
    まるでポタージュ。
    他にはほとんど混ぜ物をせず、塩を基本の味付けにする。
    不思議なほどにとんこつ独特の動物臭がほとんどなくて、とてもマイルド。
    ところが口に含むと一転、とんこつらしい匂いがフワッと立ち上がり、体がふるえるほどの旨みが滲み出す。

    このとんこつに醤油やスパイスを加えて作ったコクまろスープ。
    久留米ラーメンを彷彿とさせる、濃厚味にて焦げた風味が癖になる、最近、一番人気というのをためして食べると、スープがトロトロ、極細麺に絡みつきカルボナーラを食べてるみたいな気持ちがしてくる。
    これを全部食べたら体にわるいんだろう…、って思いながらもやめられぬ味。
    唇みるみるスベスベしてきて、しばらく口を閉じるとぴたっと上唇と下唇が貼り付くようなコラーゲン分にウットリ、ドキドキ、やめられぬ(笑)。
    お店によってコッテリ具合がちょっとづつ違ってそれも好き好きかなぁ…、お客様の中にはワザワザ自分の好みの味を求めて、遠くの方のお店を選んで来る人もいるんだそうな。

    3791480e.jpg浜松店でしかやっていないのが、魚介系とんこつラーメン。
    基本のとんこつに魚粉をタップリいれて作った、昔なつかしい中華そばっぽい風味をもった、なのにとんこつ。
    一口目からなつかしく、食べ続けるとどんどん旨みが体にしみる。
    不思議とサッパリ、後口がよく高カロリーとわかっていてもやめられない。
    支那そば時代に生まれて育ったおじさんたちには、たまらないほどのオゴチソウ。
    ボクもどんぴしゃその年齢で、これはおいしい。
    調子にのって完食しそうな勢いになる。

    極細麺も自家製で、小麦の風味が豊かでシッカリはりがある。
    茹で加減は自由に選べて、好みの硬さで食べられる上、熱いスープの中に入ってもあまり伸びない頑丈さ。
    ツルンと唇すべりこみ、そのままスルンと喉ごし抜群。
    噛むとザクッと潔く、歯切れてストンと口に飛び込む。
    奥歯の間を逃げまわるように、ハリをそのまま保ってそっとお腹の中に消えていく。
    スープの絡みも抜群で、ポッテリスープを容赦無くお腹の中に運んでくれる。
    具材はシンプル。
    ネギに煮玉子、メンマにチャーシュー。
    これまた自家製。
    どれもおいしく、中でもスープに浸かるとトロトロほぐれていく煮豚。
    スープを含んでなんともおいしく、思わずお替りしてしまいそう。
    麺と具材は共通で、なのにスープが変わるとこれほど劇的に全ての味がかわっていく…、とんこつラーメンってスゴい食べ物って思ったりした。

    59980104.jpgお店は清潔。
    働く人もほどよく元気で、カウンターの上には沢山、薬味、それから調味料。
    サービス精神旺盛な店。

    そういえば。
    とんこつラーメンって、自分で味を変えて食べるコトが嫌われない。
    認められてるというか、むしろ、推奨されてて、これが他のラーメンにはないたのしいところ。
    醤油ラーメンの乙にすましたお店なんて、胡椒ですらも味を変えてしまうからってかけると嫌な顔される。
    けれどとんこつ。
    高菜炒めや紅しょうが。
    胡麻をかけたり、胡椒をふったり。
    替え玉すると薄くなってしまうスープの味を補うために追加のスープの素が置かれていたり。
    コッテリとしたとんこつを最後の最後までおいしくたのしむためにはこうして、いろんな工夫をしながら味をかえみながら試行錯誤が必要なのかもしれません。

    とは言えさすがにどんな手練手管を弄して、お腹に全てを収めようと、努力をしてもそれは虚しく、敢え無く残してしまいます。
    あぁ、申し訳ないと隣を見たら、いかにも元気そうなおにぃさんがコッテリ味のとんこつスープをれんげを器用に使って最後の、一滴残らず飲み干してます。
    サイドにチャーシュー丼までをたのんでそれも一粒残らず。
    決して大きな体の人ではなかったけれど、あまりにスゴい食べっぷりにココロの中で拍手をしました…、食べられることは健康的の証でござろう。
    試食を終えてしばらくしたら、顔がテカテカ脂っこさを感じてドキリ…、50をすぎてのとんこつラーメン試食の旅はかなり危険と思いつつ、ステキな出会いがあったからそれもまた良し…、東京へ。



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