すったもんだがあったモノの、ガクンガクンと激しい上下運動をするボーイング機に揺られて無事着きました富山の街に…、さっそくずっとお手伝いをさせていただいているカエンに来ます。
東京の大久保通りなんかにいくと、日本の婦女子は韓国や韓国料理に夢中で夢中でしょうがないのか…、って思ってしまうほどにどこのお店も大繁盛。
その勢いで東京の他のエリアのみならず地方都市にも韓国料理のお店が続々、生まれたけれどそれら全てが地域の人から受け入れられているかというと、これが厳しい。
一般的にはまだ「焼肉」と「韓国料理」が区別されないところもあって一つの料理ジャンルとして確立できているかというとそんなことはない。
だから韓国料理の専門店として繁盛し続けるコトはとてもむつかしい。
そんな中でもこのお店。
富山という地方都市にて2店舗あってひとつは街中。
もうひとつは郊外立地でしっかりどちらも繁盛させてる。
街中のお店は居酒屋的に使われ、郊外店はレストラン的と使われ方には違いがあるけど、どちらもそれぞれおなじみさんを持っていて楽しみ方が理解されてる。
居心地がよく清潔なお店の作りも良かったのでしょう。
元気で気さくなサービスもよし。
けれど一番重要なのがやはり料理で、ここの料理はどれも安定していておいしい。
新商品をいくつか試作。
厨房の中でひらめいたコトを形にしていく段階。
辛いそうめん。
ちょっと余分に茹でたそうめん。
ネットリ舌にからみつくような力強い食感にして、水でザブザブ洗ってしめる。
ボウルにもってそこに醤油や水飴で下味をいれカクテキをつけたタレをのせて仕上げた創作料理。
ビビン麺のような姿でけれどビビン麺のように甘みがなくてスッキリ。
ムッチリとしたそうめんの食感もよく、スキッと辛味が際立つおいしさ…、味の設計図がシッカリ決まった伝統的な料理とちがって作った人の好みをそのまま活かせるこうした料理はいいね。
冬のこの時期、マッコリをタップリ飲んだお腹の〆にいい感じ。
それからチヂミ…、まもなくメニューに登場という、新商品の最後のチェック。
焼く前の粉にタップリチーズをくわえて、カリッと焼き上げたモノ。
実はチヂミという料理。
韓国にいってもコレが正しいチヂミだっていう、決定版が存在しない。
フッカリとした大阪のイカ焼きみたいなチヂミもある。
ガリガリ、揚がったように仕上げたチヂミもあって、具材もお店によってそれぞれ。
屋台で食べるチヂミと、レストランで食べるチヂミでまるで違った料理のように見えたりもする。
ちょうど日本のお好み焼きが、地方地方でレシピがまるで違っているのとおんなじようで、だから案外、自由自在に新種を作り出すこと叶う。
それにしてもこのチヂミ。
モッチリとしたここ独特の生地にチーズがトロンとからみ、まるで餅のようにスベスベ。
しかも焦げたところがサクサクという食感がなによりたのしい。
具材はニラと韓国かぼちゃというシンプルで、だからチーズのとろみが引き立つ。
やってきた瞬間感じる香りがチーズ。
焼いてる途中に流れだしてきたチーズが焦げて、茶色いレースのようになってる。
酸味のきいたタレをチョコンとつけてパクリと。
最初はタレの風味が口に広がり、サクッと表面歯切れて小麦の生地がスベっと崩れる。
噛んでるうちに徐々にチーズのうま味がコッテリと、舌に残ってトロトロ、生地と混じって奥歯にからみつく。
その後口はピザトーストっていう不思議な味わい…、気に入った。
それからトッポギ。
ココのトッポギは、かなりガツンとくる大人味。
韓国ではおやつ感覚で食べられるコトがおおい料理で、辛さよりも甘さが前面に押し出されてる。
水飴をタップリつかって餅がツヤツヤしているほどでけれどココのは甘さ控えめ。
一口目にはたしかに甘くて、けれどたちまち甘さが消える。
入れ替わるように、辛さがガツンとやってきて、真露やマッコリで舌を洗ってやりたくなるよな刺激的なる味わいで、そのまま食べても旨いのに、揚げ物の上にソース替わりにトロンとかける。
その揚げ物が、韓国風の肉ワンタンを揚げたマンドゥ。
チャプチェを海苔で巻いてフリッタ状に揚げたモノ。
ソースがわりにトッポギの甘辛ダレを最初はのっけて、サクサクヒーハーたのしんで、それがそのうちタレが衣にからんでネットリ。
油がタレと混じり合い、辛さに深みがでてくる趣向。
揚げ物がタレでトロンとなるのはおいしい。
例えば酢豚、あるいはあんかけワンタンがおいしいような仕組みであります。
細切りにしてタップリくわえたおでんが出汁のうま味をじわっと吐き出しながら、これ一皿で十分、お酒のつまみになってしかも程良くお腹も満ちる。
目から鱗の新発想に、おじさん、かなりやられちゃう。
他にもバジル風味のサムギョプサルや富山の昆布や醤油を使った旨みたっぷりのスンドゥブチゲを試食して、かなりご満悦。
特にバジルサムギョプサルは、他のサムギョプサルのように焼いたキムチと食べても一向においしくなくて、代わりにトマトを焼いてそれと一緒に食べると、甘くて酸っぱく風味もたのしい…、サンチュでくるんで食べるといくらだってお腹に入ってくれそうで、これもなんだかたのしい提案。
どれも韓国料理の基本をこわさず今の日本の食のブームを上手にとりこむ料理で、まもなく正式にお披露目できる運びとなった…、そしたらチェックにこなくちゃねって舌なめずりする、そんな夜。
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それにしてもやっぱり雪国。
生活に影響があるほどではないけど、畑は雪で覆われて間近の山は目にしみるほどに真っ白で、街の中にも雪の名残りがそこここにある。
夜になるとしんみり静かで、もし明日、目覚めて外が真っ白な銀色世界だったらどんなにステキだろう…、って住んでる人には大変なコトも訪問者にはウキウキドキドキの種になる。
動画を貼ります…、雪国でみるとなおさらステキに思える雪の動画でございます。
新雪をひたすら踏みつけ続けることで、描き出された「スノーサークル」。
まるでナスカの地上絵や、ミステリーサークルみたいなどこか神がかり的なる神々しさを持った動画にドキドキしてくる。
それにしても、あしあと一つない雪原を歩くステキってどんななんだろう…。
南国生まれのボクにとって、たとえこの歳になろうとなんだか子供のような気持ちにさせてくれるステキな景色でござる。
お風呂に入って体温め、今日はグッスリ眠りましょう…、明日は電車で移動です。
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