ホテルで朝のご飯をとります…、かまどご飯が自慢のいつものホテルの朝のバフェ。
富山にくるたび最近ずっと泊まってるホテルであります。
だから大体、バフェカウンターのどこに何があるかはわかっているのだけれど、やっぱりワクワクしてしまう。
今日は何があるんだろう…、って。
魚の焼いたの、カニ汁、ホタルイカの沖漬けといつも見知ったオカズが並ぶ。
野菜の料理や味噌汁の具で季節感がありはするけど、でも地方の料理がいつもくるたび食べられるのって、いいなと思う。
しかもお店が改装されてて、卵料理の調理コーナーができていた。
プロの調理人がいない店。
4、5人いるスタッフは全員女性。
ベテラン主婦で、まるでおかぁさんにもてなされている雰囲気がある。
確かに朝食っておかぁさんに作ってもらうのが一番おいしく感じるから、こうした仕組みはいいんでしょうネ。
そんなおかぁさんが目の前で、好みの卵料理を作ってくれる。
スクランブルエッグや目玉焼き。
ボクはオムレツ作ってもらって、たしかにプロの手際と違って素人くさく、できたオムレツも不恰好。
でもこれがいいんだ…、ってニッコリ思う。
玉子2個と小さめでシットリ、ふんわり、そこにケチャップぷちゅっとしぼり、一緒に焼いてもらったソーセージを一本のっけて、今日のおかずのメインとなった。
ココの定番オカズで一番好きなモノがかまぼこ。
昆布でグルンと包み込むように仕上がった富山ならではのかまぼこで、これが食べるとスベスベ、ムッチュン、噛んでるうちにどんどんトロトロしてくる。
練り物の味に混じって昆布のうま味が口のすみずみ満たして消える。
このかまぼこと薄切りキューリを互い違いに挟んで並べているのを数枚、まとめてつまみ食べるとキュウリのシャキシャキとした青い香りが昆布の風味を引き立てたのしいアクセントになる。
それからココの朝のメインディッシュのご飯をパクリ!
うん、おいしい。
固めでホツホツ、ご飯だけをしばらくモグモグ食べてたくなるオゴチソウ。
正真正銘、大きな羽釜で炊いたご飯で当然、お焦げがシッカリできる。
おこげばかりを選んでとってく人もいるけどボクはおこげ自体はちと苦手。
バリバリしてて、奥歯に貼り付き、一旦、こびりついてしまうとなかなか取れぬ厄介なモノ…、だからおこげはせいぜい一かけ分。
それでも十分。
だってご飯自体にすでに、おこげの香りがまとわりついてその香ばしさが羽釜で炊いたご飯のおいしいところであります。
おこげは気配を食べるモノ。
昔の炊飯器って、今のみたいにきれいに炊けず必ずお焦げができたりしたけど、おこげをこそげとって食べたり当時はしなかった。
焦げ付いてないご飯を食べて、そして最後にお湯をザザッと内釜に入れおこげをふやかしサラサラ食べた。
御行儀悪いよ…、って言われながらもふやけたおコゲのあのおいしさ。
忘れることができないゴチソウ…、なつかしい。
そして駅に移動して、あぁ、立ち食いそばを食べなくちゃ…、って(笑)。
朝ご飯を食べたというのにね。
ちょっと早めにホテルをでたから時間もあるし、電車に乗る前にズルンと一杯。
「立山そば」というお店。
日本全国、いろんな場所に行けば必ず立ち寄りたくなる立ち食いそばやうどんのお店が何軒もある。
博多駅のうどん屋さんや、松山駅のじゃこ天うどんがおいしいお店。
新幹線の名古屋駅…、なぜだか下りホームのきしめん屋さんが上りホームの店よりおいしくいつもわざわざ下りホームに行ってまで仕事の帰りに食べたりしてた。
そしてココの立山そば。
おいしく、やさしく、また食べたくなる味。
サクサクとしたかき揚げは、揚げたてじゃないんだけれど油の香りがスッキリしてて、麺やスープを邪魔しない。
麺はモッサリ、けれどその分、風味が豊かな太めのそばでザラッと表面が粗くできててだからスープをタップリしがみつかせて口の中へとたぐりよせてく。
びっくりするのは出汁の旨さ。
もともと富山の料理は「うま味重視」のコッテリ味で、例えば昆布を多用する。
醤油好きなのも有名で、ブラックラーメンなんて独特なご当地料理を生みさえした。
けれどココのこのスープ。
醤油っぽくなく、出汁の風味とうま味を心置きなくたのしむために塩のうま味を上手につかって、お蕎麦に負けぬスープを作った。
旨いです。
体も中からあったまり、これから3時間を超える電車の移動の向かう元気がシッカリ湧いてくる…、多分、爆睡しますでしょうネ…、ニッコリしながら、西に向かって移動です。
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