打ち合わせを終え家に戻る途中で買い物、営業終了ちょっと前のデパ地下へ。
デパ地下という場所。
おそらくこの時間帯が一番の華であります。
買い手も、売り手もニコヤカ、元気。
まるでお祭り騒ぎであります。
毎日、毎夕、この時間にこんな騒ぎが繰り広げられてるってスゴいコトってワクワクします。
お弁当の売り場の前では、売り子さんが声を枯らして見切り販売の真っ最中。
見るものどれもがお得に見えて、危険であります。
威勢のいい女性たちがニコニコしながら「コレ以上はまかりませんよ!」と声かけてくるるのを、どうやって断ればいいかと思いつつも、あれも食べたいこれも食べたい(笑)。
そしてパッと目があった人。
深川めしを売ってる売り場。
実は前から気になってたとこで、ドキッとしたら「これから半額にいたします」って、なんと魅力的なお得な宣言。
これは運命。
いただきます!と手にして600円少々を払って家でニッコリ、食べる。
深川めしと言えば本来、白いご飯にアサリのオスマシをかけたモノ。
けれど最近、駅弁なんかでは炊き込みご飯スタイルの深川めしが一般的になりはじめている…、ココのコレもそう。
しかも炊き込みご飯の上に煮穴子が三本のっかる豪華版。
フックラ炊かれた穴子の食感やわらかで、うま味タップリ、ホロリと口の中で崩れる見事な出来栄え。
あさりご飯はシットリしてて、中にゴロゴロ、ぷっくらとしたアサリが入ってうま味を添える…、噛むとクチャっと潰れて煮汁を吐き出す食感もオゴチソウ。
わさびをタップリ置くようにして、パクリパクリと味わいたのしむ。
厚焼き玉子は塩がおいしい大人味。
せっかくだから野菜の料理を作りましょう…、とスナップエンドウが冷蔵庫の中で眠ってたのを使って作る。
筋をとります、一個一個ていねいに。
爪でパチンとつねって引っ張るとスルンと筋とれ指に緑の匂いが残る。
体にいいモノをこれから料理にするんだなぁ…、って。
2つに包丁で切りわけて、ほんの少しの出汁を沸かして、そこに油揚げ。
甘辛煮込みを凍らせといたのを入れて味をみたらば十分おいしい。
スナップエンドウをパサッと入れて蓋して蒸らす。
色がキレイに変わったら、玉子をといてちょっと塩で味をつけたのをササッと流して卵とじ…、にしようと思ってやったんだけど、玉子がチリチリ。
とじるどころかチリヂリになる。
「玉子でとじる」という調理が苦手なのです…、今日も失敗しょうがない。
鍋をゆすらず豆に熱が入るがままにして仕上げてみた…、だから出汁に使った豆はシットリやわらか、舌の上で崩れるようにフックラしてて、甘みが強烈。
一方、上の方でただただ蒸らされていた豆はシャキシャキ、食物繊維の歯ごたえたのしく緑の香りと青みを帯びたうま味が鮮やか。
玉子にお揚げの甘みと油、豆の風味がうつって仕上がり、煮汁もさっぱり、お澄まし代わりにゴクゴク飲める…、深川めしのお供にピッタリ。
春のお腹がほどよく満たされ、体が中からあったまる。
ところで昨年後半から話題になっていた「Lytro」というカメラ。
ご記憶でしょうか…、撮影したあとでどこにでもピントを合わせられますというのが謳い文句のキューブ状のデジカメで、原理は多数の微細なレンズを敷き詰めた特別のレンズをつかって、さまざまな方向からの光を同時に記録するコトで、いろんなところにピントのあった画像を撮るというシステム。
まぁ、よくわかんないけど、撮った写真の見たいところにフォーカスを後から自由に当てられるというのが今までのカメラと違った「神の目線」のよう、気になっていた。
そしたらiPhone用のアプリでそんな感じの画像が撮れるのができたんだという。
「Focus Twist」というアプリで、早速ダウンロードしてためしてみたら、まま、オモシロイ…、Lytroのようでは多分ないかもしれないけれど、結構これがたのしめる。
FocusTwist from Arqspin on Vimeo.
iPhoneを構えてしばらくジッとしてなきゃいけないんですネ。
それというのも単に手前から置くまでフォーカスを変えながら複数の写真を連続的に撮っていく…、それを一枚の画像として登録し、シェアすることもできるようになっている。
手持ちで撮ると、どうしても動くからフォーカス移動をするたびに、画像がちょっとづつ動いたりもするんだけど、それもちょっとした効果と思えばオモシロイ。
なによりピンホールカメラでとってるみたいなアナログ感がたのしめるのが悪くないなと思ったりした…、金170円也のおもちゃであります、オキニイリ。
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