朝を表参道…、クリスクロスにやってくる。
アメリカンスタイルのコーヒーショップ…、これからの季節に気持ちいいテラスがあってこじんまりとしたテーブル席に明るいキッチン。
漆喰壁にやわらかい色調の木の柱…、店舗というよりアメリカの田舎の住宅のような雰囲気、しつらえでお店の中にいると気持ちがおだやかになる。
入り口脇の小窓から隣にあるベーカリーのパン焼き窯がみえるのも、朝をおいしく迎えるための設えとしてすばらしい。
それにしてもこの店がある、青山通りの一本裏手の通り。
朝ご飯をやってるお店の多いコト。
まぁ、この街にかぎらず最近、朝の営業をするお店が増えた東京ではある。
東京の街は夜型じゃなく朝型になるような気持ちもします。
しかもこの街。
チョコレートのお店やオーガニックな化粧品を扱う店のカフェが朝の料理を作ってる。
それが独特…、青山的。
表参道裏路地は、朝がおいしい街になってるような気がする。
ちょっと、オモシロイ。
スクランブルエッグにベーコン添えた、朝のセットをたのんで食べる。
バターとオリーブオイルをタップリ含んだ玉子がシットリなめらか。
そこにハーブがタップリ入って、アメリカのデリカテッセンの料理の香りがするのがたのしい。
オレガノ、ディル、タイムにブラックペパーをそえて、ケチャップなんかを必要とせぬうま味と風味があふれる一品。
厚めのベーコンがガリッとやけてやってくるのもなんともステキ。
日本のベーコンはペロペロしっとり、脂の多いハムのような食感で物足りないのネ…、焼いたベーコンは「クリスピー」でなくちゃいけない。
縁の部分が白く細かい泡をふき、端を持って持ち上げても、ピーンっとそのまま持ち上がる…、噛むとジワッと脂のうま味と塩の風味がやってくるのにワクワクします。
笑顔のチャーミングな女性スタッフが「スクランブルエッグをトーストの上にのせて召し上がってもおいしいですよ」と。
確かにこんがり焼けたトーストの焼き色キレイで、ならばとのっけて食べてみる。
クシュッとパンの生地が潰れて、玉子がタップリ飲み込んだ脂がジュワッとそこに滲んでシットリおいしい…、ただこのパンがもっと薄く切られていたら、もっとボクの好みの味になったのに。
ちょっと残念、でも旨い。
クリスピーベーコンを指で細かく砕いて散らすと、カリッと奥歯で潰れて香りがフワッと鼻から抜ける…、マグでやってくるおかわり自由のコーヒーがビターだけれど酸味おだやかな味わいも喉にやさしくオゴチソウ。
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因みに、この店。
アメリカの1980年代の音がずっと流れていたのもオキニイリ…、お店の雰囲気、しつらえと音があってるというのも気持ちのいいおいしい時間には大切なコト。
ちなみにこの曲…、かかって思わず一緒に鼻歌。
ユーリズミックスのスイートドリームス…、1983年のヒット曲であります。
ブリティッシュな音とでもいいますか、ひきしまっていて知的興奮を味わえる彼らの曲の中でも一二のオキニイリ。
アニーレノックスもかっこいいねぇ…、この時代のディスコにいって踊りたい。
[5回]
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