アンデルセンで朝にしようと、表参道にやってくる。
海外でずっと生活をされてた方が、ひさしぶりに日本に帰る。
一緒に朝をいたしましょう…。
さてさて場所はどこにしようか?と考え、二人の次の約束の場所の真ん中。
表参道の駅を選んだ。
表参道で朝をたのしくと言えばここが一番。
明るい。
キラキラ、テーブルの上に朝の太陽がおりてくる。
メニューが沢山あるワケじゃない。
だからメニューが決まらず右往左往することもない。
パンがおいしい。
しかも種類が豊富で、自分の好きなモノを好きなだけ食べられる。
ナイフやフォークを使わず手づかみ。
気軽にたのしく食べられるパン。
手づかみできるゴチソウを、ともに分けあい食べるのってなんだか互いの気持ちをわけあうような気がする。
贅沢じゃない、けれど決してカジュアルすぎない。
会話もはずむに違いない…、とそう思ってココを会食の場所とした。
昨日の春の嵐が嘘のように、抜けるような高い空。
空気までもが洗われて気持ちがグングン、空に向かって軽くなってく…、そんな朝の表参道は気持ちいいネときたのはいいけど、なんとアンデルセンのレストランは今朝は休業。
昨日の嵐で雨が建物の中に染み込み、配管設備に不具合がでたからしばらくお休みしますと…、おやまぁ、大変、急遽場所を変えてテクテク、しばらく歩いて「パンとエスプレッソと」に場所をうつした。
ココもパンがおいしいお店…、ちょっとこちらがカジュアルでキラキラ具合は少ないけれどいいんじゃないかと思って来ます。
それにしてもスゴイなぁと思ったところが、アンデルセンの対応力。
普通ならば「お休みします」の看板たてて終わりにするとこ。
レストランに向かう階段の前に調理長が立ってじきじき、申し訳ありません、こうした理由でお休みしますとお客様ひとりひとりに説明してた。
事故をチャンスにする力…、勉強します、さすがです。
ココのカフェラテやカプチーノには砂糖をあらかじめ溶かしておいてもらえるのです。
ラッテアートを壊さずに、自分の好みで飲めるよう。
ラッテを甘くしてもらいそれからサンドイッチをもらう。
フッカリ焼けたフォカッチャ生地で、レタスにトマト、ゆで玉子。
モルタデッラを挟んだモノで、コンガリ焼いて出してくれる。
このコンガリ具合があっぱれで、ショーケースの中に入っていたときは真っ白だったパンの表面。
見事にキレイなきつね色。
小麦が焼けた香りが甘く、そこにオリーブオイルの風味がただよってくる。
持つとズッシリ。
噛めば前歯でカサッと崩れ、噛んでも噛んでも焼けた当初の乾いた感じがずっと残って、モチモチしない。
スキッと歯切れて中のハムや玉子の食感を見事に引き立て消えていく。
さすが小麦の特性を熟知して、オリジナリティーに溢れるパンを作り続ける人が作ったパンであります…、ウットリしながら味わった。
今日の朝を一緒に過ごす、人に分けてもらったパン。
あんぱんみたいな形をしてて、割ると中からあんこのような黒いスタッフ。
けれど食べるとカカオ味。
このクリームが手作りらしく、口の中で甘いエスプレッソの味と香りがしてきてたのしくオモシロイ。
Facebookやブログで何度かやり取りをしていてはいたけど、会うのははじめて。
なのに不思議。
イタリア料理の話ですぐに盛り上がる。
料理の勉強をしたくてイタリアに行った人。
すぐに帰るつもりだったのに、イタリア料理とイタリアの豊かな生活にみせられていついてしまった…、って人であります。
食いしん坊の話は尽きぬ。
ヨーロッパで、もし仕事をする場所をひとつ選べと言われればボクは「ロンドン」。
住みたい「街」はパリだけど、「どこの国の人になりたい?」って聞かれたとしたら、迷わずイタリア人を選んじゃう。
人懐っこく社交的で、お節介なところもあるけどそれは寂しがり屋さんの裏返し。
情に厚くて、付き合っていて苦にならない。
大阪の人を思いっきりオシャレにしたら、イタリア人に近くなるかもしれない…、なんてずっと思ってる(笑)。
だからイタリアの話をするとあっという間に時間が過ぎる。
次の約束がありますから…、とお暇する前、おみやげにって頂いた本。
その人が書いた本で、パラパラちょっとめくっただけでイタリアに対する愛に溢れたステキな本に見えてニッコリ。
イタリアのライフスタイルやおいしいモノにこだわる旅のコーディネーターもされてるらしく、いつか一緒にイタリア旅をいたしましょう…、と約束をする。
仕事の励みになる約束です…、今度は是非にイタリアでって思って分かれる、さて仕事。
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