朝をちょっとユックリ始めると今日の朝。ちょっと寄り道、アンデルセン。
表参道の交差点のところに建ったガラスの箱。
1日明るく、特に朝のキラキラ、まだ生まれたばかりの太陽の光でじんわり満たされる様。朝ってこんなにステキなんだとウットリできる。
青い座面の座り心地のいい椅子に、機能的だけど温かい北欧家具がウキウキするような景色を作る。しかもパン屋さんの2階であります。パンの焼ける甘い匂いに満たされていて、朝のお腹がグーッと目覚める。アリガタイ。
メインディッシュを選んでパンのバフェを一緒にお願いします。
色とりどりのデニッシュペストリーに、フランスパンやクロワッサン。アンデルセン自慢のトースト用のパンも置かれて、それをこんがり、強めに焼いた。
パンをトーストするときの気持ちはなんてシアワセなんだろう…、って、ニコニコしながら朝のお皿を整える。
カスタードで満たされる焼かれたデニッシュは、サクサクちらかるパン生地にトロリとクリームが混じって口を満たして消える…、なんとシアワセ。オゴチソウ。
卵料理にサラダとグリルベーコンがつくメインディッシュを選んでたのむ。
エッグスベネディクトもあったのだけど、ホテルメイドな感じの朝を装いたくて、それで普通の卵の料理。
オムレツ、スクランブル、フライドエッグから選べる卵はフライドエッグ。
自分で作ってもまるでありがたくない料理のひとつで、それをたのんだ通りに作ってもらえるという、その贅沢を味わいたくて「両面焼きのミディアム」でお願いをして、それでこれ。
白身の縁がサクサク、焦げて仕上がっていて、ジリジリ卵がフライパンの上で焼かれている音が聞こえてきそうな見事なできばえ。
ススっと黄身にナイフを入れた。
君の表面は確かな手応え…、よく焼けれている。けれど、スパリと切れた芯の部分はほどよくレアな焼き玉子。
お皿に垂れて落ちそうで、けれど必死に堪えてフルフル揺れている。
これであります、これがボクの好きな「ターンオーバーミディアム」状態。口に運ぶとプルンと白身が軽く揺れ、ネットリとした黄身が白身を包み込む。焼けた玉子の香りと旨み。黄身の甘みが口を満たして消えるシアワセ。
トーストに黄身の部分をのってけ一緒に味わうと、ソース抜きのエッグスベネディクトみたいな食感、味わいでなんだか得した気持ちになっちゃう。
お供の飲み物はミルクティー。北欧仕立てのポットの中にたっぷりやってくるのがうれしい。
それにしてもパンを食べると、こんなにちらかる。
特においしく焼けたトーストブレッドやクロワッサンの、ちらかり具合の盛大なコト。これを片付ける手間考えるとなんとも贅沢。ありがたいかな…、オゴチソウ。
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ところでこれ、たのしい発想。ビックリします。
OpenとClose。店頭で必要となる二枚のサインを、たいていは裏と表で使い分けるのが普通だけれど、それを一枚。
歯車回して変えてみせるというアイディアで、いろんなコトを考える人がいるもんだなぁ…、って感心します。あったら便利にちがいない。
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