渋谷の公園通りのはずれにできた「ナポリス」っていう店。
カウンターで注文して、出来上がりを待ちテーブルまで自ら運んで食すという、いわゆるファストフードスタイルのピザのお店で、しかもマルゲリータが350円。
どんなお店なんだろう…、とやってきてみてためしてみます。
メニューを見たら本当にマルゲリータが350円…、それ以外のピザもほとんどがワンコイン前後でビックリ。
ソフトドリンクにサラダなんかをつけてセットにしても1000円かからずたのしめる。
おまわりさんの格好をしたリスがキャラクターで、つまり「ナポリ」+「ポリス」+「リス」でナポリスっていう命名者のドヤ顔が見えてきそうな店名がかなり気になる(笑)。
少々待ちます。
注文入ってから、生地を伸ばしてソース、具材を乗せて焼く。
5分ほどでしょうか?
おまたせしましたとやってくるピザ。
思っていた以上に大きく、それにビックリ。
フッカリとした生地の周りの盛り上がり。
キチッと焼けて、焦げた香りが香ばしく確かにナポリピザのように見え、香る。
ピカンテ油をチラッとかけるとムッチリ。
歯ごたえ、味の印象はピザであります。
よく出来ている。
ちょっと生地がモチモチしてて、奥歯を滑るような感覚が不自然で、ムッチリとしたピザ本来の小麦の香りが少々弱い。
その食感の足りぬところを、粘り気のあるチーズで補うレシピであります。
ただチーズがかなり頑丈で、しかもピザの生地が不自然なほどスベスベしてて、ピザソースの中の水分が染みこまないで滑りだす。
それがベトベトたれだしてきて、指やお皿を汚してく。
ナポリのピザとはやっぱり違う…、けれど十分ナポリ風でしかも350円って値段のコトを考えると十分だとも言えるでしょうな。
そもそも日本のピザは高すぎる。
特にデリバリーのピザなんてなんであんなに高いんだろうってずっと不思議に思ってた。
デリバリーのお好み焼きがあったとして、それにもし2000円の値段がついてたら、果たして誰が買うんだろう?
おいしいピザがもうちょっとだけ、安く食べられるキッカケにこうした店がなればいいのにって思ったりもした、オモシロイ。
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ところで今日、たまたま渋谷で仕事を終えて、それでガットに顔を出す。
名物料理を何か作ろう…、って。
シェフやスタッフの人たちが一生懸命考えている最中で、せっかくだから一緒に知恵をだすことにした。
例えば玉子なんてどうだろう…。
原価の高い素材を使って、美味しい料理を作るのは、誰にでもできるコトですから。
どこにでもある食材を、使っておいしい料理を作る。
例えばポーチドエッグなんて、特徴があっていいよねぇ…。
それそのものが主役になれる。
あるいはソースの代わりにもなる。
ネットリとした黄身の食感。
プルプル、軽快なハリをもった白身の食感。
それを使って、いろんな料理ができるだろうね…、と。
早速、試作。
フライパンにお湯を沸かしてそこにお酢。
生の玉子をポトンと落として、熱を加えるとみるみるうちに白身が固まる。
固まりながらお酢の酸っぱさに白身がビックリ、ギュギュッと体を縮めて黄身を包み込むように自然と固まっていくのがなんとも愛らしく、それをお皿に移して塩。
他にソースや調味料を必要とせぬ完全な味…、そこに秘密の素材を乗せて、間もなくお披露目しましょうか…、と、また参りますとあとにした。
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