仕事で新宿…、ひと段落してそのままランチを西新宿で。
肉をがっつり食べてやろうとテキサスに来る。
ステーキ=カウボーイ。
そう連想させた時代からずっと続いているお店。
ステーキがまだまだ高価で、庶民の手が出ぬ商品だった昭和の中盤。
ハラミだとかキューブロールだとか輸入牛の大衆的な部位を使って気軽な値段で「肉でお腹いっぱいを売り続けていた」お店であります。
なつかしい。
野村ビルの地下一階。
やってきたらばスゴイ混雑、特に女性がズラッと並んで殺気立ってる。
今日は「29の日」でもあるまいし、どうしたこと…、って思っていたらなんとココ、毎週金曜日は500円で女性に限りステーキランチが食べられるという。
うーん、女子は得な日本であります。
「こんなおじさんでもココロは乙女」って言っても気持ちがられるだけで、特することはないから普通に1100円を払ってハラミのステーキ食べる。
230gというミディアムサイズ。
かつてステーキハウスでハラミは苦肉の策の肉でした。
分類的には内臓で、肉ではないと言えなくもない。
けれど旨みが強烈で若干、独特の香りもあるけど保存状態、調理次第でおいしくなる肉。
ココも昔からランチの主力はこのハラミ。
フランスなんかじゃ昔から、カフェのランチと言えばバベット。
つまりハラミのステーキで日本もパリな感じになったということかもね(笑)。
最もハラミが市民権を得た理由は、多分焼肉レストランがおいしいハラミの食べ方を定着させたからでしょう。
細くてコロンとしたハラミ肉をパカッと開いてステーキ状にして焼いている。
匂いもおいしく味わい豊か。
ただコクが若干足りぬ分をバターで風味を足して、ちょっと固くはあるけれど顎を動かし食欲わかす、歯ごたえすらもおいしいゴチソウ。
ココは調味料が豊富に用意されていて、胡椒に塩、にんにくチップに生ニンニク。
自家製ソースが3種類、他にもあれこれ薬味、調味料が揃ってて、お店の人がステーキを持ってきたとき「自由に味をととのえてたのしんでください」って一言添える。
自分の味で食べられる…、大衆レストランはこれでいいんだ。
お店の味をありがたく食べ給え!なんて大げさなレストランではないのがウレシイ。
醤油にタバスコタップリかけて、甘いスイートコーンと一緒にハフハフ食べてご飯を食べる…、昨日は炭水化物祭のような一日、だからココでは小ライス。
肉を食らってお腹を満たす…、たのしい昼と相成った。
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そういえば、野村ビルのこのフロアーに「まるきそば」ってお店があるはず。
そう思って、覗いてみます。
半ライスですませたっていう気持ちにちょっと余裕があって、もし空いてたら試食もしようかと思ってきたら、なんと閉店!
どんな店だったかといいますと、丸亀製麺の日本蕎麦バージョンだったのですね。
入り口脇にそば打ちコーナー。
お湯がタップリ湧いている茹で麺場がありそこで茹でた麺をキリッと水でしめ、ざる、もり、かけにして食べる。
天ぷらだとかおでんがあって、おむすびなどとあわせて満腹をたのしむシステム。
まさに丸亀製麺で、実は丸亀製麺をやってる会社がやっていた。
名古屋に一軒、ここに一軒。
あわよくば全国展開と思っていたに違いないけどあえなく撤退。
そばとうどんの違いがあって、だってそば。
うどんに比べてそもそもコストがかかってしまう。
しかもおいしいそばであればあるほどそれは、そのままザルで味わうコトがふさわしくなる。
カレーや肉との相性が良い頑丈なうどんに比べて、出汁やタレのバリエーションでたのしむことがむつかしい、だからなかなかビジネスモデルが組めなかったのでありましょう。
蕎麦=おじさんって言うイメージがありお腹いっぱいというイメージにつながらなかったからかもしれない。
正直、このお店ができたとき、もしかしたらとボクも思った。
けれど頭で考えるコトが、そのまま成功するとは限らぬ「食べる産業」はそういう一筋縄ではいかない産業って今朝はしみじみ思い知る。
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