「パンとエスプレッソと」にひさしぶりに来て、今朝の朝食。
先日、ここの近所にある「OMOTESANDO KOFFEE」にやってきて、あぁ、この店に行かなくちゃって思いだした。
ココのお店をプロデュースした人の経営する店がそこ。
張り詰めたような緊張感が漂う、けれどやさしいそこの空間は、エスプレッソをただただ味わい、そのおいしさを目を閉じ愛でるような店。
「エスプレッソ道」を極めるための道場のような空間で、それはそれでよし。
けれどそのエスプレッソと、おいしいパンでのどかにたのしくお腹を満たして元気をだしたい…、そう思って来たのであります。
緑鮮やかな季節のコト。
お店と前庭を仕切る大きな扉を兼ねた壁がキレイに取り払われて、お店の中までまるでテラスのようなしつらえ。
店の表には配送用の車でしょうか。
緑の生垣。
ガーデンチェアにカウンター。
外と店内の境目に置かれた椅子に座って表を眺めると、まるでそこだけ日本じゃないようなのどかでおしゃれな景色にウットリ。
お店の中にまで朝の光が飛び込んで、気持ちも明るい。
朝のステキな景色であります。
まずはコーヒー。
ラテにしました。
注文する時、甘くして…、ってお願いすると、あらかじめエスプレッソに砂糖を混ぜてくれるところが、OMOTESANDO KOFFEE譲り。
ここのお店のコーヒー豆はイリーのレギュラーローストで、入れる人のセンス次第で、いろんな味が作り出せんだ…、って先日、教えてもらったばかり。
今日のラテ。
甘さ以上に香りと旨味がシッカリしてて、酸味控えめ…、朝のお腹にやさしい出来栄え。
泡もポッテリ、喉をトロンと撫で回す。
朝のメインはサンドイッチ。
フォカッチャ使ったパニーニで、具材はトマト。
モルタデッラに茹で卵。
フレッシュバジルで風味をつけたモノ。
ソースやマヨネーズのような調味料をまるで使わぬ、パンや具材の持ち味だけで味わうスタイル。
それだけそれぞれの素材がおいしいという自信。
モルタデッラは豚の脂の風味がゆたか。
トマトは甘くてみずみずしくて、噛むとジュワッとジュースになってく。
それがバジルと混じりあい、口の中でソースのようになっていく。
特にフォカッチャ。
これがおいしい。
ザックリしていて、噛むと一瞬、歯茎に前歯が沈むほど噛みごたえがある。
表面、ガリッと焼かれて焦げて、その食感が生地の頑丈さを強調している。
ところが一旦、前歯がとっかかりをつけるとサクッと、キレイにちぎれて口の中へと飛び込んでくる。
トマトのジュースや口の中の水分とまじるとネットリ、ムチムチしてきてトロンととろけて消えて、消える寸前、オリーブオイルの香りがしてきて、乾いたピザを食べてるみたいな、つまり典型的なるイタリア料理の味わいがする。
朝からなんだか得した気分。
ガプッと一口、サンドイッチを味わってラッテをコクリ。
ラテが含んだ砂糖の甘みが、サンドイッチの旨みにドッシリ、コクを持たせる、相性抜群な組み合わせ…、お店の中に置いてある料理のすべてがエスプレッソに合うようにできているのがステキなところ。
当然といえば当然な、こうした配慮ができるところがなんだかステキと思ったりする。
ラテをユックリ時間をかけて味わい尽くして、最後の最後にカップの底をみつめたらハートのマークがそのまま壊れず残ってた。
ココロを込めて作ったキレイなラテアート…、だからこうして壊れずずっと目をたのしませてくれるんだろうって思ったりした、朝のコト。
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