ひさしぶりに新橋に来て、昼を迎える…、まずは新橋ランチの聖地にきます。
ニュー新橋ビルという駅前にあるビルの中。
サラリーマンの胃袋をやさしく、ときに力強く支えるおいしいお店がたくさん…、中でも二軒、どちらにしようか迷う店があり、ひとつはオムライスやらナポリタンやら昭和の洋食メニューが気軽にたのしめる、カウンターだけの小さなお店。
もう一軒はカツがおいしいこれまた小さな店でどちらも多分、行列。
どっちかなぁ…、とビルに入る寸前まで迷って結局、カツに呼ばれた。
「牛かつ岡田」というお店。
お店の中に入ると8人ほど座れるカウンターと、テーブル3つ。
カウンターの中にキッチン。
…、なのだけれど驚くほどにその厨房は小さくて、おそらくスナックを改装して作ったんでしょう。
お店の奥に鍋が置かれているのが見える。
お店の名前の通り、牛かつ…、つまりビフカツだけしかない店で、ロースかヒレ。
ソースやポン酢おろしと味付けを選べるだけの超専門店。
一番人気の「牛かつランチ」をたのんで食べます。
豚と違って牛肉は生でも十分食べられる。
だからあっという間に出来上がる。
細かなパン粉がギッシリついて、見事な揚げ色。
濃いきつね色。
千切りキャベツとトマトにキュウリ。
キャベツは驚くほどに細かく切られてふっくら空気をタップリ含んで山盛りで、キュウリはキレイな飾り切り。
手がする仕事を惜しみなく、とても丁寧…、ウットリします。
さてさて中の状態はと、一切れ倒して断面見ると中は真っ赤な肉の色。
何も付けずに試しに食べると、ヒヤッと肉が歯にまとわりつき、かさかさパン粉と混じりあいネットリ舌を撫で回す…、肉のうま味が口に広がる、オゴチソウ。
すりゴマをタップリ入れたウスターソースのようなソースもあるのだけれど、ココのお薦めの食べ方はわさびを乗っけて醤油で食べるという食べ方で、これがおいしい。
赤身の肉を醤油と山葵で食べるとどこか、マグロをたべてるみたいにサッパリ。
肉の香りを損なわず、揚げた油の香りも軽い。
パン粉衣が肉にシッカリはりついて、決して剥がれず、口の中でも肉と不思議な一体感をもっておいしくなっていく。
ステーキとも、ローストビーフなんかともまるで違った牛肉のおいしい食べ方…、ここを選んでよかったなぁ…、と思ってお店を出た後で、ナポリタンの匂いがしてくる。
あぁ、なやましい、新橋の昼。
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