渋谷の街外れ、円山町にある「がっと」で会食。
もう30年以上もお付き合いをしていただいているゴキゲンご夫妻と一緒にたのしく、昔話に花咲かせつつ、おいしいモノに身を委ねます。
まもなくメニューを一新する、その試食も同時にさせていただきつつと、会話もたのしくしかも料理もたのしいディナー。
まずは野菜の料理をいくつか…。
肉や魚で飲む酒は当然美味しく、けれど野菜で食べるワインはまた格別。
旬の野菜をピクルスにしたここの自慢の一品と、キャベツのステーキ。
酸味がおだやかでハーブの香りがさわやかな、浅漬サラダのようなピクルス。
カリコリ食感やさしくて、食べてるうちにお腹が空いてきたりする。
キャベツをスープストックで煮込んだものをグリルして、パルミジャーノとオリーブオイルでドレスした、甘くてやわらか、香ばしいキャベツのステーキは新しいメニューの目玉にしようという思ってて、おいしくってペロッとお腹にはいってく。
鮎のいいのが届いてまして…、と。
それで作ってもらったグリル。
オリーブオイルとハーブ塩でこんがり焼いて仕上げたモノで、すだちじゃなくてライムを添える。
日本ならではの「香り魚」が舶来っぽい感じになるのがオモシロイ。
二枚に開いた鮎の身、シットリ。
ハーブの香りやオリーブオイルの風味がのって、鮎の香りが台無しか?と思いきや。
これがおいしい。
鮎の香りを邪魔せず逆に、青い香りを引き立てている。
とても上等なオイルサーディン。
塩焼きでもない、燻製でもない、はじめて食べるゴチソウに、ウットリします。
しかも日本酒でもなくビールでもなく、ワインが合うように仕上がっているというのが見事で、とりこになります。
それから肉。
ローストビーフを用意しました。
そう言いながら、でてきた料理が分厚く切られた牛肉をローストしたモノ。
ペランペランの英国風のローストビーフと違う。
アメリカのプライムリブのような姿に、これはビックリ。
みずみずしさを失わぬよう、焼きあげるというより蒸し上げたような仕上がりで、肉の断面をみると肉の繊維が層なし、おいしく見える。
赤身のお肉にほどよく脂が混じってて、ゼラチン部分がみてとれる。
ナイフを入れると、ザクリと手首にうま味が伝わる。
これを噛んだら顎にガツン!とくるんだろうなぁ…、って口にいれる前からおいしい。
果たして口に放り込む。
加えた味は塩だけで、肉のうま味を引き立てる。
ポワブル、バターでときおり味を変えながら、サイドのマッシュポテトが甘くてネットリ濃厚…、顎を使って味わう肉と真逆のポッテリしたやわらかさ。
お皿の上に並ぶ料理が助けあい、ひとつの料理になっていく西洋料理のたのしさ味わう…、お酒もすすむ、身悶える。
にんにくをオリーブオイルでグツグツ煮込んだシンプル料理をホクホク味わう。
にんにくのうま味がとけこむオリーブオイルをパンにひたしてワインをグビリ。
ウニのいいのが入ってます…、っていうので作ってもらったパスタ。
クリーム風味のやさしいソースにタップリウニが混ざって濃厚…、けれどペロンとたべられちゃってしかもこれまたワインが進む。
昔話に未来の話…、おいしい料理は会話を明るくしてくれる、おごちそうさま、また来ます。
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