渋谷で打ち合わせをしながら軽く食事をと「論」にくる。
昭和な感じの喫茶店。
渋谷駅の南側から246沿いの坂道をグイグイあがって、登りつめる直前をチョコンと曲がって路地にある。
街のはずれ感がビシバシ伝わってくるようなひなびたロケーションからして昭和な喫茶店な風情があって、ドキドキします。
お店の入り口の脇にあるショーケース、珈琲専門店という看板の文字、ブイーンと低く唸るような音と一緒にあく自動ドア…、中からタバコの香りがしてくる。
いらっしゃいませという明るい声に、厨房の中からコーヒーの甘い香りがやってくる…、さっきの自動ドアがまるで昭和に向かうタイムマシンのような気がする。
さて、注文。
食べたいものは山ほどある。
フライパンで焦げて仕上がるナポリタン。
炒められたケチャップがとろみを持って太いスパゲティーにからみついて、口にポッテリやってくる。
バターの風味がおいしいピラフ。
喫茶店的黄色いカレーにピザトースト。
サンドイッチもいろんな種類が揃ってる。
メニューを眺めてグラッと気持ちが揺らいだのが「トースト」のメニュー名の横に但し書き。
薄いの・厚いの2種類あって、こりゃトースト好きの気持ちがわかっているぞ…、と。
けれどもっと気になったのが焼きサンド。
トーストサンドじゃないのです。
たのんでみればまさに焼いたサンドイッチ。
パンの表面が、まるでフレンチトーストみたいにこんがり焼けてて焦げ目がついてる。
手に持つとカサッとしてて、けれど指がひんやり濡れる。
つまり大量のバターを塗ったホットサンドイッチメーカーで、揚げるようにして仕上げているのでありましょう。
噛むとカリッとまるでフライを食べてるみたいな歯ごたえがあり、次の瞬間、サクッと歯切れてジュワッとバターが口に広がる。
サクリとちぎれて口の中にやってきたパンを噛んで味わってくと、ゆっくりムチッと粘り気がでて、あぁ、やっぱり口の中にあるのはパンだと思い出す。
こんなサンドイッチはなかなか他では巡り合えない…、オキニイリ。
具材は2種類、ひとつは刻んだトマトと千切りキューリを挟んだもので、挟んでそれから焼いている…、だからトマトに熱が入ってソースのようになっている。
シャキシャキとしたキュウリの歯ごたえと、甘酸っぱくてシットリとしたトマトの食感。
口の中がみずみずしくなる、なんだかたのしいオゴチソウ。
ハムとチーズはこうして食べるのにピッタリの定番中の定番で、クロックムッシュなんかよりこっちの方がボクは好きかもってウットリします。
大きなグラスにたっぷりのアイスコーヒーお供にしつつ、パクリと食べては頭を使う…、とてもたのしい打ち合わせ!
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