ランチのあとに、おいしいコーヒーを飲みましょう…、とまい泉本店の裏側路地にある「表参道KOFEE」というお店に来ます。
まさかこんな場所にお店はないだろうっていう住宅街のど真ん中。
普通の古ぼけた民家に、看板も出さず営業している小さなお店で、庭から入り縁側をエントランス代わりに靴を履いたまま座敷に上がる。
四畳半の座敷の中にエスプレッソバーをしつらえた、まるで茶室のごときしつらえ。
エスプレッソのシェカラータ。
シェイカーの中にエスプレッソを氷と一緒に注ぎ込み、砂糖をたっぷり。
それでシャカシャカ、シェイクして作った飲み物。
ただ氷で冷やした甘いエスプレッソじゃないのです。
空気をエスプレッソがたっぷり含む。
カップに注ぐとコーヒーの泡がたっぷり乗っかっていて、飲むとまるで抹茶の泡のようにフックラ。
しかも砂糖を含んだ泡はポッテリとして、口に含んだ途端に壊れてエスプレッソの香りを放つ。
トロンと喉を撫でる食感、飲み心地。
酸味がスキッとたのしくて、しかも香りがスパッと鼻から抜ける。
エスプレッソがなくなった舌の上には甘みとやさしい香りが残りユックリそのままそのあと味をたのしみたくなる豊かな味わい。
冷たい。
なのについさっきまで熱々だったエスプレッソの余韻が残る…、アイスコーヒーやアイスラテとは違ったおいしさ、まろやかさ。
味がおいしいのみならず、昭和な民家の雰囲気がとてもたのしい。
東京の街のどまんなか、しかも表参道というこんな場所にこうしてのどかな家があり、そこでおいしいコーヒーが飲めるなんて不思議なシアワセ。
こんなところに住んでみたいなぁ…。
犬を書い、庭の草木が枯れては咲いてくるさまをのんびり眺めて生活をする。
そういえば、昔の日本の生活はこんな場所でそんな毎日…、そうしたステキを思い出し、みんなで笑顔で写真を撮った。
時間旅行をしたような、そんなたのしさ、オキニイリ。
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それからお店を後にして、次の予定に向かう途中にとんでもないもの発見します。
表参道のオシャレベーカリーレストランとして、一世を風靡したアペティートが、昨日からなんと「カレー家族」ってカレー専門店に衣替え…、お店の前で「ロイヤルホストのカレー専門店です、いかがですか」としきりに呼び込みしておった。
ロイヤルのカレーはおいしい…、それは知ってる。
けれどいくらなんでも、今更カレー専門店をオープンさせていったいどこに行こうと彼らはしているんだろう?
ココ壱番屋に喧嘩を仕掛けようとしてるのか?
お店のロゴに洋食シェフにインド人、アジアな女性の絵が描いてある…、と言うことはいろんな地域のカレーをたのしむコトができるということを売り物にしているんだろうけどその専門店を今更作ってどうしようというんだろう?
しかも青山、表参道というこの場所に、このネーミング、この看板を立てて商売はじめるセンスにかなりのさみしさ感じてしまう。
それになにより、「ロイヤルホストのお店ですよ」と大声で呼び込みしているという彼らの頭の中にはいまだに「ロイヤルホスト=高品質」というブランドイメージがあるんだろうけど、それがそもそも間違っている。
漂流していくかつてのボクのオキニイリ…、見ていられない、悲しくて。
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