赤坂見附でしんみり頑張っていたホノルルコーヒー、原宿にお店ができてそれで今日…、今まで何度もお店の前を通っていたけど、中に入るのは今日がはじめて。
奥へ奥へと細長い構造のこじんまりした入り口部分…、右手に厨房、注文をするカウンター。それを見渡すように対面式の長いカウンターテーブルがあり、雑誌を立てて置けるシェルフに電源ポートが揃う。
奥の部分にはソファが置かれて、そっちの方が人気のようでギッシリ女子が詰まってる。
カウンターの方は静かでほとんど人が座ってないのに、奥ばっかりが一杯でまるでかつての喫煙席vs.禁煙席のような感覚。
座り心地はいいかもしれない…、けれど小さなガラス鉢に押し込められた金魚みたいに、空気少なげで笑っちゃう(笑)。
相変わらずお店の中は甘い香りで満たされている。
コナコーヒー独特の甘い香りだけじゃなく、マカデミアナッツの香りのシロップを使ったココのメインの商品の、甘く切ない南国的なる香りが胸をかきむしる。
どんな映像、どんな言葉や文章よりも、香りは記憶を直接撫でる。
これにセンチメンタルな音楽がつけばハワイのコトを思い出し、気もそぞろにて涙のひとつやふたつがこぼれて落ちるんじゃない?って思ってしまう。オキニイリ。
しかもこれ…、温度が下がると甘みと香りが強くなる。
冷めたコーヒーが発する酸味や渋味を見事に、マカデミアナッツの香りと甘みがおさえてくれて、だから仕事をする手のかたわらにいい。
今日もメールチェックや書物しながら、ボンヤリ時間をたのしんだ。
それにしてもこの店ちゃっかり、パンケーキなんかを売ろうとしてる…、赤坂見附のお店にはマラサダ屋台が設えられてて、ココナツ油とシナモンシュガーの香りが空気を甘くしていた。
表参道、原宿はパンケーキの聖地のような場所だから、そんな人気にあやかろうということなのでありましょう。
とは言え、誰もパンケーキなんかたのんでないし、当然、行列なんかも出来やしないのが当然といえば当然のコト。
今の静かでぼんやりとした、ほどよき繁盛が続いてくれればそれでいいって思ったりした、さて、移動。
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ところでハワイと聞いて、強烈に思い浮かべるのが「マーティン・デニー」というミュージシャン。
1911年生まれにしてエキゾチカと呼ばれるエキゾチックな音を作り上げた第一人者と呼ばれる人で、例えばこの「クワイエットヴィレッジ」。1958年のリリースでPVのハシリとでもいいますか、当時のハワイの「静かな村」の風景も収められてる。
さすがに当時のフィルムですから、音はいささか貧弱ではありますが、興味をもたれたらYouTube上に高音質の音源がいくつもあります…、ラウンジ系の音にもつながる、しかもボクらの頭の中にあるエキゾチックなハワイの音は、多分、こうして彼が作った音が基本になってるんだろう…、と思ったりする。
ちなみに彼のファイアークラッカーっていうナンバー、イエロー・マジック・オーケストラがカバーしてたりするのであります、オキニイリ。[4回]
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