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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    HN:
    サカキシンイチロウ
    年齢:
    65
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    久しぶりに西麻布。
    三河屋にて揚げ物まみれになることにした。

    40ad4dee.jpeg西麻布と言う街。
    公共の交通機関でいこうとすると、かなり不便な場所であります。
    最寄り駅は東京METROの六本木、あるいは乃木坂。
    どちらも10分以上はかかってしまう。
    もともと日比谷線をつくったときに、霞町って名前の駅ができる予定になっていた。
    けれど当時の静かな環境を好んだ街の住民が駅の誘致に反対をした。
    見知らぬ人がくるのを嫌ったからでしょう。
    ポッカリここが都心の田舎になっちゃった。
    東京METROの駅の中で、この西麻布を挟んだ広尾と六本木駅。
    その間の距離が一番離れてるって言われるほどで、けれど結果、大きなビルが建ちもせずいまだに昭和風情の一軒家がたくさん残るのどかな街であり続けてる。
    こうしたお店がある…、というのもそうした不便のお陰かも。

    12時前にもう行列です。
    不便な場所というのに次々、7割ほどはサラリーマン。
    六本木近くのオフィスビルからテクテク歩いてやってくる。
    あとはボクらのようにワザワザ、ココを目指してくる人たちであっという間に満席で、少々待ちます。
    30分ほど。
    お店の中を覗き込むと、みんなテキパキ、山盛りご飯に山盛りおかずを平らげていく。
    思った以上に回転早くて、ハイ、お待ちどう!ってお店の中に案内される。

    aee156bb.jpeg典型的な家族経営のお店です。
    揚げ物がメインの定食屋。
    もともとココはおかあさんが揚げ、おとうさんがサービスをするという役割分担でずっとやってた。
    ただ数年前にきたときに、すでにおかあさんは足を引きずりながらそれでも元気に揚げ場に立ってた。
    今も元気でやってるんだろうか?って思いながらきたらばそこには、かあさんでなく娘さんが立って揚げ物作ってた。
    世代交代?
    それでもホールに立ってサービスしてるのはおとうさんで、男女の役割分担は昔のまんまというのがステキ。
    ご飯がなくなったらば店じまい…、っていうのがなんだかほほ笑ましくて、まるでラーメンの「麺売り切れ仕舞い」って言うのとおんなじだなぁって、思ったりする。

    さてご飯。

    mikawaya.jpgメンチカツとハムカツを盛り合わせてもらったボクの注文。
    昔から、何かをたのむと何かを必ずサービスで、一個つけてくれるというのが、あったかかった。
    たいていコロッケ。
    おかあさんが、コロッケ嫌いじゃない?って聞いてくれ、大好きですって言えば一個、お皿の上にゴロンと乗っかっていた。
    今日も同じくコロッケと、なんとチキンカツまで一切れついてた。
    なんたるシアワセ…、皿から溢れだしそうなこのボリュームがまずゴチソウ。

    油切れのよい、サックリとした揚げ上がり。
    コロンと大きな俵型にまとめられた、メンチカツ。
    豚肉中心の合い挽き肉で、しかも細かなメッシュに惹かれてる。
    箸で断面ちょっと押したら、透き通ってキレイな肉汁がジュワッと滲む。
    そのまま口に運んでカプッと噛むと一気に、口が肉汁で濡れるほど。
    ナツメグ効かした昔ながらのレシピが旨い。
    分厚いハムカツ。
    フッカリとした食感がたのしいチキンのカツとどれも食感さまざまで、中でもコロッケ。
    なめらかに裏漉しされたジャガイモと、ホツホツあらめに潰しただけの茹でジャガイモがダブルで食感たのしくて、たしかに名物クラスにおいしい。
    ハフハフ、おいしいご飯と汁と。
    千切りキャベツで口をスッキリ、リセットさせながら一気に食べる…、腹いっぱい。

    オゴチソウサマ…、って言うと「お腹いっぱいになったかい?」って、ひとりひとりに聞きながらニッコリとしていたかあさんの、笑顔が頭をよぎってちょっと切なくはなる。
    けれどお店は元気でニコヤカ。
    外には相変わらずの行列で、お店の中から娘さんが「もしかしたら、ご飯のお替わり分がなくなっちゃうかもしれませんけど、そのときは勘弁して下さいね」って大きな声で言っていた。
    まだまだ続く、このお店。
    まだまだ続く、おいしいシアワセ、またきます。

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    原宿で昼。

    877be085.jpeg路地裏のオキニイリ食堂の「食工房 眞」。
    ここで一緒に昼をとりたいって友人と、待ち合わせて来る。
    今日もゴキゲン。
    ウキウキしつつ、新宿三丁目の駅から副都心線。
    明治神宮前の駅で降りてススッと地上に向かう。

    山手線の原宿駅を使わずにくる原宿という町。
    つまりそれは、竹下通りと無縁の原宿というコトで、適度におしゃれで落ち着いている。
    竹下通りの最近は中国系の観光客がかなり目立って不思議な感じ。
    ビデオ片手に、立ち止まってはポーズを決めて写真をパシャッ。
    若い女性は必ずマリオンクレープに行列をして、クレープ買ってカメラやビデオで撮影してる。
    カバンの中にはガイドブック。
    原宿にきたらコレ食べなさい…、って具合に紹介されてるんでしょう。
    ココで撮った写真をブログにアップすると、多分、威張りがきくのでしょう。
    ボク昔、ブルータスやGinzaで紹介されたロサンゼルスやニューヨークのお店に押しかけ地元の人にビックリされた。
    その出来事と同じようなコト。
    場所変え歴史は繰り返す。

    5a81b0e8.jpeg原宿、裏道、街外れのビルの階段、タンタン、二階に上がる。
    お店のドアを開けた途端「いらっしゃいませ」って元気な声。
    カウンターの中には笑顔。
    作り笑いじゃなくって、ニコってそれにつられてこちらも自然に笑顔になる笑顔。

    いつもは程よく混んでる程度のココが今日はビックリ。
    大忙しで、ボクらが座ったその後に、ふた組座ってビッチリ満席。
    それもちょっと前に忙しくなりはじめたばかりなんでしょう…、厨房の中はてんやわんやの大忙し。
    一槽しかないフライヤーや家庭用の3穴レンジはフル稼働。
    それでも決して手を抜かず。
    しかも笑顔で声かけあって、次々料理を作り上げてく。
    料理ができるのに少々時間がかかってしまう。
    けれどみんな、ニコニコしながらユックリ、ユッタリ、カウンター上に用意された扇子をヒラヒラ優雅になびかせ料理ができるのを笑顔で待ってる。
    仲良きキッチン、見てて楽しい、気持ちイイ。

    7ddafee7.jpegかつ煮を食べる。

    カツ丼の上具を別に皿盛りにしたの。
    他の定食は普通の茶碗に軽くよそわれるご飯がこれは、大ぶりな木の丼にタップリもられてやってくる。
    しかも切り海苔がパラっとかかり、カツ煮を乗っけて食べればカツ丼。
    けれどタレで汚れぬ普通の白米も、当然同時に食べられる。
    一度で二回、おいしい料理。

    それにしてもココのご飯は本当においしい。
    お米屋さんをしてたお父さんが炊きあげる。
    しかも自分で炊いたご飯は責任持って自らよそおう。
    決して押さえつけるような無粋はせずに、そっとやさしく空気をタップリ含ませながらふんわりよそったご飯はスベスベ。
    煮汁で汚してしまうのが勿体なくて、だからこうして別盛りにして味わうのがいい。
    カラッと揚がったトンカツが、スッキリとした出汁を吸い込みまろやかになる。
    パン粉衣がフックラ、シットリ。
    徹底的によく溶いて、コシをなくした玉子をフワッと仕上げてくれる。
    良く火を通しておきましたから…、って、まるで玉子のスフレのようになってフワフワ。
    出汁を食べてるみたいな感じの、やさしい味わい。
    ボク好み。

    一緒にいった友人が選んだ日替わり定食の、メインは豚と厚揚げ煮物。

    199ce7f8.jpeg野菜たっぷりの煮物はココの名物で、特に厚揚げ豆腐と一緒に煮込んだモノは本当においしい。
    味醂のテリでツヤツヤしてて、まず目においしそう。
    ゴボウの土の香りが鼻をくすぐる。
    クチャッと豚肉、奥歯でつぶれ、タップリ入ったキクラゲが、プルンクニュンと口の中にて踊るよう。
    なにより豆腐。
    揚げた豆腐の表面にあいた無数の気泡が出汁をゴクゴク吸い込み、トロンとしてる。
    中の白い豆腐の部分はスベスベぷるん。
    噛んだ瞬間、口から滑って飛び出しそうなハリある食感が歯にたのしい。

    ココのお料理…、味のメリハリがしっかりしてて、食べて飽きない。
    例えばカツ煮は薄味で、玉子が含んだ出汁をゴクゴク飲むように心置きなくたのしめる。
    一方煮物はとっても甘い。
    料理屋さんの煮物は薄味で素材の持ち味活かすタイプで、けれどかぁさん的なる煮物。
    それは甘くてコッテリ味で、ここの煮物を食べるとママな味がする。

    61e1d2d8.jpeg家で作ると甘みをくわえる鶏の唐揚げ。
    ここでは甘み控え目で、ニンニクや生姜のような香り調味料をあまり使わず、塩と鶏の風味で味わう。
    一口目には味の情報が少ないがため、アレッて思う…、拍子抜け。
    次の瞬間、一生懸命、舌が必死に味を探ろうとする。
    鶏の味わい。
    脂の甘みやパリッと揚がった皮の食感。
    仄かだけれどたしかな味の情報を口が受け取り、あぁ、おいしいネ…、ってしみじみ思う…、そんな味。

    小さな小鉢料理が10種類ほど揃うココ。
    どれもがシッカリとした手作りで、お弁当の片隅に詰めたらピタッとはまりそうな家庭的なる味わい、姿。
    唐揚げと一緒にとったポテトサラダもキュウリしゃきしゃき。
    ジャガイモしっとり。
    乾燥バジルをそのままちょっとくわえたのでしょう…、パセリの替わりの緑を添えてしかも香りもホワンとさわやか。
    いいアイディアをいただきました。

    唸るほどに満員だったお店も徐々にユッタリとする。
    お腹がふくれて気持ちおだやか、また来なくちゃってそう思う。

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    久しぶりに原宿の昼。

    8e8bb720.jpegこの街に来たらば「食工房・眞」にこなくちゃ帰れない。
    それでココ。
    原宿という街。
    そこを「表参道のある街だ」と思うとどこか気取りがあって、よそよそしさの漂うお洒落な街のように感じる。
    けれどもともと原宿って、新宿でもない、渋谷でもない、ちょっとのどかでのんびりとした山手線の駅の中でも田舎の風情の漂う町だった。
    お風呂も付いていないような安アパートが、沢山あった。
    そこがデザイナーを目指す人たちを惹き付けて、この町はかつてニューヨークのチェルシーみたいな場所だったコトがある。
    ファッション、ヘアー、グラフィックと、デザイナーの前に掲げる専門分野は違えど、みんな自分の好きなコトで喰えるようになりたいと、その一心でどんな貧乏にも耐えるコトが出来た町。
    今ではそうした気配が消えてなんだか青山の端っこみたいな場所になったけど、目を凝らして町を歩くとそこかしこにそんな時代の名残りが見つかる。
    たとえばこの店。
    故郷を遠くはなれてがんばる人に、おかぁさんの料理でご飯をお腹いっぱい食べてってというとてもやさしい雰囲気の店。
    定食屋。
    そのほとんどは男っぷりの良い店だけど、ココはたおやか。
    カウンターに座ると不思議なほどにホッとできるやさしいお店、ボクは好き。

    94731c3e.jpegカウンターにちょこんと座る。
    ワザワザ、ちょっと高めに出来た椅子に座ると厨房の中をちょっと見下ろすようになる。
    ビルの中。
    床下設備を持たなきゃいけない厨房は、客席よりも高く作るのが簡単なのにお客様を見下ろしたくないからなんでしょう。
    客席部分をちょっと上げ、自分たちの居場所を低く作ってる。
    こうしたお店に間違いは無し。

    しかも見下ろす厨房の、床はキレイに磨き上げられ、覗ける手元の調理の手際の見事なるコト。
    ウットリします。
    ひとつひとつの作業をキッチリ確実に、しかもとても丁寧にする。
    料理が次々できていく、その過程すらもがオゴチソウ。
    カウンターの上に扇子が置かれて、どうぞ涼んでくださいな…、っていうのもステキ。
    実家に帰った気分をもらえる、ありがたい。

    306a847c.jpeg煮込み料理がここはメインで、野菜をタップリ食べていってネって、そんなかぁさん的なるやさしさ感じる。
    今日の煮込みは豚バラ肉と厚揚げ豆腐。
    ちょっと甘めのあんかけ風になっているのが、ココの煮物の特徴で味が具材にシッカリからむ。
    なかなかぬるくならないし、ご飯のオカズにピッタリになる。
    だからこうした調理法。
    二つのメインの具材の他に、クニュカリとしたキクラゲに、プチュンとジュースを吐き出す大根。
    青いお豆に細切りゴボウ。
    野菜モリモリたっぷり食べれるたのしい料理。
    余分な油を使わない。
    だから厚揚げ豆腐の油の風味をたよりに味わう、素朴でやさしい味が好き。

    一皿120円で追加することができる小さなお惣菜。
    コロッケ、唐揚げ、卵焼き。
    ポテトサラダやシラスおろしと、どれも見事に家庭料理な数々にいつも、どれをもらおうか…、ってたのしく迷う。
    今日もやっぱり唐揚げにする。

    8745bfe0.jpegボクが何をたのもうか、と迷う姿を厨房の中から笑顔でみつめるココのかぁさん。
    「唐揚げ下さい」って言った途端にニッコリ、顔がほころんで「好きですもんネ…、唐揚げが」ってひと言添えて作りはじめる。
    衣をタップリまとってガッシリ揚がった唐揚げ。
    強めの味をほどこして、噛むとジュワッと鶏の旨味とタレの旨味が一緒に口に広がっていく。
    ご飯のおかずにぴったりの、ボクの好物。

    もともとお米屋さんを経営していたというお父さんが焚くご飯の、おいしいコト。
    ありがたいほど。
    ご飯のおかわりおねだりしたくなるけれど、ここはお代り自由じゃないのネ。
    丹精込めたご飯ですから、お代りするならお金を払ってという当然。
    昔のお店は大抵みんなそうだった。
    お店の人の笑顔と元気はオカワリ自由。
    それでいいんだ…、って思い知る。

    やさしい味わいの味噌汁と、自家製ぬか漬け。
    どれも料理屋さんの料理とすれば迫力にかけ、特徴も欠く平凡な味。
    でもその平凡こそが、毎日食べても飽きることのない家庭料理の特徴でもある。
    上等な平凡。
    やさしい平凡。
    刺激があふれる東京で、かけがえの無い非凡な平凡。
    やっぱりボクは、ココが好き。

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    新橋で昼。
    「ととや」っていう割烹料理屋で魚がおいしいランチで有名。

    b2305a25.jpeg新橋駅の東側。
    タクシーのロータリーを中心に、昭和なビルがグルリと囲む。
    そして後ろに超高層ビル。
    汐留の街であります。
    10年前にはなかった景色。
    東京のコッチ側から橋を渡ったアッチの間をつなぐモノレールのゆりかもめすら、完成したのが15年前。
    それまでここから先はあまりビルも無い海っ側。
    場末な感じがほんのり漂うのどかな景色ののどかな場所…、だったのだけど、今では未来な街の入り口になる。
    ここに写った大きなビルの裏には産業道路があって、まるで流れる大河のごとく新旧二つの街をへだてる。
    どちらもそれぞれ趣があり、どちらかといえばボクはこっちの昭和な街がオキニイリ。

    昔からある古いビル。
    飲食店とオフィスフロアが入り交じる典型的な雑居ビル。
    小さなエレベーターに乗って4F。
    お店があくのは11時半。
    いつも混んでて待つのは嫌と、開店丁度にやってきたけどなんとお店はもうほぼ満席。
    聞けば11時くらいからお客様がどんどんやってきて、こうしていつも早い時間からはじまっちゃうの…、って言うコトみたい。
    スゴイ、スゴイ。

    669a5adf.jpegメニューは簡単。
    刺身、煮魚、焼き魚、あるいは西京漬けから一品選び、ご飯に小鉢に味噌汁、茶わん蒸しがついて定食ひと揃え。
    それでなんと1050円。
    ブリに鯛にサワラに銀鱈と、魚の種類は決して多くはないけれど調理スタイルが結構豊富で、だから全部で10種類を越え料理が揃う。
    刺身が付いたちょっと贅沢な定食もある。
    三点盛りのお刺身に、好きな魚料理を一品選んで1850円というちと高額だけど、満足間違いなしというのを選んで食べる。
    ちぃと背伸びのランチであります。

    最初にまずは小鉢が二つ。
    一つはマグロのアラをパラッと煎って千切りにした干し大根とマヨネーズにて和えたもの。
    和食のお店でありながらマヨネーズ味の料理がひとつこうして混じると、味の変化がおいしく感じる。
    残りの一つは出汁をとった後のかつお節を水分飛ばしてふりかけ状にしたモノがつく。
    シットリしてて、これでご飯がお代わりできる。
    小さな器に茶わん蒸し。
    デミタスカップくらいの大きさで、でもギッシリと椎茸、三つ葉が入ってる。
    出汁の旨みも十分でハフハフ食べるとお腹がポワンとあったまり、食事の準備ができてくる。
    茶わん蒸しってお店で食べるとほんとうにうれしく、おいしく感じる。
    ご飯に味噌汁、刺身はブリッと歯ごたえ豊かな鯛にハマチに、ネットリとした脂がおいしい鰯がつきます。

    8a908095.jpegそしてメインは西京焼き。
    脂の乗った銀鱈を、味噌でミッチリ漬け込んだ身質ブリブリ。
    箸を添えるとブルンと弾けて一塊がくずれてこぼれる。
    一口食べれば脂がシュルンと舌を濡らして白いご飯をおねだりするよなそんな味。
    西京味噌で漬け込んで、一番おいしい魚はやっぱりこの銀鱈に間違いないね。
    魚ばなれした脂の旨み。
    身がシッカリと逞しく、噛もうとしても口をスルスル逃げ回るよなそんな歯ごたえ。
    おもわずご飯をお替わりします。
    一杯目から結構大きな茶わんにギッシリ。
    だから半分くらいでいいかと思いもしたけど、普通に一杯おかわりをして、それでもなんだか足りないような、そんな気がする。
    ウレシイお昼。

    aeaaba07.jpegそれにしてもまぁ、スゴイ繁盛店です。
    開店時間とほぼ同時に満席になり、そのあとも次々お客様がやってくる。
    エレベーターを降りると小さなスペースがあり、すぐにドア。
    他に逃げ場のない構造。
    だから小さなエレベーターホールがたちまち人で溢れ返って、お店の中にまで待ちの行列がはみ出してくる。
    12時過ぎには20人近くが待ってましたか。
    待つ人のどの顔みてもニコニコしてて、席があくのをたのしみにする。
    お客様もそうしたコトを知ってか知らずか、料理が出るともくもく箸を進めて食べる。
    テキパキ食べて、お茶を飲み、満足顔でニッコリ席を立ち上がる。
    汚れたお皿がみるみる片づき、箸とおしぼりがセットされそれを合図に次のお客様がおさまってゆく。
    混んでいるのに混雑しているせわしなさがない。
    節度をもった大人のお客様で満たされているステキな空間。
    粋なお店でございます。
    おいしく値ごろなお店の席はプラチナシート。
    みんなでやさしく譲り合う、気持ちがあればなおたのし。
    いい昼、今日もいただきました、オキニイリ。

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    池袋にて野暮用…、ついでにご飯。
    利久で牛たん。

    c776a8d9.jpeg仙台で20店以上の繁盛店をもち、この池袋に東京一号店を開店したのが去年のコト。
    そして今年は赤坂に、そしてまもなく吉祥寺へと着々とお店を増やしてる。
    BSEで日本中の牛たん屋さんや焼き肉屋さんから牛タンという商品、料理が次々、消えていっていた時期。
    赤字を覚悟で日本中からタンをかき集め、決して逃げずたん焼き定食を売り続けていた我慢のお店。
    地元仙台の人たちからも、仙台の食文化をよくぞ守ってがんばったって今でも支持を受けている。
    お客様の期待に応える。
    命をかけて食材集めて料理を守る。
    飲食店とはそうした地道と情熱で作るべきモノって、再認識をさせてもらえるいいお店。

    0358cb1d.jpegここの名物。
    牛たん定食をいただきます。

    分厚い牛タン。
    食べやすいよう裏表の両側に包丁を入れ、切目を入れる。
    その切目が裏と表で互い違いになるように、熟練の技と入念でキレイに切目が入っているのがまず見事。
    炭でコンガリ焼けていて、切目がペロンとめくれ上がって松かさのゴトなって、それがますますおいしく見える。
    脂、ツヤツヤ。
    噛むとヒヤッとまずは脂が唇なでる。
    前歯でザクッと見事に歯切れてスパッと切れる。
    驚くほどの旨みと肉汁。
    そして脂が吸い込む炭の香りが口一杯に広がっていく。
    牛のパーツを炭で焼き、これほど食感、味わい豊かに焼ける部分と言えばこの牛タンをおいて他なし。
    そんな風に思ってしまう、それほど肉感的なこの一品。
    一口食べて味わって、麦飯口に放り込み、脂をススッと拭ってやらぬと口が疲れる。
    それほどの味。

    19e40df6.jpegテールスープをススッと飲みます。
    塩で味を整えただけの肉の旨みがこれでもかって、溶けたスープ。
    ネギがタップリ、シャキシャキ、食感軽やかで口がサッパリ、おだやかになる。
    ゴロンと2つのテールの塊。
    手づかみにしてむしゃぶりつくと、ホロッと肉が骨から外れて口の中でほどけて消える。
    サッパリとしたコンビーフみたいな儚い食感。
    一転、骨にこびりつくゼラチン部分はムッチリ、ねっちり。
    歯でこそげとりクニュクニュ食べる。
    隣で食べてた若いカップル。
    テールを箸でコチョコチョつついて、なかなか身がとれないね…、って。
    いえいえ、こうしてむしゃぶりつけばおいしく食べれる。
    おしゃれを気取る二人を横目に、お行儀悪く食べるたのしさ、なかなかなモノ。

    仙台牛タンに必ずついてくる青唐辛子のみそ漬けを、麦飯にのせテールスープをザザッとかける。
    そしてサラサラ。
    味噌がスープに溶け込んで、サラサラするとビリッと辛味が流れ込む。
    たまたまボクがもらった青唐辛子。
    ビリリと辛い大当たりにて、食べるとヒーハー、いきなり汗が流れ出す。
    食べて終わって、何故だかお腹がスッキリしてる。
    カプサイシンな夜となる。

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