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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    HN:
    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    昼、赤坂。
    脇屋さんちでランチ会食。

    61e3437d.jpeg実は先般、脇屋さんに仕事を手伝っていただくコトがありました。
    一般家庭の冷蔵庫の中に普通にある食材を使って、本格的な中華料理を作れるカンタンレシピを20種類も考えていただく…、という仕事。
    スゴイなぁ…、って思いました。
    レシピを作ってもらうだけじゃなく試作もしていただいたのだけれど、本当に普通の食材が見事な中国料理になっていく。
    それもちょっとしたコツを使って簡単に。
    みるみるうちにチャチャッとできる。
    ビックリしました。
    その道の優れた人って「むつかしいコトをやさしく説明」できる人。
    世の中には大してむつかしくもない簡単なコトをワザワザ難しくしちゃう人がたくさんいるけど、本物を知る達人はやっぱり違う…、って思ったりした。
    今日はそのお礼もかねて、ランチをいただく。
    それにしてもこのお店。
    お昼間くるといつも思うコトなんだけど、アラフォー女性の多いコト。
    今日のメインダイニングはほぼ8割方、その年代のご婦人同士の会食で、「女性の財布に不況なし」って思ってしまう。
    大迫力。

    feab422e.jpeg脇屋名物の季節の前菜の盛り合わせ。
    小さなお皿に一口づつほどの料理がズラッと10種類。
    ハチミツでテカテカさせて焼き上げた香港風の叉焼や、帆立のグリル。
    茹でたズワイに黒酢を固めたジュレをのっけて薄切りの瓜と合わせたモノや旬の筍の木の芽和え。
    どれもほどよい味付けで、素材の味を大切にした体にやさしい料理ばかりで食欲になる。
    シャンパン、グラスでいっぱいもらい、喉をジュワッと消毒します。
    あとに次々やってくる、ご馳走に備えて喉をしっかり準備する儀式をおこのう…、つつがなく。
    それにしても今日のクラゲのおいしいコト。
    中国の人が大好きな頭の部分。
    しかもカリカリ、硬い食感のつまりとっても珍しいトコ。
    ほんの一口分だけれどもまるでクラゲ一匹分を口に入れて弄ぶよな存在感に、かなりウットリ。
    味わった。

    15f15b8d.jpeg海の幸の料理を2つ。

    焼いた白子を煮た白菜にのせて蒸す。
    ただこう書くと、なんだかとても簡単な料理に思える。
    けれどこの味なんとも絶妙で、複雑にしておおいなる美味。
    まず白子がトロトロ、クリーミー。
    塩をほどこし焼いただけなのに、味わい濃厚、コッテリ舌にまつわりつくよな旨みの洪水。
    煮た白菜がそれに劣らずトロトロで、甘くて旨くて香りも強烈。
    一緒に食べると白子の風味ととろみが一層、強調されて首から上がとろけるような冬の美味。
    ハフハフしながら滋養を体に流し込む。

    オマール海老と鶏手羽をカリッと揚げて、鍋で炒めて仕上げた料理。
    大きく辛い唐辛子と一緒に炒めて風味を移すという趣向。
    だから辛子がゴロゴロ転がってはいるけれど、辛み自体はほとんど感じぬ不思議な料理。
    辛子がもってる香りと風味だけを使った、その洗練にしばしウットリ。
    すぐさま現実に立ち戻り、殻を手掴み、手羽鷲掴みでチュバチュバ食べる。
    お行儀悪いが許される、中国料理のステキなところ。
    堪能す。

    024f5071.jpegメインのお肉。
    肉団子のスープ蒸し。
    もともと肉団子の煮込みっていうのは、中国の田舎の冬の家庭料理で、中国料理のシェフの腕の見せ所だったりします。
    粗目に切った豚ひき肉を、クワイをたよりに丸くまとめてスープと蒸す。
    一緒に蕪。
    和食ならばトロトロになるまで火を通すとこ、これはほどよくカリッと歯ざわり残す程度に仕上げて添わす。
    どちらもスープをタップリ吸い込み、旨みタップリ。
    特にほろっと崩れる肉団子。
    肉の旨みをタップリ含み、自分の旨さに耐えかねてそれで崩れてしまったようなその味わいは家庭料理を突き抜けた、見事にプロのもてなし料理…、身悶えす。
    団子の上を覆ったモノはすった生姜と蕪のピュレ。
    生姜効果に風邪ひきオヤジの喉もスッキリ、ありがたい。

    2716c823.jpegそして〆。
    まずはと最初にやってきたのが黄身ご飯。
    実は先日の試作会でもよく似た料理を作ってくれた。
    黄身を醤油にそっと沈めて水気をそこに吐き出させると、べっ甲色の黄身の塩辛みたいなモノができるのですね。
    生なんだけど、生っぽさをなくした黄身をご飯にのっけて、フカヒレ煮込みと一緒にザザッと、混ぜてワシワシ食べるという贅沢すぎる玉子ご飯。
    試作の時はフカヒレの代わりに細切り大根で作って、それはそれで十分すぎるほどおいしかった。
    けれどコレ。
    やっぱり贅沢、一等上の味がした。
    なによりこうして一緒に仕事をしたその名残でもてなしてくれたというコト。
    それがうれしく、ニッコリとなる。

    もしお腹に余裕があるようでしたら、スープ麺でもいかがですか?…と、ウレシイお誘い。
    断る理由も見当たらず、それで叉焼麺で〆の〆。
    実は、スープ麺は坦々麺かチャーシュー麺のどちらかを選んで下さい…、ってコトになっていて、ほんとは脇屋自慢の坦々麺でビリッとお腹に蓋したかった。
    けれどさすがに今日の喉ではそれは無理。
    それで叉焼麺にしたのだけれど、スッキリとした塩味スープ。
    歯応えしっかりした叉焼。
    しかも炙ったばかりなんでしょう、甘いタレの香りが口一杯に広がってまた空腹になってくような味にウットリ…、よい〆の〆。

    3afbd13f.jpegお腹もほどよくくちくなり、マンゴープリンで蓋をする。
    フワフワ、シットリ。
    スプーン入れるとフルっと崩れて、ミルクが底から滲み出してくる。
    甘さ控えめ。
    その分、マンゴー自体の味と風味が口の中で主張する。
    舌にと上あごで弄ぶようにしてやると、たちまちそれがジュースにかわる。
    それほどなめらか。
    ゴクゴク飲んでしまいたくなるマンゴープリンに初めて出会う、おどろいた。

    お茶もおいしく、会話も弾む。
    時計をみれば2時をはるかに過ぎていて、たのしい時間は矢の如し。
    ましてや、おいしいモノをかたわらにした楽しい時間の速いコトにはビックリします。
    ボクがこうして歳をとるのも当たり前(笑)。
    昼から贅沢、よき会食を終わりとす。

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    さすがWakiya
    さすがですね~~
    「細かな作業をキチンとこなす」簡単なことではありませんからね

    ところで今日の画像
    カメラの調子がイマイチですか?
    それとも撮影者の体調がイマイチ?
    どれも、少しずつピントが甘いような気がしますが・・・

    koutagawaさん / 2010/03/11(Thu) / URL
    さすがでした
    > koutagawaさん
    本当に、さすがの一言。
    こうしたキメのこまやかさをお客様は評価するんだなぁ…、って思いました。
    写真。
    すごく難しい撮影ポジションだったんです。
    コントラストの強い照明。
    お店の奥の一等席で、だから暗くてしかも逆光。
    難儀しました。
    何枚もとった中でなかでも良いのを選んでこれでした。
    サカキシンイチロウさん / 2010/03/11(Thu) /
    ありがとうございます!
    昨日はありがとうございました。こんな素敵な日記に仕立てていただけるとは、感激です。
    次回は違うお席でmo' betterなショットを撮っていただけますように。
    c.nakajimaさん / 2010/03/12(Fri) /
    ありがとうございました。
    > c.nakajimaさん
    先日来、本当にお世話になって感謝いたします。
    皆さんのお元気なお顔を拝見できたのがなによりのゴチソウ。
    またお伺いいたします。
    どうもありがとうございました。
    サカキシンイチロウさん / 2010/03/12(Fri) /
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