昼を渋谷で仲間と一緒にランチをとります。
喫茶店を併設したとんかつの店が改装し、中国料理のお店になって「ウーダの谷のマメヒコ」って名前で営業再開したのが一年ほど前。
とんかつのお店の名残で豚肉がおいしい中国料理屋さんとしてはじまって、それが最近、野菜と豚肉がおいしい中華カフェへと業態転換をして「ハタケマメヒコ飯店」って名前になって再々スタート…、これがなかなかたのしいメニューで、それで最近、オキニイリ。
喫茶店時代の名残の大きなカウンターと、レンガ造りの壁に木の床。
天井からぶら下がる豆電球が、上海あたりの古いレンガ倉庫のような感じがあって、空気がゆったり流れる感じにホっとする。
もう、おなじみさんにさせてもらったみたいで、お店の人に「おひさしぶり」って声をかけてもらえるシアワセ。
ちょっと独特なメニューの構造。
お茶をたのむと料理の値段が安くなったりするシステムだったり、メニューの内容もおなじみのモノ。
一緒にやってきた人たちに、説明するのがまたたのしくて、お店の人と一緒になってあれこれ説明、サジェスチョン。
「お客様は肉団子がお好きでらっしゃいましたよね…、」って。
確かにこの前も、その前もココで肉団子をメインに食べた。
今日の肉団子はおいしいですよ…、とそれでたのんで食べてみる。
とうもろこしでビッシリ覆った豚ひき肉で蒸して仕上げた豚の持ち味を活かした料理。
シットリとした包丁で叩いた豚肉が、ホツホツ奥歯で壊れてジュワッと豚独特のうま味を滲ます。
表面覆ったとうもろこしがほとんど生で、サクサク、歯ごたえとても軽快。
一粒一粒の存在感が際立って、コロコロ転がる。
しかも甘くて、みずみずしくて、蒸したひき肉のみずみずしさとも違った味わい、噛むのがたのしくなるオゴチソウ。
それからみんなに振るまい茶。
梨山中国緑茶という、若干、発酵させた緑茶でそれをココのおすすめの飲み物。
特別なお茶の道具を必要とせぬ「農民風」という飲み方で。
食事をするのに使った大きな丼と、その丼の口よりも一回りだけ大きなお皿。
そこに聞香杯と杯。
レンゲだけを用意して、茶葉をたっぷり、お湯を注げばお茶の道具の代わりになる…、ってたのしい飲み方。
蒸らし終わったらお皿をとって、れんげでお茶をすくって聞香杯で香りをたのしむ。
甘くてしかも緑の香りが鼻に向かって飛び込んでくる。
それからお茶をテーブル囲むみんなで次々回し飲み…、香りを味わい、味をたのしむ。
そしてひとりひとりがそれに対する印象口にして、ニコニコしながら一杯、そしてまた一杯。
みんなが仲良くなる飲み方。
お湯が少なくなってきたらば、差し湯を注いでもらってお皿で蓋して蒸らしてたのしむ。
香りも味も、一杯目とはまるで違っておだやかになり、日本の煎茶に近い鮮やかな渋みがあって、お口の中がスッキリします。
みんなそれぞれ好みの料理をたのんで分け合う…、ココの自慢のホエー豚を使ったグリルに夏の野菜のズッキーニを合わせた夏のスペシャリテ。
あるいはトマトとバジルの卵焼き。
この卵焼きが不思議に楽しい料理で最初は中国料理のかにたまみたいな食感があり、なのに途中でベトナム料理とかタイの料理のように感じる。
それがユックリ、スペイン料理の香りがしてきて最後は日本に着地する。
世界一周みたいな料理で、ニッコリします。
インゲン、ニンジンの胡麻よごし、千切りキャベツに自家製レモンドレッシングをまとわせ食べる付け合せ。
豆のご飯にイリコの出汁をくわえた冷たい豆乳スープとどれを食べても夏の滋養と元気がお腹の中から体に染み込んでくる…、なんてステキな今日のお昼のオゴチソウ。
関連ランキング:中華料理 | 神泉駅、渋谷駅、代々木公園駅
[3回]
PR