浅草に来て尾張屋で昼…、今日、金曜日は本店の方が定休日。それで支店にやってくる。
雷門の近くにあって昭和風情のしつらえで、立派で大きく鄙びた感じ。本店然としたしつらえで、けれどここが支店というのがオモシロイ。
昼から酒を飲むおじさんが多くていつも、ニッコリします。
そもそも蕎麦は、酒のお供に食べるモノ。わさびをつまみに酒を飲み、お腹がほどよくあったまった頃合いで、蕎麦をたぐって〆とする。そんな粋な食べ方を、今日もたのしむおじさんたちに混じって、ボクはいきなりの蕎麦。
季節の蕎麦を食べることにする。「あられそば」でございます。
温かいそばに海苔を浮かべて、そこに青柳の柱をパラリとちらした蕎麦。貝がおいしくなるこの季節だけに提供されるもの。
熱々の出汁に浸ったところは、柱の色が白身を帯びて、それ以外のとこはつややかな明るいオレンジ色をしている。
柱を一粒…、サクッと歯切れて口いっぱいに海のうま味が広がって、金属っぽい貝独特の香りが鼻から抜けていく。これで冷酒飲んだら旨いに違いない。
結局、そば屋はすべてのモノが日本酒誘うようにできてるんだなぁ…、って思ったりする。仕事の前の我慢にふける(笑)。
それにしても、ココの出汁のおいしいコト。
かつお節の香りがフワッと漂って、最後に酸味でキリッとしめる。
一口目からおいしく感じ、にもかかわらずゴクゴク飲んで最後の一滴までもがおいしく感じる。
わさびを軽く溶いてゴクリ…、甘みが引き立ちそこに小柱の香りとうま味が混じって消える。大人のお昼でございます。
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それから少々時間があって「アンヂュラス」なる喫茶店。
ドイツ風というかアルプス風というか、焦げ茶色の梁、白い壁。東京のいろんな場所にある昭和的なる喫茶店の親玉みたいな存在感。
一階、二階、三階とそれぞれ異なる趣向の内装…、ボクは二階の低いアーチ状の天井の席が好きで今日もそのフロアー。
ここのクラシックなケーキやエクレアもおいしいけれど、やっぱりココではフルーツポンチを食べなくちゃ!
大ぶりのバルーン状のパンチグラスにズッシリ、タップリ。
その表面にはサイコロ切りした色とりどりのゼリーが浮かび、砕いた氷がキラキラちらかる。スプーンと一緒に短く切ったストローが添えられていて、グラスを満たすシロップをチュウチュウしながら、味わう趣向。
ぶどうにミルク、メロンソーダにリンゴのゼリー。ツルツルしてて、しかも人工的な香りがなんだか未来のお菓子を食べてるみたいな気持ちになってく。
ゼリーの下にはリンゴにミカンにパイナップル、それからブドウのシロップ煮。
こういうお菓子を食べてると、生の果物の方が缶詰よりもずっと上等。缶詰フルーツはフレッシュフルーツの代用品だ、なんて言うのは野暮だなぁ…、って思ったりする。体の疲れが取れるような甘いゴチソウ…、さぁ、仕事。
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