そしてランチを同じく銀座…、「だいしん」という店にくる。
通りの向こうはもう新橋という銀座のはずれのこれまたはずれ。
場末感がビシビシ突き刺さってくるような古い雑居ビルの地下一階にある店で、夜は信州料理をつまみに酒を楽しむという趣向の店。
古ぼけていて、けれどお店の中はピカピカ、気合の入ったお店であります。
ランチにとある名物料理があるというので、ワザワザやってきたのだけれど開店直後からお客様が続々やってくるのにびっくり。
近所のオフィスで働いている人たちなんでしょう。
しかも女性のお客様が多くてなんだかスゴイと思う。
だってお店の風情は居酒屋。
名物料理が「山賊焼き」という料理。
信州の郷土料理の一つだという鶏のもも肉に衣をつけて揚げた竜田揚げのような料理。
それが山賊焼きの正体。
揚げているのに「焼き」とは如何。
一説によると「山賊は金品をとりあげる」=鶏、揚げる…、それで山賊焼きとは鶏の揚げ物なんだよという。
それが本当だとしたら、気が効いている。
オモシロイ。
ここでは鶏だけでなく豚ロース肉の山賊揚げもあるというのでそれにする。
分厚い豚肉。
そこにバリバリの衣が貼り付き、しかも衣の味がコッテリ。
ちょっと酸味を持った醤油味の独特のタレで、肉には塩と胡椒の下味入れてだからかなりの濃厚味に仕上がっている。
こりゃ、旨いです。
かなり多めの雑穀にキアヌを混ぜたご飯がついてくるのだけれど、それが足りなくなるほどに衣がおいしく食べはじめると口、止まらない。
使いきりマヨネーズっていうのを売ってて、たのんでみたら給食についてくるようなマヨネーズ…、これがなんだかたのしくてただでも旨い衣につけてより一層の旨味を狙う。
最後の一切れ、二切れはお茶漬けにして食べてくださいと熱々の出汁がついてくる。
付き合ってくれた人がたのんだ鶏もも肉の山賊揚げを一切れもらってご飯にのせて、出汁をかけるとこれが旨くてたまらない。
出汁に衣の油と旨味が混じって茶漬けそのものがおいしくなって、しかも衣がちょっとクタッととろみが付いて喉なでまわす…、女性に人気があるのもわかる。
お腹もキッチリ満たされて、仕事に向かう元気がもらえる、オキニイリ。
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