銀座で野暮用…、それで朝。
いきたい店まで散歩する。
地下鉄丸ノ内線の銀座の駅を出るとそこは晴海通りで、海に向かって一直線に歩く。
沢山歩けば築地まで行く。
ちょっと歩くと東銀座で、そこに歌舞伎座。
改築工事がそろそろ終わり、あと40日ほどでこけら落としになるという。
歌舞伎座の後ろ側には超高層ビル。
オフィスが入るのでありましょう…。
それにしても…。
近代建築が古い建物を飲み込む形で名建築となった丸の内の安田生命本店ビルのような例はあるけれど、ここはいささか中途半端。
日本的なる建築様式と近代建築が融合している訳じゃない。
さりとて無機的素材剥き出しの超高層ビルを借景として二つの様式が互いに競いあうような緊張感があるわけでもない。
建て替え費用を捻出するため空中開発権を売りました!
はい、おしまい…、ってそれならまだよい。
これじゃぁ、風呂屋の入り口を思いっきり豪華にしたファサドが貼り付いた、ヘンテコリンなビルでしかない、情けない。
日本を代表する伝統芸能の殿堂であります。
超高層ビルを飲み込むくらいの気概で、芝居の伝統モチーフや、神殿建築様式満載のビルにすれば良かったのに。
そのため外装が歌舞伎揚げのパッケージみたいになったとしてもボクは許す(笑)。
LEDの大型ディスプレーで毎正時に海老蔵が得意の睨みをきかす画像が流される…、っていうケレン味なんかがあればそれこそブレードランナーな未来都市の景色であります。
なんだかスゴくもったいない。
そして目当ての「アメリカン」…、サンドイッチがおいしい喫茶店。
歌舞伎座のビルの並びにあって、お店の前にはずっと「工事の皆さんお疲れ様です」とやさしい看板を出していた。
そろそろ工事の人たちもこの界隈からいなくなり、それに変わって劇場やオフィスビルに務める人がお店のお客様になっていくんでしょう…。
モーニングセットを食べようと思って来たのだけれども、残念。
もたもたしてたら朝食サービスが終わる10時を過ぎちゃっランチの準備で大忙し…、喫茶室はしばらく休憩。
ただ売店で、サンドイッチのテイクアウトを買えるようにはなっていて、買って近所の公園に行く…、寒くはあるけどたまたま風が弱くて日向は温かい。
玉子サラダとハンバーグのコンビネーションを選んで買った。
どっしり。
ズッシリ。
分厚いパンで挟まれた、しかも具材が溢れんがばかりの大盤振る舞い。
ミッチリ感が半端ない。
パンが分厚いサンドイッチは本当は苦手。
パンばっかりを食べてるみたいで、損した気持ちになるのだけれど、ココのは特別。
パンがおいしい。
フックラしててきめがこまかい焼き上がり。
噛むとムチュンと前歯をくるむ。
ちぎれるものかとほんの一瞬抵抗したあと、スパッと歯ぎれる。
その潔さがまずゴチソウ。
わざとらしい甘みがなくて塩の風味と小麦の旨味が口に広がる。
口の中に沢山パンが転がり込んできたはずなのに、それがまるで嫌でなく、お供の飲み物なくとも口がかわかずトロンとなめらかになる。
具材も上等。
玉子サラダはポッテリとしたマヨネーズの風味と玉子の味わいひとつになってなめらか。
ハンバーグは焼きたて、だからまだホカホカでソースがなんだかなつかしい洋食味でウットリします。
耳の部分がムッチリ歯ごたえ濃密で、お腹がたちまち満たされる。
今度は早めにやってきて、この食パンのトーストを食べなくっちゃと思う朝。
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ところで本日、2月20日は愛媛県政発足記念日なのであります。
1873年、石鉄県と神山県が合併して愛媛県になったことを記念してというコトで、記憶にないけど多分、小学校とか中学校では今日は休みになってたんでしょう。
この愛媛県発足を記念して作られたのが「愛媛県の歌」、音源貼っておきましょう。
海があって山があって、いつも明るい空があってとてものどかで、けれどそこそこ都会であった松山という街にいた頃のボク。
宇宙の真ん中は松山で、すべてがココを中心に回っているって思ってた(笑)。
松山の人は松山が好き…、街の真ん中に松山城をいただく山がポツンとあって、その城山を3日見ないとさみしくなっちゃうってそんな人がボクの友人にも沢山います。
不思議なコトにこの歌を歌い始めると歌詞を見ずとも次から次へ、言葉が湧いてやってくる…、郷土愛とでもいいますか、小さな頃に覚えたコトはなかなか忘れるもんじゃないというコトでもあろうと感じ入る。
背中を伸ばして胸はって、今日も元気でがんばろう!
[6回]
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