そしてランチを焼き鳥で…、京橋にある伊勢廣本店にやってくる。
京橋の路地裏。
再開発で古い風情ある建物が、バンバン、超高層ビルに置きかわっていくエリアにポッカリ。
昭和な風情が残った路地。
小さな通りを挟むようにして、向かい合わせに古い建物が2つある。
そのどちらもが伊勢廣で、夜は両方、お店に使う。
けれど昼。
もう一方のお店の厨房で、ずっと鶏に串を打ちつづけている。
若い職人さんが何人も、総出で串をさすさまがとても壮観、しかもほのぼの。
その打ちたてを即座に運んで、炭で焼く。
地鶏や銘柄鶏にこだわる焼鳥屋さんが結構あるけど、例えば遠くの産地から銘柄鶏を取り寄せるって、それはすなわち鮮度が落ちるというコトで、鮮度が命の鶏肉にとってそれは合理的じゃない。
ココはそんな鶏自体のこだわりよりも、落としたてのを串にうち、打ったら焼く。
だからおいしい…、かなり好き。
東京に何軒か支店のあるココ。
けれどやっぱりこの本店で食べるのが、一番おいしい。
おいしく感じるだけじゃなく、絶対ココが一番おいしいとずっと思ってココに来る。
焼き鳥の串の本数で値段が決まるここの丼。
5本が一番上等で、いつもそれ。
ささみの塩焼き…、わさびをタップリのっけたの。
ふっくらとして、ワサビの辛みと混じって甘味に変わる。
軟骨を少々混ぜたつくねが口でボロリと崩れる。
噛めば噛むほど鶏のうま味が滲んでこれまた味わい深い。
タレをつけつつコンガリ焼いたネギマに鶏もも。
ココの焼き鳥。
直火の遠火でボーボー焼きます。
焦げていくのも構わずボーボー。
鶏はそうして焼くのがおいしい。
ぼんやり、上品に焼いていたらば身がひきしまってしまって、ふっくらジューシーには焼きあがらない。
だからボーボー。
焦げたところをはさみでチョンチョン切りながら、焼いてご飯の上に乗っける。
ここの丼、ちょっと薄めで口が大きく開いた特注…、ご飯でお腹が一杯になってしまわぬように少ないご飯で丼が満たされるようになっている。
焼き鳥と、ご飯の間には海苔をしきつめタレをタップリ。
そのタレが甘み控えめで醤油の風味がキリッとうまい大人な味で、辛口冷酒をキュキュッと飲んだら旨いだろうなぁ…。
焼き鳥を半分残して酒をたのしみ、残り半分でご飯を食べたらどんなにたのしくシアワセだろう…、ってそんな食べ方を心置きなくできる身分に早くなりたい!
そうそう、ここのレバーは格別。
レバー独特のザラッとした粘り気のある食感がなく、ブリンとはじけてコリコリ歯ごたえ軽快で、そしてうま味をこってり吐き出す。
山椒をほんのちょっとだけパラッとかけて風味を添えて、パクパク味わう。
そして汁。
鶏のガラを煮詰めて作ったオスマシ状のスープでこれが、うま味タップリ、臭みもなくて生姜の風味とネギの香りがほんのり漂う。
そうだ、これで〆の茶漬けを作ったら、もう完璧よねと思ったりした、また来よう。
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