一日ほとんど歩き続ける土曜日の夜…、銀座にやっとたどり着き吉宗に来る。
長崎料理の専門店で、最初は同じ銀座のHOOTERSに来ようと思った。
ところが行ったら大行列…、どのくらい待ちますか?…、って聞いたら、まるでノーアイディア、しかもお店の中は日本語よりも中国語の方が幅をきかす状態。
こりゃ、らちがあかんだろうなぁ…、とそれで場所を移してココへ。
ところがココも満席で、しばらく待った…、どこにお店もがこういう状態じゃないんだろうけど流行るお店に人が集まる状況って最近顕著な感じがします、オモシロイ。
つまみの料理をいくつかたのむ。
はとし、それからからすみ大根。
エビのすり身をパンではさんで油で揚げた料理が「はとし」。
中国料理に同じような料理があって、その影響を受けてできたモノなんでしょう。
「熱いうちにお召し上がり下さい」って言われて食べる。
プリンとしたエビのすり身。
油を吸い込みまるでフレンチトーストみたいになったパン。
確かに冷めると油まみれを感じてしまう料理なんでしょう…、急いでムチュンと味わい食べる。
からすみ大根に生まれてはじめて出会ったとき。
なんて贅沢で、粋な食べ物、食べ方があるんだろう…、って感心しました。
ねっとりとしたからすみと、シャクシャク歯ぎれる生の大根。
唾液をすべてうばいとるよな乾いた魚卵と、それをみずみずしくしてくれる大根が手に手をとっておいしくなってく。
今日もひさびさ、そんな贅沢、味わいニッコリ。
野菜をとらなきゃとサラダをとります…、「長崎サラダ」っていうのがあってとってみたら皿うどん用の揚げた細麺がグリーンサラダに埋まっているというモノ。
焼肉の塩ダレ風のドレッシングをかけて食べるんだけど、これが不思議なおいしさで野菜がシャキシャキ、麺がパリポリ香ばしく口の中がにぎやかになる食感たのしむ。
そしてメインの夫婦蒸し。
ここの売り物が蒸し料理。
茶碗蒸しと蒸し寿司の両方一緒に味わえるという、うれしいセット。
昼はすぐに出せるようにと作り置いたモノが出てくる。
夜はできたて。
ちょっと待つ。
けれど待っただけのコトを感じる価値ある品質。
大きな茶碗にタップリ入った茶碗蒸し。
蓋をあけるとユルンと揺れ、れんげを入れるとフルっと割れてトゥルンと口に流れ込む。
そしてフルンと口の中で出汁にもどっていくのです。
限界まで出汁を吸い込み固まった、玉子を食べる料理じゃなくて出汁を味わい料理なんですネ。
しいたけ、かまぼこ、白身魚に鶏肉、タケノコ、具材タップリ。
お麩がポッテリ、これまた出汁を吸い込んで口の中がうま味で見事に潤っていく。
それから蒸し寿司。
酢飯の中にごぼうやかまぼこ、ニンジンを刻んでくわえて上に焼いた穴子や田麩、錦糸卵で覆って蒸したの。
お酢がこなれて熱々で、これと一緒に茶碗蒸しを食べると出汁の甘みが引き立つ…、相性よくて確かにこれは「夫婦」な感じ。
蒸し寿司のおかずに太麺皿うどん。
ずっと皿うどんといえばイコール、細麺をパリパリに揚げたモノだと思ってた…、みろくや効果とでもいいますか、けれど太い麺の皿うどんもあるんだよと教えてもらって食べてハマった。
太いちゃんぽん麺を茹でて一旦、油で炒めて風味をつける。
そこにあんかけをトロンとかけて食べるモノで、ムッチリとした麺にとろみと具材がからんでドッシリ…、口の中の充足感にウットリさせてもらえるゴチソウ。
長崎風にウスターソースをタップリかけて、酸味や辛味、スパイシーな風味をくわえてモグモグシャクシャク…、野菜を食べた気持ちで終える夜のコト。
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