土曜日の朝…、サンドイッチを作る朝。
今、伊勢丹でフランスフェアーをやっていて売り場をウロウロ歩いていたら無性にクロワッサンサンドイッチを食べたくなった。
チーズを買います。
熟成のきいたコンテを大きなかたまりで。
ネットリとした乳の風味。
コッテリとした香りにちょっと舌がしびれる発酵具合。
もうこれだけをパンにのっけて食べてもおいしく感じる。
それをうすぅく切って味のベースとします。
ハムはシュゼット。
豚モモ肉の白いハムを極薄状に切ってもらって買った。
ハムの塩味と脂のうま味を借りたくはある。
けれどクロワッサンの層なす生地の食感はこわしたくなく、それで薄切り。
空気をタップリ含ませて、ふんわり挟んでやれば味はそのまま。
けれど食感かろやかになる。
クロワッサンをフランスフェアーの会場で探したんだけど、めぼしいモノに出会えなかった…、フェアーの主役はガッシリとしたバゲットのようで、クロワッサンは少数派。
それで地下の売り場に行って、エディアールのクロワッサンを買って帰った…、表面サクサク、噛むとバターが染み出すようなフランス的なる焼きあがり方。
2枚におろしジェノベゼソースをほんの少々クロワッサンに塗りこんで、チーズにハムの順で挟んでパクリと食べる。
冷たいカフェオレお供に飲んで、明るい朝がやってくる。
それから昼を銀座でパクリ、長崎料理の「吉宗」にくる。
朝から寒い…、しかも夕方から雨になるかもしれないという天気予報のせいでしょうか、銀座の街はしんみり静かでビックリします。
歩行者天国の時間になったというのに、不思議なほどに道路に人が溢れてこない…、ガランとまるでゴーストタウンのようでちょっとさみしくなっちゃう。
新橋のちょっと手前の銀座8丁目、ビルの地下にトントン降りてお店の中に入るとなんとココはニギヤカ…、まもなく満席という状態で次から次へとお客様がやってくる。
評判が定着しているお店というのは、街の人出にかかわらずお客様が集まるモノ。
お店の実力。
おなじみさんが出来ないお店は、街が集める人をあてにしなくちゃいけなくなっちゃう。
今日みたいな日にはそうした違いがわかる。
オモシロイ。
ココの名物…、夫婦蒸し。
同じ大きさのお茶碗にひとつは蒸し寿司。
もうひとつは茶碗蒸し。
どちらも蒸した料理が一対でやってくるからの名前であります。
不思議に思うのが、蓋をしめたままでどちらが茶碗蒸しか、蒸し寿司かがお店の人にはわかるんですね。
湿気のあるのとないのとで区別するんだというんだけれど、素人目には区別がつかない。
こんなとこにもプロの手わざが隠れてる!
錦糸卵に刻んだ穴子、甘いでんぶが彩り添える、酢飯の中には煮たしいたけやゴボウが混じって蒸されて寿司酢が馴染んでやわらか。
やさしい味がするのがウレシイ。
かまぼこにお麩、中にはゴロゴロ、焼いた穴子や鶏肉、銀杏、タケノコ、それから白身の魚と色とりどりの具材が入った茶碗蒸し。
レンゲですくうと出汁がみるみる滲んででてくる、みずみずしくてなめらかな玉子の食感ウットリするような味わい、食感…、実は昨日の夜から茶碗蒸しが食べたくそれでここに来た。
一口食べて、満足します…、喉の入り口焼きながらそれでもやめるコトができないオゴチソウ。
一緒に太麺皿うどん。
パリパリ揚げた細麺の皿うどんもおいしいけれど、ムッチリとした蒸した太麺。
それを脂でこんがりやいて、そこにタップリあんかけをした太い麺の皿うどんのこの食感がボクは好き…、ウスターソースをタップリかけて味わうとスパイシーで香ばしくなる。
これを食べると確かにこれは「お皿で食べるうどん」だなぁ…、って、まだ細麺しかしらなかった昔思った疑問が解ける。
お腹もほどよくみたされて、さてさて銀座の街をゆく!
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