昼を「銀座芝濱」という上等な板前割烹でランチとします。
「穴子おざぶ丼」っていうランチ料理があるというので前から来たくてしょうがなかった。
一度、お店のお披露目に伺ったコトがあってそれきり。
白木が貴重のすがすがしき伝統的なる日本料理のお店のしつらえで、カウンターの中に厨房。
典型的な板前割烹の作りでありつつ個室が充実。
なにより一般客席ホールを通らず、入り口から直接、秘密の動線で個室に入るコトができるようになっている。
接待レストランとして、何が重要かを知ったお店の造りにホホッと思ったモノでありました。
ただ、その後、ご縁がなくて、そして今日。
仕事の仲間と一緒に、ちょっと上等なランチを食べようとそれならココがいいんじゃないかと誘いあってやって来ました…、銀座のはずれの路地の裏。
今日のおすすめは鯛づくしのコースだという。
刺身に焼き物、ちり蒸し、それからココの名物鯛茶漬けまでついているというのでかなり気持ちが揺らぐ。
ゆらぎはするけどやっぱりボクは初志貫徹。
一緒の仲間がそれならそれをいただきましょう…、と役割分担するコトにした。
個室をもらってそこでのんびり。
料理がやってくるのを待った。
冷たいお茶のおかわりが欲しいなぁ…、とそう思った頃合いで、いかがですかとお店の人がやってくる。
途中で女将さんが挨拶に来てくれたりと、おもてなしのリズムがキチンとできていて、ここならお客様の接待をするのにいいなぁ…、と思ったりもする。
そして最初の料理が来ます。
小さなお弁当箱に入ってやってくる「野菜八寸」。
小さなもろこしを焼いたもの。
焼いたしいたけはみずみずしくて、茹でたオクラはサクッと表面硬さが残り噛むとトロリと粘るゴチソウ。
ししとうの天ぷらにサックリと煮た里芋、それから茄子を素揚げにして味噌トロリ。
田楽仕立てにトマト。
色鮮やかで、ひとつひとつの食感がキッパリしてて味も鮮やか。
多彩でやさしい。
あぁ、日本料理ってステキだなぁ…、ってウットリします。
そして今日の目当てのおざぶ丼。
丼の上にどっかり分厚い玉子焼き…、上等なお店の料理に似つかわしくない迫力のあるビジュアル、そしてボリューム感。
玉子焼きをそっとどかすと中には鱧を焼いたもの。
本来ならば鱧じゃなくて穴子の白焼きが入っているらしいのだけど、今日はよい穴子の入荷がなかったというコトで、代わりに鱧。
なんてラッキー…、カリッと焼けて甘辛ダレが焦げてサクッと香ばしく、噛んでくうちにほんのすこしだけとろみがでてくる、風味豊かで、あぁ、夏が来たんだなぁって。
これにミョウガの風味がさわやかな赤だし、漬物、鯛の身ほぐして酒煎りにして山椒の痺れをピリッときかせたあしらいがつき、一人前をなしている。
一緒の仲間が食べたコースもなかなか見事。
〆の名物の鯛茶漬けというのが、鯛をサックリ天ぷらにしてそこにくるみの味噌をほどこし鯛の骨からとった出汁をかけサラサラ食べるというモノで、これも旨くてウットリしました。
いいなぁ…、この店。
今度は夜にいつか使ってやろうと思う…、ゴチソウサマとあとにした。
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