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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    性別:
    男性
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    1960/01/26
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    昼を女子会ランチで銀座。
    東銀座の交差点近くにある、焼肉レストランの「天壇」に来る。

    89e9ff4b.jpeg女子焼肉で賑わっている、典型的なるお店のひとつ。
    銀座の中心部からかなり外れた、銀座と呼ぶにはちょっと不便な場所のビル。
    上から下まで全部飲食店というビルなんだけど、混んでいるのはランチタイムのこの店ばかり。
    ワザワザやってくる人で開店前からエレベーターホールが一杯になる。

    焼肉めあて…、という人たちじゃない。
    だってほとんどがおしゃれな格好の女性だけのグループで、自然派バイキングレストランに集まるような人たちばかり。
    目当てはビュッフェ。
    ランチメニューのすべてに付いているのが韓国料理のバフェなんですネ。
    チヂミにサラダ、キムチやチャプチェと全部で20種類位の料理や素材、野菜が揃う。
    ほとんどどれもが軽い食感、味付けでサラダバーのような感覚。
    焼肉は食べたいけれど、せっかくだったら体にやさしくいろんなモノをためせるお店がありがたい…、ってそんな気持ちでやってくる人が多いのでしょう。
    ランチは予約ができないシステム。
    だから今日も、開店10分前にきてエレベーターホールの行列に並んで待った。
    まだ食欲が本番でなく、けれどおいしい料理の匂いを嗅ぐと不思議と、食べなきゃ損って気持ちが湧いてく。

    853c91af.jpegどれもそこそこおいしいバフェの中でも一番好きなのが「牛筋煮込み」と「水キムチ」。
    ネットリとした牛の繊維。
    ムッチリ、プチュンと歯茎を撫でるゼラチン質に滋養を感じる牛筋煮込み。
    味は醤油と味噌の味。
    これでカレーを炊いたらどれほどおいしいだろう…、ってそんなことを思ったりする。

    大根、白菜を乳酸菌でつけたスキッとおいしいキムチ。
    酸味はほのか。
    ほんの少しの塩のうま味と、それ以外は野菜の風味と甘みで出来てる水に使ったサラダのようなさわやかな味。
    シャクシャク野菜を箸でつまんで、噛むと爽快。
    スプーンで汁を口に含むと、やさしいうま味の栄養スープが口から喉を潤していく。
    韓国料理はイコール辛いと、そんな先入観がたのしく吹っ飛ぶやさしいうま味。
    けれど口に残る旨みや香りはまるで韓国風で、やさしい食欲、滲み出す。

    ab0f7066.jpegそして肉。
    カルビやハラミのような肉も当然、焼肉屋さんだか揃ってはいる。
    けれどココでは絶対、ロース。
    いろんな肉をためしてみたけど、断然、おいしいのは薄切りロースでなぜかというと肉の熟成。
    切り方。
    それからタレの味と、どれをとっても赤みが強く、脂控えめのロースを食べて一番おいしく出来上がっている。
    カルビだと脂を強く感じるし、ココのハラミは香り、うま味のどちらもなぜだかモノ足りぬ。
    醤油のタレにトップリつかった色鮮やかなロースを一枚。
    網の上に置きササッと焦がす。
    表面が焦げてカラメル風の色味がついたらほどよき焼き上がり。
    焼くというより、炙る感覚。
    タレの中にはタップリ胡椒が入ってる。
    まるで灰をかぶったんじゃないかと思うほどに黒い胡椒の粒が、お皿の底にたまるくらいのタップリで、焼くと胡椒の甘い匂いが香ばしい。
    韓国料理といえば胡椒じゃなくて赤唐辛子で辛味や風味を作るのが、当たり前と思う気持ちを見事にたのしく裏切るおいしさ。

    ココの焼肉のオモシロイのが、焼いたお肉をスープ状のタレで洗って食べるという趣向。

    4f49bb7e.jpegもともと京都で生まれて育ったこのお店。
    京都の人の「はんなりとしたうま味文化」と韓国料理が上手にひとつに混じり合った結果の食べ方。
    こうした「肉を肉らしくなく」たのしむ食べ方。
    脂を落として、肉のうま味だけを凝縮させた上、別のうま味をのせつつ味わう…、例えばしゃぶしゃぶのような料理に近いこの味わい方。
    これならお肉をいくらだっておかわりできる日本人にとってうれしい食べ方だなぁ…、っていつも思います。
    特にロースにあうこの焼き方でロースを焼いて、ご飯にのっけてくるんと巻いてパクンと食べる。
    肉もうまけりゃ、ご飯もおいしく感じる食べ方…、オモシロイ。
    わかめスープで喉潤して、食後のデザートにコーヒーもらって1500円というコストパフォーマンスの高さにウットリ。
    お店をでたら外に行列…、お腹も気持ちもウレシクなって銀座の小雨を散歩でたのしむ午後とする。

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    昼、お外で会食。
    仕事仲間でもある、ゴキゲン女子と一緒にたのしくランチをしましょう…、とそれで銀座で中国料理。
    「ジョーズシャンハイ」にやってくる。

    6a55a511.jpeg昨年末に出会ってそれから、たちまちオキニイリになった店。
    中国料理という料理。
    みんなを仲良くさせる気軽で、とても社交的な料理だ…、って思うのですね。
    マナーに気を使いこともなく、おいしいモノとたのしい会話に集中できる。
    だから会食の場に良い料理。
    …、ではあるのだけれど、女性をさそって喜ばれる店ってなると、おしゃれに欠ける。
    ところがこの店。
    女性がキレイに見える店。
    照明やインテリア、それに従業員の立ち居ふるまい。
    すべてが女性のために最適化されてるようでそれで最近、女子会食の場にはこのお店…、とかなりのオキニイリになっている。
    それで今日。
    今日のここも、お店の中はほとんど女性。
    実は昨日、昼の予約をしようと電話をかけたら、予約ができるテーブルはもう満席ですと言っていた。
    お越しいただければ多分、それほど待たずにお席に案内できますと…、それで来てみればたしかに見事に全部満席。
    ボクらが食事をしてる間も、次々、お客様が入れ替わり最後の最後までにぎやかなまま。
    去年の後半に来たときは、これほどのにぎにぎしさじゃなかったのに、人気が確実に出てきているのでありましょう。
    にぎやかで、はなやかな店で食事をするコト…、なんとたのしい、うれしい予感。

    1c027b4c.jpegランチ用のセットやコースがいくつもあってみんなで違ったモノを選んで分け合い食べるコトにする。

    前菜用の牛のスネ肉。
    あるいは春巻き。
    どれももしよかったらお酒をいかが?と、おねだりするような濃いめの味付け。
    いつもだったら泡でジュワッと、喉を洗いながら食べたいところ。
    今日はさすがに病み上がり。
    お水で喉を潤しながら、お腹に収めて今日の主役を待つのがたのしい。

    で、主役の登場。
    ここの名物の小龍包。
    ドッシリ重たく、大きくてレンゲにのせて食べる、普通の小龍包の食べ方では持て余す。
    それで小龍包用の陶器カップがついてくる。
    厚めの皮。
    中にはタップリ肉汁が閉じ込められている。
    ゼラチン質が濃厚な、コッテリとして粘り気さえも感じさせる、肉のスープにニンマリします。
    小龍包は2つで一揃えというのがココの流儀。
    ひとつは純粋に豚肉の肉の風味とうま味のジュース。
    もうひとつは蟹のうま味を肉にくわえた、しつこいほどのうま味にウットリしちゃう。
    どちらもゼラチン質や肉に混じった背脂で、唇同士がネチッと貼りつく。
    他のお店の小龍包は、4個、5個と次々食べたくなるけれど、これは2個で十分満足できる味わい…、オモシロイ。

    c673abd0.jpegところでここのお店の正式名称。
    ジョーズシャンハイニューヨーク銀座店というこの名前で、つまりこの小龍包は「ニューヨークスタイルの小龍包」というコトなのでもありましょう。

    ニューヨークという街。
    世界中のいろんな人がやってきて、ニューヨークにしかない贅沢をたのしみに食事をする場所でだから「すべての人にとってわかりやすい料理」がある街。
    この小龍包。
    まさにとてもわかりやすい。
    雑味が残るのもおそれずに、ただただ肉のうま味をこれほどまでに強調をする。
    美味しすぎるというコトを、野暮と感じる日本人には絶対作れぬおいしさに、エキゾチックを感じてしまう。
    黒酢にひたした生姜をのっけて、プチュンと食べる。
    ここ独特の食べる作法を教えてくれるお店のスタッフの説明法もとても自然で、にこやかでなんだかとてもいい感じ。

    d9cc95da.jpegそれからメイン。
    フカヒレの姿煮ご飯を選んで食べる。

    底の深い大きな器に、タップリご飯。
    上にはトロトロ、フカヒレスープ。
    スープというには濃厚すぎる、ソースのようなスープがタップリ満たされて、そこにクルンと見事なフカヒレ。
    それに緑のチンゲン菜。
    決して沈まず、ユラユラ揺れて漂っている。
    見てるとウットリ。
    ヨダレが出てきてお腹が急に動き始める、おいしい景色。

    醤油の風味。
    オイスターソースのコクと、油の風味と味わい。
    それらがトロミの中に溶け込む。
    濃厚スープがご飯をツルンと包みこみ口の中でスベスベコロコロ、お米の粒が転がっていく。
    同じソースで汁そばもある。
    麺がスルスル、このコッテリスープと一緒に口に入ってくるのもたのしい。
    けれど今日の気持ちはご飯。
    今朝のお粥をとてもゴージャスにしたような、スベスベご飯に元気をもらう。
    胡椒を入れて香りを足す。
    不思議と甘みが豊かになる。
    黒酢をちょっとほどこすと、スキッとうま味がさわやかになる。

    78e4010e.jpeg他のコースのメインの酢豚。
    黒酢の酢豚で、これがタップリ、かなりのボリューム。
    ゴロゴロに転がるような肉の塊。
    サックリ、肉の中の水気を無くしてしまうほどガリッと揚げて黒酢でからめる。
    だから黒酢のうま味が中にシッカリはいってなんとも旨い。
    熱い黒酢の香りとうま味。
    決してコホンとせぬ風味良さに、ご飯がすすんでしょうがなくなる、そんな一品。
    トロンとなめらかな黒酢をもらって、フカヒレご飯にのっけて食べるとおいしさの上においしさ重なり、もうやめられない。

    これに限らずここのランチはどれもボリューム満点。
    おしゃれな上にお腹いっぱいにしてくれる。
    そんなところがこうして流行っている理由なのでありましょう。

    最後にデザート。
    女子的ランチに欠かせないのが、おいしいデザート…、これは和食、洋食、中華を問わず普遍的なとこ。

    38ebb04a.jpeg ココの売り物は杏仁豆腐。
    「パンナコッタのような杏仁豆腐」という名前のここの杏仁豆腐。
    ムチュンとしたネットリ感が、たしかにパンナコッタようで、肉感的。
    このデザートを、「パンナコッタのように」という枕詞付きでメニューに乗せるところが女子的ではある。
    だって、円卓中国料理で宴会するのを好むオジサンたちに、パンナコッタと例を出してもまずわからない。
    むしろイタリアンレストランで「ムッチリ杏仁豆腐のようなパンナコッタ」と説明をしてあげたくなるのがオジサンたちで、だからココはゴキゲン女性のための店…、って思ったりもする。
    どうだろう。
    たしかにココの杏仁豆腐はパンナコッタ的。
    ネットリしててムッチリで、ピトッと舌に乗っかってまとわりついてくるようなズッシリとした食感がよい。
    マンゴープリンもまたゴチソウ。
    生のマンゴーを使って作った証の繊維が、ところどころに混じってフンワリ、口に入れるととろけてマンゴージュースに戻る。
    ジャスミンティーをたくさん飲んで、おしゃべりタップリ…、満足いたす、また来よう。

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    夕方、帝国ホテルで打ち合わせ。

    ll.jpg東京駅を中心に仕事をしていた仲間があつまり、さてさてどこで打ち合わせ。
    中には東京という街に不慣れな人も混じってて、みんなが迷わず集まれる場所…、と探して結局、ホテルのロビー。
    最近のホテルの中には、ロビーラウンジをもたぬところが多くなってる。
    ホテルは宿泊者のためにある。
    だからロビーは小さくホテルを「訪れる人」のための利便は忖度しない。
    ロビーラウンジなんて無駄なモノ…、ってそんなホテルが増えている。
    由緒正しき日本のホテル。
    ホテルは街のためにある。
    人が行き交い、集う場所こそがホテルという場所。
    そんな機能をいまだに保って頑張っている、数少ないホテルの一つが帝国ホテル。

    ランデブーラウンジというこのラウンジは、日本のホテルの中でも最も気持よく、贅沢な時間が過ごせるラウンジ。
    はじめてやってくる人たち
    の不安げな顔も、このラウンジの空間、椅子におだやかな顔のスタッフたちに迎えられると自然と笑顔になる空間。
    ありがたいなぁ…、って思います。
    運良くも、お店の角の一番おちつくテーブルもらってジックリ、話をたのしみコーヒーを飲む。

    打ち合わせを終え、さて、晩ご飯。
    気軽に食事をしましょうか…、とそれで有楽町の「慶楽」に来る。

    616fb715.jpeg山手線のガードに沿って、ズラッと間口の小さな飲食店がならぶ路地。
    ここを歩くと昭和の風情が未だ色濃く残ってて、路地の角から酔っぱらいのおじさんたちがひょこひょこ、寿司折りぶら下げ飛び出してきそうなそんな雰囲気。
    とは言え、通りに面した場所にある店は新陳代謝を経験してて、今ではチェーン店が幅をきかせはじめてる。
    そんな中、昔からある貴重の店のひとつがココ。
    創業昭和25年といいますから、人の年齢でいえば還暦を迎えたところというお店。
    狭い間口のドアを開くと、奥へ奥へと続く構造。
    意外なほどに広くて奥のホールに座ると、まるでサンフランシスコのチャイナタウンにいるような不思議な気持ちになってくる。
    どこかハイカラ。
    けれどあくまで中華な雰囲気。
    時空を超えた旅をしたような、そんな気持ちにさせてくれるのがちょっといい。
    池波正太郎さんが好きだったとか、井上ひさしさんがよく来てたとか、文豪系のお店のひとつ。
    昔はこれでもおいしいお店だったんだろうって、実際行くと失望させられるお店がわりとあるのですよネ…、かつての文豪が愛したお店。
    特に洋食、フランス料理のお店はどんどん進化してますから。
    けれどこの店は、未だに輝き失わぬ、けれどどこかなつかしい店…、オキニイリ。

    5b3988e7.jpeg料理をいくつか。
    モヤシとエビを炒めたモノとか肉団子とか、昔懐かしい味付けの料理ばかりで、何を食べてもなつかしい。
    中でも酢豚。
    一口大の塊の肉。
    薄衣をつけサクッと揚げて、甘酢を絡めて仕上げたモノ。
    黒酢酢豚なんて、酢豚じゃない…、って具合の潔さがまずよく、しかも甘みをほとんど感じぬ、かなり硬派な大人味。
    玉葱、パプリカといった野菜の量も最小限。
    酢豚は豚の料理でござい…、って感じも上等。
    料理を持った銀の皿。
    脚高のまるでお雛様の菱餅を盛るお皿のようで、けれど深みがあってたっぷり入ってる。
    豪華でめでたく、王様気分になる感じ。

    〆の一品。

    ad6c543f.jpegココの名物のスープチャーハン。
    正式には「上湯炒飯」。
    鶏ガラ使って丁寧にとったクリアなスープ。
    丼の底の底までキレイに見通せる、琥珀色してうつくしい。
    油で炒めたチャーハンが沈んでいるのに、油がひとつも浮いていないのも驚きどころ。
    チャーハンの具材は玉子、ネギ。
    刻んだ叉焼。
    ご飯粒の一つ一つが、決して離れずすべてがスープに沈んでじっとしている。
    シーンと、ひっそり、食べられることを待っているって風情が見事。

    れんげですくって一口食べる。
    不思議とチャーハンが濡れた感じがしないのですね。
    スープに沈んでいたものなのに。
    もっと不思議なコトに油の風味を感じる。
    やっぱりこれは炒めたお米で、何故なんだろう…、なのにスープに油がまるで溶け出さず口に入れてはじめて油が息吹き返す。
    普通に作ったチャーハンに、スープをかけてもこんなふうにはならないのでしょう。
    サラサラ、お腹に入ってく。
    たっぷりスープと一緒にご飯がやってくるので、分量以上にお腹が満たされ、軽い満腹が出来上がる。
    もともとコレは夏でもアッサリ炒めご飯を食べられるようと考案された料理といい。
    だからアッサリ…、お酒を飲んだ喉とお腹にとてもやさしくありがたい。
    食事を終えて表にでるとピープー北風…、けれどお腹があったか。
    足取り軽い、気も軽い。

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    たのしい会食…、ジョーズシャンハイニューヨーク

    js.jpg友人4人で集まって今年をしめくくるステキな時間にいたしましょう…、と考え、考え、それでココ。
    数カ月前にあいたばかりで話題性も十分あるし、なにより真新しくてセクシーでリュクスな空間。
    一度ランチで利用したらば、小気味がよくて丁寧なサービスもよく、気持ちよかった。
    ウェイティング用のラウンジもシッカリしてて、待ち合わせするのにもよいレストラン。
    おいしいだけじゃダメなとき。
    みんなが互いにシアワセを感じてたのしくなりたいときには、ほどよく大きくほどよく豪華でゲストになるのがたのしいお店がありがたい。
    それでココ。
    銀座の中でも一番クラァス感のある京橋寄りという場所。
    しかも表通りじゃなくて裏道。
    ビルの地下というちょっと秘密めいたロケーションもまたステキ。

    ガラスで仕切られた大きなキッチンの前に作られたブース席。
    調理の様子を眺めながら、料理をたのしむコトができるとびきりの席をもらってオススメコースを食べる。

    4303eb20.jpegまずは前菜。
    蜜焼き叉焼にクラゲ、ピータンのムースのゼリー寄せ。
    それぞれ一口、二口分の分量で、けれど乾杯用の酒を楽しむのに程よい分量。
    ピータンのムッチリとした味をゼリーで包んでスルンと食べさせる、力強いのにお洒落な味わい。
    なによりクラゲの太くてゴリっと奥歯に抵抗する食感が目が覚めるほどおいしくていい。

    それに続いてここの名物、小龍包。
    世界三大小龍包のひとつと言われる、たしかに見事な味わいのコレ。
    「世界三大なんとか」って言うのは結構いろんなモノにある。
    三大スープや、三大料理。
    どれも「それが一番おいしい上位3位」というワケじゃなく、おそらくこういう意味じゃないかと思うのですネ。
    ① 誰もが認めるオーソリティー
    ② そのオーソリーティーの自他共に認めるライバル
    ③ その二つともまるで違った特徴のモノ
    三大小龍包で言えば、①鼎泰豊、②南翔饅頭店。
    そのどちらもが似ていてけれど程良い特徴があって贔屓がそれぞれにいる。

    けれどココの小龍包は、そのどちらとも違った独特。
    まずは形が大きくて、ドッシリしてて味は濃厚。
    唇が貼りつくほどのゼラチン質と、まるでミートボールかと思うほどのボリューム感に、これはアメリカ育ちの中国料理に違いないって、ニッコリなります。
    おいしい肉汁。
    しかもおびただしいほどの量の肉汁をもれなく食べるために専用のボウルがあって、そこに移して心置きなく、ジュルジュル味わう。
    一つは蟹の身、玉子を混ぜた濃厚味で、一つは豚のうま味がスッキリしたオリジナル。
    715b6c47.jpegそれに続いて上海蟹とフカヒレと蕪のスープ。
    上海蟹のほぐし身と細かなフカヒレを上湯スープで煮こんでそこにオイスターソースでコクを足し煮込んだ蕪とスルンと食べる。
    季節の美味に舌づつみうち、それに続いて料理が二種類。
    一つは鶏をピリ辛味に仕上げたモノと、ひとつは海老のチリソース。
    大正海老がクルンとまるまり、背中を開かれ花咲くように仕上がった海老のブリンと美味しいことにウットリします。
    ソースがピリッと辛いくせしてマイルドで、味が深いのは多分、麹を使ってコクと酸味を足しているから…、感心します。

    jsd.jpgほどよくお腹を満足させて、そこにチャーハン。
    あんかけ炒飯という趣向にて、塩でサッパリ仕上げたあんがトロンとかかる。
    細かく刻んだ野菜と海鮮、海の幸。
    パラッと仕上げたチャーハンにやさしく絡んで、口の中でスベスベころころ。
    しかもチャーハンにとびっこがタップリ入って炒められてて、それがパラポロ、口の中ではじけて食感、たのしくさせる。
    これはおいしい…、ボリューム以上に口が喜び満足感をかきたてる。

    杏仁豆腐とマンゴープリンを食後にもらい、ジャスミンティーと一緒に仕上げる。
    ココのマンゴープリンは絶品中の絶品ですな。
    この前来た時も感心したけど、このなめらかさに風味の良さには食べると体がとろんと一緒になめらかになる。
    舌にのせるとその瞬間に、ピトっとそこに貼りついてフルんと揺れる。
    それがユックリ、とろけていってまるでマンゴージュースのようになっていく。
    しかもピュレ一歩手前の濃厚ジュースのようなユッタリとしたなめらかさにて、喉へと向かって消えていく。
    ところどころにマンゴーの実がそのまま残って、ツルンと滑って転がるさまが愛おしくって大事に食べたい…、でも止まらない。
    そんなおいしさ、堪能す。

    厨房の中がちょっと混乱していたようで、料理がでてくるリズムがちょっと良くはなかった。
    けれどサービス、雰囲気が良く、会話が弾んでそれもほとんど気にならぬほど。
    みんなが笑顔になれる店…、会話上手が際立つお店…、悪くないなぁと思ったりする。

    8b1daf9d.jpeg銀座の街をブラブラしながら地下鉄にのる。
    クリスマス前の土曜日の夜。
    なのにビックリするほど銀座は静かで、なんだかちょっとさみしく感じる。
    元気に歩いているのは中国系の観光客くらいかなぁ…。
    イルミネーションもちょっと控え目、なにより銀座の真ん中にある和光のウィンドーが無粋なシャッターで覆われていて、銀座が普通の街になったみたいな感じがして寂しい。
    まぁ、しょうがない。

    地下鉄にのり、四谷三丁目で降りて地上に上がったら、築地銀だこがまだやっていた。
    時間は10時を過ぎたというのにまだまだにぎやか、お客様も何組か待っている。
    見ればたこ焼きが今まさに、出来ようとしているところでお腹がなった。
    空腹だとか、物足りないとか言うわけじゃない。
    ソースの香りがオナあをグーッと鳴らせたのでしょう。
    どのくらいで焼けるんですか?って聞いたら、あと2分ほどで焼きあがりますと。
    待ってもらって家に帰って食べちゃった。
    今日も過食でちと反省(笑)。

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    銀座にスルッと移動して、中国料理をランチにします。

    ジョーズシャンハイニューヨーク銀座」っていうレストラン。
    中国料理のお店でありつつ、ジョーズって名前で、しかも「上海」でもあり「ニューヨーク」でもあり、しかもお店があるのは「銀座」。
    一体どういうコトなのよ…、って調べてみたらば、ジョーズシャンハイっていう上海料理のお店がニューヨークにあって、そこが銀座に作ったお店。
    世界三大小龍包のお店のひとつ…、なんだそうな。
    joes.jpg世界三大小龍包。
    台湾にある「鼎泰豊(ディンタイフォン)」。
    上海にある「南翔饅頭店(ナンショウマントウテン)」にそれからこのお店。
    それらすべてが日本にある!って言うのがスゴイ、オモシロイ。
    ちなみにココの銀座の店は2週間ほど前にできたばっかり。
    けれど日本上陸一号店は、池袋のサンシャインビルの中にもう1年以上も前にできてたっていうのであります…、不勉強なり、反省す。

    312ef1ee.jpegそれにしてもお洒落なお店。
    新しいビルの地下にありながら、天井が高くてエントランスをはいると左手にウェイティングバー。
    右手には100席ほどの大きなダイニングホールが広がり、一番奥にはキッチンが素通しガラスの向こうに広がる。
    個室も別に用意されてるようでいろんな使い勝手があるような…。
    しかも合コンなんかによさそうな半個室っぽいしつらえの場所や、キッチンを臨むように設えられたブース席。
    気になったのが真っ赤なレザーのシートが妖しいテーブル席で、この状況に負けない相手といつか来たいなぁ…、って思ったりした。
    ジャズが流れる。
    長身の韓流スターっぽい様相のイケメンウェイターに、背筋の伸びた女性スタッフがたしかにどこかニューヨーク風。

    メニューをもらうと、なんとランチが980円から用意されてる。
    すべてがセット価格でしかも、どのセットにもかならず小龍包が2個ついている。
    このゴージャスなインテリアにして、この大盤振る舞い。
    ちょっとビックリ。
    せっかくだからと奮発して、フカヒレがメインのコースにします。

    7ef9a505.jpegまずは前菜。
    牛スネ肉のチャーシューと酢漬けの大根。
    それに玉子ととうもろこしのスープがつく。
    クチャっと歯切れるスネ肉が、食べる前からツヤツヤしててまずは一切れ。
    そのまま食べると肉の脂の旨味がジュワッ。
    二つ目は添えられている白髪ネギと一緒に食べると、シャキシャキ、ネギの香りと食感が牛肉の味を引き立てる。
    トロミのついたスープを飲むと、お腹の中があったかになり本格的にお腹がギュルルとすいてくる。

    それにしてもお店を満たす小龍包のおいしい匂い。
    実はテーブルに着いた直後からずっとテーブルの上に居座っていた。
    隣の人の食べる匂い。
    出来上がったばかりのモノが、他のテーブルに運ばれるときの湯気の匂いと、ずっとおいしい匂いがしてた。
    まるで拷問。
    早く食べたくてしょうがなくなる、たのしい拷問のような匂いに、待ち遠しくさえ思ってた、その一品がやっとセイロでやってくる。

    4e2af0b8.jpeg肉の普通の小龍包。
    それに、カニの身と玉子を入れた小龍包が一個づつ。
    セイロをあけてびっくりするのがその大きさで、普通の小龍包の2個分ほどもあるでしょうか?
    普通だったらレンゲにのっけて食べるとこ。
    とてもじゃないけどレンゲなんかにはのりきらず、だから小龍包を食べるための小さなボウルが用意されてる。

    そっと箸で持ち上げる。
    かなり重くて、クルクルンとよじれた皮のてっぺんを何度も持ち上げ失敗し、その度、ひやっと肝を冷やすと同時に、ヨダレがジュワッと出てくる。
    やっとひっかけ持ち上げて、ボウルでそれを受けるようにしてポトンと落としてお箸で皮に傷をつけてやる。
    出てきます。
    大量の肉汁がキラキラ光りながらほとばしりでてそれを飲んだら、あらあらまぁまぁ。
    こりゃ、おいしい。

    三大小龍包の他のふたつに比べても、突出してコッテリしているその肉汁。
    汁だけすするとゼラチン質で、唇同士が貼りつくようなそれほど濃くて、肉のうま味も相当強い。
    獣臭さを感じるほどに豚肉らしい匂いがしてて、中国料理というよりアメリカ料理。
    肉をまるで主食のように食べるアメリカの人が食べておいしいように、肉料理として中国料理を再構築したような味わい。
    おじさん的にはちょっとくどめで、一個で十分、堪能できる。

    49b3fedf.jpeg多分、これネ。
    シャンパンだったり、紹興酒みたいなドライなお酒と一緒に食べたら、おいしいんだろうなぁ…。
    小龍包を食べると大抵、プーアル茶を飲みたくなる。
    けれど食べてお酒を飲みたくなったのはココの小龍包が初めてで、かなり独特。
    世界三大小龍包というよりこれは、唯一無二のオリジナル。
    西洋第一小龍包と言い方を変えたほうがいいんじゃないか…、って思うほど。
    皮に染み込んだスープの味がまた格別で、ハフハフしながら堪能す。

    メインにしたのがフカヒレ汁そば。
    これもコッテリ、濃厚スープ。
    細めの麺がとても頑丈。
    熱々のトロミのスープの中でも決してへこたれず、プリプリとした食感それからバッサリとした歯切れの良さを保ってる。
    その細い麺と麺とをゼラチン質をタップリ含んだスープがくっつけ、まるで一本の太い麺のようにしてしまう。
    たぐって口に入れると、一挙にバサッとほぐれてスープが口いっぱいに広がっていく。
    それそのものを食べることができるストローみたいな感じの麺のたのしい存在感。
    面白くってズルズルハフハフ、食べるとどんどんお腹膨らむ、オゴチソウ。

    かなりのボリュームですねって言ったら、テーブル担当のウェイター氏がこう答えます。
    「お腹いっぱいになって帰っていただきたくて、ですからタップリ、お作りしてます!」
    これもニューヨーク的なるおもてなし。

    食後の〆にデザートが二種類用意されてて、中からひとつ選べるサービス。

    f67f6e6b.jpeg杏仁豆腐とマンゴープリン。
    今日はマンゴープリンをとったのだけど、これまた絶品。
    ムッチリとしたマンゴーの実をそのままピュレにしたような、味わい濃厚。
    ポッテリ舌に乗っかって、それがフルっととろけて消える。
    酸味、甘みも十分で、夏の香りが鼻から抜ける。
    これだけ食べにきても価値があるほどの出来に感心します。
    見事なり。

    銀座とはいえ少々、分かりにくい場所。
    新たにできたビルで特別告知をしているわけじゃないのだけれど、結構、お客様が入ってくる。
    女性が中心。
    けれど熟した三世代系ファミリーもかなりの数を占めていて、使い勝手の良さを多分、みんな感じているんでしょう。
    この店、ちょっと注目ですな。
    また来よう…、今度は夜にと思ってテーブルチェックでお金を払い、おごちそうさまって言ったらば「よい日曜日になりますように」と声かけくれる。
    ますますいいね…、オキニイリ。

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