銀座の「羽衣」っていう中国料理のお店でランチ。
鎮座とはいえ8丁目…、しかも昭和通りの一歩手前で新橋駅が最寄り駅。
新橋9割・銀座1割って感じの場所にあるお店。
路面に面して小さな入口、お店は階段を降りた地下に広がっていて、これが驚く程に広くて大きなお店なんです。
しかも中華中華していなくって、見た目まるでカフェラミルのような雰囲気…、居心地よくてしかもそれほど混んでないから思わず長居をしてしまう。
近所のサラリーマンがユックリ昼食をとった後、お茶を飲みつつ昼の休みをおしゃべりしながら時間つぶしをできるこうしたお店は今時、かなり貴重でありがたい。
ランチがいつも3種類。
料理がメインのセットが2つ。
それからココの名物料理。
上等な醤油ベースのスープを使った麺がメインのセットが1つ。
どっちにしようか迷ったら、料理のランチに250円を追加してスープを麺に変えてもらえるサービスがある。
あんかけ鶏唐か、細切り鶏肉の炒め物。
今日の料理はこのどちらかで、迷わず鶏の唐揚げ選ぶ。
ぶつ切りにした鶏の胸肉。
タレを揉み込み卵白をタップリまとわせ衣をつける。
だから表面サクッとしてて、衣はフックラやさしい食感。
肉はクチャっと奥歯で潰れる、中国料理ならではのなめらかさ。
それをどっさり。
上から野菜のあんをタランと。
ニンジン、ピーマン、モヤシにセロリ。
すべて細切り。
タケノコもちょっと入っていましたか。
酢豚の甘酢ソースのような酸味に甘み、トマトの軽い香りもあって、トロミは濃厚…、箸で持ち上げると唐揚げに唐揚げにキッチリしがみついて口へとやってくる。
それにスープ麺…、細めの麺で若干縮れのある卵麺。
麺そのものはそれほど特徴がなくてスルンと食べやすく、具材は白髪に切ったネギだけ。
メインはあくまでスープでござる。
とても上等なフカヒレスープに使われる上湯をベースに、仄かな油と醤油の香りが食欲さそう…、スルスルズルズル、スープをゴクゴク、オキニイリ。
とは言えやはりスープにも特徴がなく、それなら具材をのせると味の変化をたのしめるんじゃないかしらって、それでメインの料理をのせた。
鶏唐揚げのあんかけをそのままそっとのっけて、麺でくるんでパクリと食べる。
酸味と甘みがスープにまじり、なんとも爽快。
スープにトロミが紛れ込み、広東麺のような味わい。
喉越しを得る。
これにご飯がついてきて、けれどさすがに全部食べるとかなりの食べ過ぎ。
料理と麺の相性がとってもよくて、御飯いらずの組み合わせというコトもあってかご飯がすすまない。
ザーサイ、細切り大根の漬物おかずに半分ほども食べましたか…。
ごめんなさいね、と残して〆のお茶をもらった。
料理を下げるテーブル係の人が「あらあら、ご飯が多すぎましたかネ?」って言ってニッコリ。
いえいえ、スープ麺がおいしかったから、それでお腹が満たされましたと答えて、しばらくジャスミンティーでのんびりしてた。
お代を払って帰ろうとレジに言ったら、レジ担当のマダムが一言…、「ご飯が多すぎましたでしょうか?」って。
スゴいねぇ。
お店の人がお客様のコトをシェアしてそれに対応している。
余程のお店でもなかなかできるコトじゃない…、そう思ってお店を見るとみんなニコニコしながら仲良く働いている。
そんな景色がオゴチソウ。
お店の雰囲気はおしゃれでモダン。
なのに料理の味や提供方法は昔ながらのクラシック…、鶏唐揚げをのせてくるステンレス製の丸盆なんてしびれるほどにクールでステキで、カッコいい。
また来なくちゃぁ…、って思って帰る、さぁ、仕事。
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