台湾から友人がやってきて、一緒に食事をしませんかってウレシイお誘い。
なにか元気が出るものを…、って。
それなら焼肉なんかどうだろう。
日本の焼肉は台湾でも今、大人気。
それはいいねと、焼肉ディナー。
聞いてみれば泊まっているのが上野界隈。
ならばもう、「本とさや」にとどめをさすんじゃないかしら。
でも今日の今日のコト。
予約がとれたら儲けもんだネ…、と予約の電話をかけてみたらば、なんと奇跡的に6時半から2時間だけ席があいてるというので、これ幸いと駆けつける。
浅草、路地裏。
目立たぬ場所で、けれど近くまでやってくると焼肉のタレが焦げる匂いが風にのってやってくる。
だからクンクン、鼻を効かせて匂いを辿ってくればお店が見つかる。
祝日の夜。
まだ早めの時間というのにお客様が続々お店にやってくる。
しかも早い時間から食事を始めた人たちが、嬉しそうな顔してお店をあとにしていく…、もう一回転目が終わり始めているんだと思うとスゴい!、繁盛店。
まずはサイド商品をとって乾杯…、サラダにナムルにキムチをつまむ。
ココのサラダは韓国風のスープをつかわず、レモンと油、それから塩で味をさっぱり整えたモノ…、シャキッとレタスの葉っぱの食感さわやかで、食べるとお腹がすいてくる。
脂のおいしいココのお肉も、これと一緒に食べると不思議といくらでも、食べられちゃうのがたのもしい。
焼肉屋さんにおいてサイドの料理はあまり美味しすぎるのも考えモノで、肉のお供においしいように出来てくれているのがウレシイ…、身の程しったおいしさでいい。
その点、ココのナムルもさっぱり。
モヤシに小松菜、ゼンマイ、モヤシ。
どれもそれぞれ個別に味を整えていて、おいしくはある。
けれど味より、野菜それぞれの食感を大切にした、肉の食感ひきたてるモノ。
白菜キムチにカクテキ、オイキムチ。
どれも浅漬け…、酸味よりもスッキリとした辛みとこれまた歯ごたえがおいしくできてる。
食べるうちにどんどん肉を焼きたくなってっくるのが楽しい。
そして今日のオススメの肉の盛り合わせ。
赤身がおいしいロースにカルビ、それからハラミと三種類。
カルビは脂がほどほどのって、たくさん食べても脂が喉につかえることがないのがウレシイ。
ハラミは熟成が効いてて肉の香りがうまく、何よりロースのサックリ歯切れて噛めば噛むほどうま味が滲んでくるところ…、「あぁ、肉っておいしい」ってウットリしながら焼いてはパクリ、食べてはゴクリを繰り返す。
それにしてもココのタレの甘み、塩味、辛みのバランスとれていること…、肉もおいしいに違いないんだけど焼いて焦がしてタレをくぐらせ食べるとどうにも身悶えするよなごちそうになる。
最近、塩焼き系のお店がもてはやされるコトが多いけど、焼肉って焦げた香りと風味を味わうモノだから、タレがおいしいところがやっぱりボクは好き。
さてさて、ココの名物…、タコカルビっていうのを焼いた。
厚切りの骨付きカルビを焼きやすいよう、肉の部分に包丁を入れ、それを鉄板の上に置くとペロンと広がり、まるでタコの足のようになっていくのでその名がついた。
脂の乗りと肉のうま味のバランスが良く、なにより焼いてる間にクルンとよじれて表面カリッと焼けていく…、なのに中はシットリ、みずみずしく仕上がっていくのが見事な肉。
タレをタップリつけて食べると、口いっぱいにジュワッとうま味が広がっていく。
あぁ、肉だって気持ちがあがる…、骨のまわりの肉を前歯でこそげ落としてベロンと食べると、これがシコシコ歯切れがよくて、肉の香りがまた旨い。
たん塩、ホルモン、ミノもそれぞれ見事な状態…、中でもホルモンの脂のコッテリのっていて、けれど脂が甘くてきつくない、だからいくらでも食べられちゃうのね。
これを食べるというコトは、目の前にある脂がボクのお腹の中に移る行為とわかっていてもやめられないのがナヤマシイ(笑)。
〆にこれまたここの名物アドボライス…、ニンニク風味のタレでこんがり焼いたカルビをナムルと一緒にのせたご飯と、ユッケジャンをクッパでもらう。
気がきいているところがココのクッパはご飯がスゴく少ない。
牛骨スープのうま味がドッシリしたスープはタップリあって、これでお腹いっぱいになるわけじゃない〆の料理としてはご飯の少ないところに惚れてしまいます。
会話をたのしく進ませる、たのしいゴチソウ、アリガタイ。
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