大阪で新しくできたばかりの業態を拝見しつつ、それを世に出すためにどうすればいいかディスカッションをするのが今回の旅の目的。
3軒ほどみて、どれも豚肉をメインの食材とした業態で、ひとつはまだまだ未完成。
2軒目で見た骨つきリブをメインにすえたお店がとても面白く、けれど個性が活かせぬ場所に生まれてしまったコトが残念。
ショッピングセンターの中なのですね。
それも大阪ドームに隣接をした、ファミリー向けのモールのフードコートがメインのフロア…、その入り口にあるお店。
変わったものよりいつものモノを、できれば安く食べられればいいと、そんな感じの人たちがあつまる場所ではモッタイナイ。
もっと街中、新しくっておいしいものに好奇心を持ってる人たちがあつまる場所に生まれていたら、スゴイ人気になったに地がいないのにネ…、っていったら実はそれがあるんです。
梅田の駅の裏側にできたばかりの再開発ビル。
グランフロントの中に一軒「リブリン」って名前でバルをやってるんだけど、これが結構いいんです…、って言われていきます。
それにしても梅田界隈…、ビルがニョキニョキ生えてる具合がなんだかとってつけたようで、指をパチンと鳴らすと消えてなくなりそうな気さえする。
でもってリブリン。
これが見事に凄かった。
丸の内の新丸ビルの飲食フロアをお手本に作ったというフロアの中。
クラブかラウンジみたいな音がズンドコ響くオサレな店がズラッとと並ぶ街並みに、異彩を放つ、まるで香港のランカイファンにあるバーのような妖しい造り。
レジの真ん前。
入り口の横。
そこにリブを焼くためのグリルがおかれて臨場感が満点の店。
料理のメインは豚肉のあばらの肉で、骨つきのまま。
しかもカプッと齧れるだけの肉を残した状態で、安定的に大量にこの食材を集めるコトがなかなかできない。
いろんな工夫でそれを実現。
2軒目の店では最初は低温、それから高温でと二度揚げしてからスパイスかけてカプリと齧ると、ビールのつまみにこれが最高。
この店では、時間をかけて直火でこんがりやきあげて、いろんなソースや調味料をかけて味わうっていう趣向。
ゴマをたっぷりまぶしたモノや、アンチョビガーリックのソースで食べたりと味わいさまざま。
前歯でしごくとペロンときれいに肉が剥がれて、口の中に脂がジュワリ。
いやはや、これもおいしくて良い。
ランチにこれから出番待ちというポークリブのジャンバラヤ。
ケイジャンスパイスをたっぷりまとってフライパンでこんがり炒めたご飯の上に、どっしり焼いたスペアリブ。
サルサソースをかけて酸味とみずみずしさを足し、野菜と一緒にモリモリ食べる。
そしてカプリと豚肉頬張り、旨味が前歯、奥歯に舌、そして喉から胃袋にと、うつろうたびにその食感と味わいが変わるたのしさ味わった。
この店ちょっと惚れました。
なにより食材、そして料理の仕方が好きで、これをなんとか世に出したいネ…、とニッコリ誓って大阪あとにGOバック。
関連ランキング:バル・バール | 近鉄日本橋駅、日本橋駅、難波駅(南海)
[3回]
PR