オフィスに移動する途中、飯田橋にて途中下車、かつて大好きだったお店が今、どんな具合になっているのか気になり、それで寄ってみる。
香港粥麺専家というお店にて、その名の通り香港の麺とお粥の専門店。
ファストフードスタイルでシャキッとおしゃれな店の造りが、香港のコーズウェイあたりのショッピングモールの中に入っているお店みたいで、まずそれが好き。
大抵女性だけでやってて、元気で明るいお店の雰囲気も心地よく、しかもかつては朝から営業やっていた。
当時はしかも隣の駅の市ヶ谷に住んでいたから、水道橋まで二駅を歩く途中でお粥の朝、としゃれこむことがよくあった…、今では残念、朝はお休み、それでしばらく遠ざかる。
久しぶりにきたら昔のままなのに、なんだかほっとさせてもらえる。
メニューは若干、種類が増えていて、今のサンラーブームに乗り遅れぬようにということでしょう。
サンラー味の香港麺がメインの顔をはっている。
お客様もほどよくちらほら入ってきてて、けれど近所のお店の比べてちとさみしい。
バッサリとした麺の食感が、ツルツル好きの日本の人には縁遠い?
歯切れ感が良い痩せた感じが軽快だけど、ムチムチ好きの日本の人には物足りない?
ほどよき量でお腹にたまらぬところが「おやつ感覚」でいいはずなのに、ラーメンはお腹いっぱいになるためのモノと思う気持ちに応えられない。
香港麺に限らずボクが好きな料理の中には、日本で生き残りづらい料理がまじる傾向。
実はココに来る前、おいしい盛岡冷麺の店が神楽坂にあり、そこに行ってみようかと思って行ったら閉店してた。
なんてさみしい…、食を仕事としていて一番、さみしくしかもなやましい。
エビのワンタン麺をたのんで食べる。
醤油の香りと上湯のふっくらとした香りが鼻をくすぐって、キラリと輝くネギの油のツヤツヤに、あぁ、香港だとニッコリします。
オレンジ色のプラスティックの丼と、黄色いレンゲ。
キッチュでポップでにぎやかで、シンガポールのホーカーセンターにきているみたいな気持ちがするのも気持ちが明るくなっていい。
バサバサとした麺の食感、あいかわらずにて、ザクザク前歯で歯切れる食感にどんどんお腹がすいてくる。
ひと噛みごとに口の中がにぎやかになり、奥歯を叩く軽快にして痛快な歯応えたのしい、やっぱりボクはこれが好き。
エビがギッシリ詰まったワンタン…、黒酢にトプッと浸して口にツルンと運ぶ。
黒酢の風味とシャキッと鼻から抜ける酸味と明るい香り…、ペロペロ口の粘膜をなでまわしつつ喉の奥へとすべりこんでく、肉感的ななめらかに、ほどよき満足あじわった。
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それから食後にアイスコーヒー、ゴクリと飲んだ…、場所は滅多に選ばぬカフェドクリエでございます。
これをどうしても飲まなくちゃいけない理由はどこにも無かった…、他にもたくさん選択肢があり、けれど通りに面したテラス席がとても気持ちがよさそうで、どうにもこうにもあそこに座ってみたいと思った。
コントラストの高い空、ほどよき量の緑と向こうに超高層ビル。
都会的にして、けれどここだけひっそりしててしかもとても気持ちいい、風がサラリと通り抜けてく…、東京という街って案外、日陰がたのしい街だったりする。
メールチェックをしながら書き物してやろう…、とそれで一番大きなサイズにギッシリ氷を詰めてもらって、水滴ボタボタさせながらお昼の休みをたのしんだ。
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