ひさしぶりに天金で朝…、新宿経由の今日のコト。
ほったらかしておくと、気持ちがちょっとさみしくなる店。
いくつかあって、どこも朝がたのしいお店…、そしてどこも共通しているところがお店の人がいついっても同じように働いてるとこ。
ご飯を食べに行くついでに、いつもの人に会いに行く。
その人たちが笑顔で今日も働いている姿を確認するだけで、なんだか気持ちが明るくなって元気がでてくる…、そんな元気をもらいに今日もやってくる。
いつもの定食。
しらすおろしに冷奴。
焼いた鮭の組み合わせ。
しらすおろしが今朝はおいしい。
いつもおいしい、オキニイリではある。
けれど今日の大根おろしの甘さと、シットリみずみずしいこと。
しらすも塩味やわらかで、ほんのちょっとだけ醤油をかけると大根おろしやしらす自体のうま味や風味がグイッと引き立つ。
ご飯のおかずというよりも、ザブザブ一気に箸で口にかきこんで、お腹の中をシットリ潤し、朝の食欲ひねりだす。
実は、この店の朝ご飯との付き合いは、もう20年位上にもわたる長きもの。
昔は焼き魚のようなメニューはなかった。
しらすおろしや冷奴。
あるいは納豆と、つまり「火を使わない」料理ばかりでメニューは構成されてたんです。
昼の仕込みをする傍らで、厨房を本格的に使わずお客様をもてなそうと、それでそういうメニュー構成になったんでしょう。
そういう工夫が大好きで、それでずっとひいきにしてた。
張寔両利の定番メニューの卵焼きとか目玉焼きとかがこの店にないのは、そういう料理を作るにふさわしい調理器具がここにはなかったというコトでもある。
だって、本業は天ぷら屋…、フライパンや普通の鍋は必要がない店ですものネ。
それが5年くらい前かなぁ…。
スティームコンベクションオーブンを導入したのを契機にめでたく、焼いた魚がメニューにあがった。
科学の力がこの店のメニューに革命をもたらしたというコトなんでしょう。
焼いたというより、高温蒸気で蒸らして仕上げたココの鮭。
脂のくさみもほとんどなくて、シットリ、フックラ、ご飯にのっけて海苔でくるんで食べると即席、おむすびのようになるのがたのしい。
ヒヤッと冷たい冷奴。
豆腐を切ってお皿に盛って、ネギを生姜をほどこすだけ。
お店によってはココにかつお節をくわえるところもあるけれど、基本的にコレを料理と言っていのかどうか迷うほど、シンプル。
そして潔い。
けれど例えば生牡蠣をお皿にのせて、レモンやウスターソースを添えるだけで料理となすことを考えるなら、これも十分料理であります。
なにより自分でほとんど冷奴を作りはしない。
不思議なほどにボクにとって冷奴とはお店の人に作ってもらって食べるモノ。
湯豆腐なんかも同じだなぁ…、なんだか不思議でオモシロイ。
それからここの味噌汁が、いつも変わらず出汁がしっかりおいしくて、ちょっと甘めの味噌をタップリ使って仕上げる。
だからポッテリ、ちょっとポタージュみたいな濃厚な飲み心地がある。
ボクの実家の味噌汁もこんな感じのポッテリ味で、だからなんだかなつかしくなる。
ところで業務連絡です。
今日も鮭の皮をキレイにはずして食べた…、スティームコンベクションで仕上げた魚は皮がこうしてペロンとキレイに剥げてくれるのがボクにとっては何においてもうれしいところ(笑)。
ごめんなさいねとお皿の上にクルンと丸めて置きました。
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