そして新宿で夜を夕方むかえる…、ちょっとお茶を飲みたいと、ドミニクサブロンのショップのカフェに転がり込んだ。
実は近所のファニチャーショップの中に一軒、とても気持ちの良い椅子カフェがあってそこを目当てに言ったのだけど、なんとさみしい、閉店してた。
売り場効率を考えるなら、お茶を売るより雑貨や家具を売った方が商売的にはいいんだろうけど、それじゃぁ、なんだか虚しい感じ。
この界隈では珍しいのびのびとした空間のカフェ…、いつもほどよくにぎわってたし、なによりそこにおいてある椅子やテーブルがインテリア雑誌のページを飾るようなステキな椅子で、いつか自分の部屋においてやりたいなぁ…、と夢を見ることができた場所。
カフェの一つも持てぬ家具屋って、ただの家具屋で格好悪い。
今までずっと、ココは夢を売ってた店だったのに。
なんて寂しい、モッタイナイってブツクサいいつつそれでココ。
マキシム・ド・パリがプロデュースしているパン屋。
とは言えパンよりボクはケーキの方が好き。
それでケーキのショーケースをみる。
時間も時間で売り切れているケーキがほとんど。
けれど、なんとウレシイ!
おいしげなシュークリームがいくつか残っていたのであります。
厄転じて福となす。
ふっくらとした分厚いシュー生地と、ムッチリとしたカスタードクリームが境目なく渾然一体となった独特のこのお菓子。
コロンとちょっと小さ目なのが、恨めしくなってしまいそうなほど、あっという間にお腹にストンとおさまっちゃう。
もっとユックリ味わえばよかったのになと思いながらも、一口食べると次の一口を我慢するのがむつかしくなる…、そんなゴチソウ、かなり好き。
冷たく味わうチョコレートドリンクの、ポッテリとした飲み口も、味わいステキでココロをトロンとやさしく撫でて癒してくれる…、オキニイリ。
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そしておうちに帰りましょ!
母がエリンギをタップリ送ってきたのであります。
キノコパワー。
食物繊維と酵素の力で体が中からキレイになるからと。
それでドッサリ。
一人暮らしのおじさんの家に送ってくる分量としては、いかがなものかと思うほど。
ありがとうネ…、と電話をかけると、焼いても煮ても良いからネ。
朝昼晩と食べればすぐになくなるからと、アッケラカンというのだけれど、すべてを無駄にせぬようにナムルを作って、食べれぬ分は仕事仲間に配って歩いた。
なんか商売はじめるの?って言われたりした(笑)、わらっちゃう。
いろんな調理をちょっとづつ試した結果、中でも一番オキニイリのこれ。
「エリンギ汁」でございます。
少なめのお湯にエリンギいれて、ほんの少しの塩をくわえて弱火でコトコト。
煮込んでいくと、エリンギがひとまわりほど小さくなって、ツルンと表面が粘ったようになってくる…、煮汁とひとくち飲んでみると、キノコのうま味がほんのりうつる。
そこに顆粒のチキンコンソメを少々いれて、再びクツクツ。
ししとうをいれて緑の香りをうつし、甘めの白味噌をといて仕上げる…、具沢山の味噌汁のようでもあってけれども主役はエリンギ。
繊維にそって噛むとバサリとこわれるように口に飛び込み、歯茎をネロンとなでまわしつつキノコのうま味を残して消える。
繊維に逆らいパクリとやると、カプッと歯切れて一瞬にして口の中にうま味ジュースが飛び込みおいしい香りが鼻からボワンと抜けていく…、ちょっとたのしいオキニイリ。
それからご飯をパラリと焼いた。
具材は冷蔵庫の中にあるありあわせのモノ…、小さなトマトに玉ねぎ、ボロニアソーセージ、ししとう、フレッシュバジルにパセリ。
それぞれ刻んでまずは玉ねぎ、ソーセージ。
ほんの少しの油でいためて、ご飯をいれて塩と胡椒で下味にする。
あとの具材を次々いれて、チキンストックを注いで蓋して蒸らして仕上げる…、素材がパラパラちらかる食感にぎやかで、野菜を食べてるって感じがしてくる。
なにしろスープンを無造作につっこみすくい上げるとそこに入っているのはほぼ野菜という、健康的にお腹を満たす。
[7回]
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