梅雨はどこに行ってしまったの?って、心配になるほどにいい天気。
キンパを食べよう…、って東新宿で途中下車。
寒い空にはスンドゥブチゲが、暑い空にはキンパが似合う…、ってそんなコトをブツブツいいつつ「明洞のり巻き」ってお店に来ました、オキニイリ。
店名の通り、最初は何種類かのキンパと簡単なお惣菜のような料理ばかりで営業していたんだけど、大久保で生き残っていくためには、チゲやビビンパみたいな料理も提供しなくちゃいけなくなるんでしょう…、今では「キンパもある店」のようなメニュー。
けれど韓国系の人たちや、この街で生きている人たちにとってはここはかつてのキンパのお店。
地元の人たちが次々やってきては、テイクアウトで5本、10本と買っていく。
非日常的な大久保は好きじゃないけど、こういう大久保。
日々の生活が息づいている韓国的なるここは好き。
座ると何もいわずとも、おかずが出てくる。
韓国料理のお店の流儀。
今日は大きく切られた大根キムチ。
カクテキのようにトロンと粘り気がなくってカリッと生な感じがオモシロイ。
それからワカメとキュウリの酢の物。
薄くできてる練り物を、細切りにして赤唐辛子と青唐辛子の辛味、風味で味わう煮物。
最初は切り干し大根を炒め煮にしたものかって思ったんだけど、口の中でクニュクニュ粘る食感に最初はビックリ。
ところがパキッとした辛さとうま味がたのしく、お腹がグングンすいてくる。
そしてキンパがやってきます。
魚肉ソーセージにタクワン、青菜のナムルにニンジン、カニカマ、シットリ仕上げた出汁巻き玉子に薄揚げおでん。
ご飯の量は控えめで、口に入れるとまずは海苔の食感感じ、それからパラリとご飯や具材が口にちらかる…、手づかみできるビビンパみたいな食べごたえ。
それにしてもこのメニュー。
粉食という項目がある。
「プンシク」って読む、日本でいうところの粉物料理。
韓国の屋台の料理のほとんどが、粉物料理に分類される。
安い。
味を自由につけることができて、しかも気軽にお腹いっぱいになる。
だから学生街や、若い人たちが集まるお店では人気のあるモノ。
日本の隣の国はまるで大阪の地続きみたいに思えてたのしい。
でもって…。
チヂミや韓国の餅にあたるトッポギが粉物料理に分類されるのは当然。
けれど、おでんが粉物というのはなんだかオモシロイ。
確かにおでんのメイン素材の練り物は、魚のすり身と粉をあわせて揚げたモノ…、だから粉物素材なんだと言われれば、そうなんだろうと思うしかない。
でもボクにとって練り物は、魚の代わりをなす食材で、ところ変われば感覚変わるというコトなのでありましょう。
おでんが来ます…、大きな丼に平べったいのや丸いのや、細長いのやらいろんな形の練り物に、茹でた玉子に野菜がタップリ。
日本でおでんといえばいろんな具材を出汁で煮込んでそれだけ食べる。
ところが韓国のおでんはスープも一緒に味わう鍋のような料理で、おでん屋台でもコップですくってスープをみんな飲んでいく。
ココのスープはラーメンスープのようでコッテリ、胡椒がタップリかかってて飲んでるうちに体が中からあったまる…、なぜだかこれがオキニイリ。
端の部分から盛大に具材が突き出すのり巻きが、サービス精神旺盛に見え今日のお昼がほがらかになる…、そして仕事に向かいます。
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