食後のおやつをバスで移動して青山へ…、ウエスト青山ガーデンにくる。
パンケーキかホットケーキを食べたいという女子がいて、どこにしようかと思って、そうだ、ひさしぶりにココにこようと思ってそれで。
青山墓地の斎場の前。
最寄り駅といえば千代田線の乃木坂駅があるっきり…、バスで来るかあるいは車でくるかしかない不便な場所にありつつお店の中は完璧満席。
テラスの席はまだございます…、と勧められて屋外ストーブの下でひざ掛け毛布をもらってヌクヌク、コーヒーもらってニッコリ。
屋外にあるテラスの席とはいえど白いテーブルクロス。
銀のトレーの上にズラッとシュガーポットやクリームピッチャー。
キラキラしたさま、まさにウエスト。
コーヒー飲みつつホットケーキをたのんで待ちます。
東京という街が「パンケーキ熱」に浮かれているような昨今。
しかも舶来ブランドが次々上陸。
先日、新宿にはなんと「自分で焼ける」が売り物のパンケーキショップまでがアメリカからやってきた。
テーブルの真中にグリドルが埋め込まれているというのが売り文句。
行ってみればなんとまるでお好み焼き屋じゃござんせんかという不思議な景色(笑)。
生地をソーダ水で練っているので、誰が焼いても焼き損じがないと、それが他のお店じゃ真似できないとこっていう。
…、のだけれど。
これほどまでにブームが加熱すると、もういいか…、って思ってしまうへそ曲がり。
だから今日は、ホットケーキにしようと思った。
フライパンで焼いて作るからパンケーキ…、って、そんなハイから料理がやってくるまで「ホットケーキ」って名前でずっとやってきたのに、なんだか最近、肩身が狭いようでゴメンネ…、って、お辞儀をしながら、出迎えるコレ。
なんとツヤツヤ、うつくしい。
大きなお皿にドッシリかなりのサイズで焼けた分厚いホットケーキが2枚…、表面こんがりキレイに焼けてて、フォークで叩くとポンポン軽い音がする。
2枚重ねてナイフでサクッと切ってくと、甘い匂いが飛び出してきて断面のぞくと細かな気泡がタップリ混じって、試しにひとつつまみ上げ食べるとサクッとバターの味が口に広がる。
バターを塗り込め、メープルシロップかけまわし生地がゴクゴクそれをのみこみシットリしたのを口に含むと、ウットリするようなゴチソウ感。
香りも甘く、濡れているのに香ばしく、しかもサックリ、軽い食感。
かなり大きなサイズのこれが、みるみるうちにお腹の中に入ってきて、しかも甘みがいやらしくない。
だから口がコーヒーだったりミルクのような飲み物を求めぬほどに、味わいスッキリ。
あっという間になくなった。
それからスフレをたのんで待った。
15分ほど頂戴します…、と言われてのんびり待ってるとコックコートに身を包んだシェフがワゴンをゴロゴロおしてやってくる。
テーブルの横でお皿を差し出し、そこに銀色の筒をかざしてポンッと底を叩くとストンと。
ココットの中にスフレがポンッと落ち、この状態でフルルと揺れる。
器もスフレも熱くなっておりますから…、と言われながらも早く食べなきゃこのフワフワが台無しになる。
ポンッとシュレのてっぺん叩いて割ると中からトロンとなめらかなカスタード。
てっぺん部分はカリッと焦げて、器の箸で焦げたところはビスケットのようなサクサク感すらもっているのに、中はトロリとやさしい食感。
クロテッドクリームをホイップさせて、そこにバニラの風味をくわえたクリームが用意されてて、それを溶かしながらすくって食べるとそのトロトロが一層際立ち、口の中でズブズブ泡が潰れて消える。
儚いゴチソウ…、オキニイリ。
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