昼…、食関係のちょっとしたイベントに参加する今日。
東京駅のほど近く…、日本橋の高島屋に向かう途中の小さな通りに面してある店「日本橋ゆかり」という日本料理のお店に来ます。
日本料理と米焼酎…、高橋酒造の球磨焼酎との味の競演というのが今日の催しのテーマになってて、考えてみれば一昨日の夜。
ココの蔵元がある熊本の人吉という街で仕事をしていたのです。
仕事を終えて、人吉の昭和ムードが漂うフィリピンスナックで、グビグビゴクゴク、ここの「しろ」って焼酎を水割りにして飲んでたコトを思い出しつつ、日本はなんて狭いんだろう…、としんみり思う。
思ってニッコリ。
テーブルの上にずらりと、焼酎のボトルが並ぶ。
4種類のどれも米の焼酎で、それらを今日は飲み比べ。
さすが熊本のプロダクト。
コースターにくまモン笑う。
くまモンって、よぉく見ると瞳孔までもが開いた無気味な目をしてて、昼から飲んでもこんなふうにはならないように、自ら戒め、そして飲む!
まずは冷たい茶碗蒸し。
フランス料理的に言えばアミューズというコトになるのでしょう。
小さなグラスにほどよき分量。
カツオと昆布の出汁がほんのり漂う茶碗蒸しを一番底に入れ、上には屑。
ナチュラルチーズを細かく刻んで、食感、風味にコクをくわえて、一番上にシブレット。
茶碗蒸しとビシソワーズを一緒に食べてるみたいな風合い、そして食感、オモシロイ。
これには「金しろ」という樽の中で醸造をした焼酎があうというので、それをストレートで飲む。
まるでドライシェリー。
あるいはスコッチを飲んでるみたいな香りに後口…、かーっと喉の奥から駆け上がってくる力強いアルコールっぽさを冷たいうま味がなだめてそれを食欲とする。
冷たい前菜…、茹でたそら豆、エビの黄身寿司、だし巻き玉子と色とりどりの料理がひとつに盛り合わされた季節の料理をつまみつつ、会話も弾む。
刺身が来ます…、軽く炙った帆立貝、カンパチ、ヒラメを魚の切り身を皿にしき、そこに千切りにした野菜をタップリ。
別添で納豆を細かく刻んで出汁と醤油とあえてソースのようにしたもの。
それをかけまわし、よぉくまぜて味わう趣向。
納豆臭さはほとんど失せて、どことなく魚の肝を溶いた醤油のように感じる…、タップリかけてと言われてかけたらタップリ過ぎて、魚の味がしなくなってしまって笑う。
上にぱらりと穴子の骨を揚げて砕いたモノがかかって、それがカリカリ、まるでお茶漬け海苔のあられのような食感するのがオモシロイ。
ワカサギや季節の野菜を揚げた天ぷら。
油が強めで、和食にしてはかなりコッテリ。
ちょっと喉につかえる感じ。
それが不思議と焼酎のソーダ割りをおいしくさせる。
もともとスキッと後味がよく、九州の甘い醤油や濃厚な味の料理にピッタリくるようにできている。
九州の酒と料理の関係性によくにて、オモシロイ。
黒豚をワインの酵素をくわえながら、ジックリ蒸す。
肉のうま味はそのままに。
繊維はホロっとほぐれるように仕上がって、ところが噛むとジュワッと中からジュースがタップリほとばしり出す。
そこに和風のデミソース。
練った芥子で味わうと、肉は豚肉。
なのに食感、味わいがビーフシチューのようになっているのが不思議。
コレにもやっぱり「金色のしろ」。
グラスに氷をギッシリつめてそこに満たしてソーダを注ぐ…、バチバチはじけて口にふくむととても上等なハイボール。
ところがウィスキーを飲んだときに後からやってくる嫌なアルコールのアタックが戻ってこない…、スッキリ香りと風味だけが残ってだからいくらでも飲めるウレシサ。
飲み過ぎるのを自粛しないと大変なコトになるかもしれないって、グラスを口につけるより、たのしいおしゃべりで手首を口元にかたむける頻度を減らすようにする。
炊き込みご飯に漬物に汁…、上等な店ならではの出汁の力にウットリしながらお腹を軽くくちくする。
酒粕を使ったプリンに焼酎風味のジュレをよせ、ミントとイチゴで風味と彩り添えたデザートで今日の宴の〆とする。
おいしい酒がある食卓はあっという間に時間が過ぎる。
体とお腹をあっためて、表に出ると冬の寒さもあたたかい。
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