移動の途中に代々木によった…、おいしいご飯を食べたくて。
それで「おひつ膳田んぼ」に来ます。
お米にこだわり、炊き方にこだわり、しかも体にやさしいおかずにこだわったご飯が主役の和食のお店…、名前の通り「お櫃に入れたご飯」が名物で西新宿や表参道にも店がある。
不思議なコトにボクの生活圏にお店が集中しているところに、おいしい縁を感じてたまに来てみたくなる。
中でも代々木にあるこの本店…、ひときわ明るく気軽なお店の雰囲気が、ココの料理を一層、おいしく感じさせてくれてウレシイ。
お櫃ご飯がメインの定食を…と思って来た。
けれどなんだか別のモノが食べたくって。
おむすびが、もう一つのここの名物。
そのおいしさは、かなりのモノ。
それをメインに、おかずをあれこれたのんで定食風にしましょ!と。
おむすびを2種類。
ひとつは梅とおかかのおむすび。
もうひとつは鮭といくらの親子むすび。
もう一軒のオキニイリおむすびやさんの「おむす人」でも必ずたのむオキニイリ。
ご飯というモノ。
お米を吟味して、入念に仕込む。
丁寧に炊く。
それでおいしいご飯になるかというと、決してそんなコトはない。
例えば杉のおひつに移して、蒸らしつつ、水気をとばして本来の旨味をお米の中にに凝縮させる。
たとえばふっくらと、茶碗にやさしくよそおうことで、飯粒同士が空気を含んで、食感軽く、香りも引き立つ。
そしてたとえば両手で結ぶ。
やさしく。
けれどしっかりと。
両手の力でご飯がただのご飯じゃなくて、ご飯の料理になっていくのがスゴいと思う…、手と塩とそしてご飯が「むすび合い」作られる味、オゴチソウ。
お皿じゃなくてザルの上に乗せて提供するのも粋…、飾り気のない素朴なゴチソウって感じがなんとも味わい深い。
キレイな三角形にむすばれて、最後に海苔をくるんと穿かせる。
そしてチョコンと人差し指と親指で海苔を挟んでご飯になじませ、そっとザルにのっけた途端、海苔がたちまち湯気でしんなり、ご飯に寄り添うようになっていく。
さぁ、召し上がれの合図にパクリと…、酸味よりもうま味がしっかりした梅干しとカツオのうま味で口の中がよだれで満ちるおむすびに、イクラが潰れてご飯が濡れてみずみずしくさえなる鮭とイクラのおむすびを代わる代わる食べて味わう。
噛んだ断面から具材がこぼれだしておちるほど具だくさんにて、それで十分おいしいのだけど、おかずをいくつかたのんで味わう。
甘い厚焼き玉子はプチュンと、口になめらか。
グリーンアスパラと崩した豆腐にヌタ味噌をかけフルンと味わう、酸っぱい白和えみたいな料理がこれまたみずみずしくって、やさしい味わい。
出汁がしっかりきいた赤出汁飲みながら、お腹をポッとあっためる。
口においしく、体にやさしく、ココロが明るくなる昼ご飯…、さぁさぁ、仕事へ向かいます。
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