お茶の水で早朝会議…、ついでに駅前に出来た新しいビルの中にあるお店で朝のお腹をたのしくてみたしましょうと、そんな朝。
サラディエっていうお店を選ぶ。
ところで、街は何時に目覚めるんだろう?って、考えてみるとれぞれの街の性格であったり、現実がわかって結構、オモシロい。
古くからにぎわっていて、今もにぎわい続けている街は早起き。
昔にぎわっていたしなびた街の朝はのんびり。
早起きのお店が必要とされるかどうかは、街の元気のバロメーターじゃないかと思う。
ちなみにこの店が入っているビルの一番の早起きはコンビニで、飲食店は7時半から8時に開店…、近所に住む人のない通勤者の街、しかも24時間は働かぬ鷹揚な街ってコトなんでしょう。
だから本当は会議の前に食事を取りたかったのに、それがかなわず、終わってすぐに駆けつける。
通勤の人たちがひっきりなしにお店の前を通るんだけど、お店の中はガランと静か。
気落ちのいいお店なのにね。
モッタイナイ。
サラダとスープ。
それにタルティーヌを売り物にした店。
だからとっつきづらいのかもしれません。
お店の雰囲気はどことなくルパンコティディアンのような感じ…、いわゆる南仏の田舎づくりとでも言いますか。
セルフサービスのカウンターまわりの造り込みがシッカリしてて、気持ちいい。
野菜のタルティーニと紅茶をたのんで今日の朝。
朝食セットが用意されていないのが、割高感になっているんでしょう。
タルティーヌが一枚550円というのに、ちょっと財布がビックリします。
注文してから焼き上げる、その仕上がりをみると値段に納得します。
パプリカ、ズッキーニ、ブロッコリー。
マッシュルームにベビーコーンにシメジにトマト、ポロネギと、多彩な野菜が溢れるがごと、パンの上にひしめき合って、パンの料理というよりも、グリル野菜をてづかみできる、そんな贅沢。
料理がのってやってくる木のプレートにお店のロゴの焼き印がある。
トレーとお皿を兼ねた演出。
これもコティディアン的オシャレな雰囲気。
ステンレスのずっしり重たいナイフ・フォークを従えくるのもごちそう感を盛り上げる。
見た目だけじゃなく機能面でもシッカリ考えられていて、例えば飲み物。
エスプレッソマシンの手前に磨き上げられたポットがズラリ。
電磁パネルの上に置かれてお湯がわいてる。
コーヒーはドリップコーヒー。
豆の種類も豊富に揃って、喫茶店的使い勝手があるのがステキ。
ボタンを押したらジャーって自動的に出来てしまう、へんてこりんなコーヒーじゃないのが何よりうれしく思う。
お店の気合いや情熱って、こういうところに出るって思う…、オキニイリ。
ちなみにタルティーヌの味ですけれど、これがおいしい。
パンがざっくり、キメが粗くて乾いた感じが前歯にたのしく、野菜一つ一つの食感、味わい、シッカリしてる。
何よりチーズがおいしくて、オーブンの中できっちりと焼き上げられているからでしょうね…、焦げた香りが鼻先にずっと漂い続けてくれる。
焼けているのにみずみずしい…、乾いているのにみずみずしい…、これが料理だってニッコリします。
紅茶のティーバッグを置く場所が見つからないので、蓋を外してそこに置く…、その一点だけが残念、けれどオキニイリ。
関連ランキング:カフェ | 御茶ノ水駅、新御茶ノ水駅、淡路町駅
[4回]
PR