ちょっと行ってみたいお店があって、銀座で仕事をするための移動途中で神谷町。
「生パスタ・大人のミートソースM」って言う店。
随分、よくばった名前であります…、それに今の流行りキーワードを散りばめていて旨さの前に「上手さ」を感じる。
生パスタもミートソースも専門店が徐々に増えつつある旬コンセプト。
その両方を組み合わせしかも「大人の」と気になる言葉を埋め込める…、商品自体もかなりこだわりを持ってるよというので来ました。
地下鉄の神谷町の駅からほど近く、真っ赤な箱が建物の壁からつきだしたような独特の店構え…、お店の中は厨房、そしてカウンター、9席ほどの小さなお店。
メニューはシンプル。
ミートソースのパスタと、ミートソースをご飯にかけたミートライス。
それにミートカレーという3種類が用意されてる。
そこにあれこれトッピング。
温泉卵やとろけるチーズ。
あるいはサイドのサラダや麺を大盛りにしてみたりと、ラーメン屋さん的システムでわかりやすいといえばわかりやすい。
お店の奥に食券機があるというのがちょっと変わってて、そこでペコッとチケット購入。
それを手渡し、カウンターの席に付きます。
通りに面したところに麺を茹でるコーナー。
そこから直角に壁に向かって伸びていく、ストーブ周りには小鍋がいくつも…。
それで一人前ずつミートソースを温め麺屋ご飯にかけるワケです。
ビックリしたのが大きな寸胴鍋が2つ。
中でグツグツ、ミートソースが作られているのでありましょう。
普通こうした仕込み作業はキッチンの奥でやるのが普通なんだけど、ココでは仕込みの鍋が主役の位置にある。
これもラーメン屋さん的発想で、ラーメン屋さんのスープの代わりにミートソースがクツクツしているって言う趣向。
5分ほどの待ち時間だったでしょうか?
料理がきます。
長細い、大きなお皿にパスタとサラダ、そしてガーリックトーストが並んで盛られてひと揃え。
パスタの量そのものはそれほど多くはなくってしかも、お皿のサイズが大きいから、これで本当にお腹いっぱいになるんだろうか?って心配になる。
生のパスタは細平打ち麺。
若干厚めで、リングイニとタリアテッレの中間みたいな感じでしょうか。
小麦粉色がちょっと強めで、生地自体がかなり頑丈。
生パスタらしいムチムチとした食感で、けれど歯ごたえがスッキリとした、まぁ、よくできたモノであります。
売り物のミートソースはかなり濃厚。
トマトっぽさはほとんどなく、どちらかというとデミグラスソースにほのかな酸味を加えた感じ。
生パスタとの相性は決して悪くはないんだけれど、ひき肉系ではなくてゴロンとかたまり肉が入ったタイプでミートソースと言うよりシチュー。
しかも肝心の肉がほんのふたかけほど。
だから「ミートが入ったソースじゃなくて、ミート風味のソース」なところが、ちと残念でしょうがない。
大人のソースはひき肉じゃなくてかたまり肉…、ってコトなのかもしれないけれどひき肉でもいいからタップリ、肉の存在感をたのしむソースの方がありがたかった。
サラダとサックリとしたガーリックトースト、ソース自体がコッテリしてて、だから分量以上に満腹感を感じるコトができたことにはホッとしました。
清潔感のただようお店で、細かなとこまでシッカリ作りこまれてる。
商品的にも練りこまれていて完成度自体は高くて感心させられる…、多分、料理が好きでもてなし上手の人が考えたコンセプトなんでしょう。
カウンターの上に置かれた数々のホットスパイス。
ペッパーミルがプジョーのしかも電動ミルで、かっこいいなぁ…、って思ってボタンを押してしまうと静かな店に響き渡るほど大きなグラインダー音がするのにビックリしちゃう(笑)。
やりたいコトはわかるんだけど、誰を喜ばせたいんだろうって思うとちょっと不安になっちゃう…、たのしい店ではありました。
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