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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    新宿で軽く小腹を満たす食事をします。

    4cf09471.jpeg「かのや」っていう店。
    新宿の駅を挟んで西と東に一軒ずつ。
    業態的には「立ち食いそば屋」なんだろうけど、テーブルとイスがしっかり用意されててだから厳密には立ち食いじゃない。
    カウンター蕎麦。
    あるいは「前払い制セルフサービス」のお店だというコトになります。
    そう考えれば、スタバとおんなじ。
    なんだかオシャレで賢いスタイルのお店じゃないかと思ったりする。

    食券機で食券を買い、カウンターにもっていく。
    すると少々、座ってお待ちくださいね…、って。
    茹で置きをせず、その都度、茹でて冷水でしめ、温めなおして作ってくれる。
    当たり前のことなんだけど、立ち食いのそば屋さんって昔はこんな面倒なコトはしなかった。
    大抵、蒸し麺。
    あるいは茹で置きの麺をお湯にくぐらせて、あたため作るモノだった。
    小諸そばあたりからでしょうか…。
    茹で上げ麺にこだわるお店が増えてきた。
    しかもココのお店のように客席があると、ユックリ座って待てるから一般的なそば屋さんなんかとクオリティーはそれほど変わらぬ。
    自分でサービスしてる分だけ、安く食事をたのしめる…、ってコトであります。

    ade129ad.jpegこうしたお店が結構増えて、だから差別化のためにみんなそれぞれこだわるところに特徴がある。
    小諸そばは店舗で揚げた天ぷらで、弁天庵は揚げたて天ぷら。
    そしてココは出汁へのこだわり。
    うどん用の関西風の出汁と、そば用の関東風の出汁の2種類が用意されてる。
    しかもそれらを自分の好みで、組み合わせることができるというのがたのしいところ。

    蕎麦に関西風の出汁をあわせてたのんでみます。
    「特選かのやそば」っていう、全部のっけのような商品。
    刻んだお揚げに茹でたほうれん草。
    かまぼこ、天かす、それからとろろ昆布がはいる。
    具材のどこか関西風のようなイメージでサービス精神旺盛で、しかも田舎に戻ってきたようななつかしさがある。
    オキニイリ。
    出汁の香りを味わう関西風。
    醤油の風味を愛でる関東風とそれぞれどちらも良さがあり、風味の強いそばには醤油の香りをあわせて食べるのが普通と言われる。
    けれど関西でお蕎麦を食べると当然、関西風の出汁で食べるのが昔は普通で、だからなんだかナツカシイ。

    d2a24656.jpeg出汁の風味が蕎麦でかき消され、蕎麦の持ってるエグ味をかすかに香る。
    ヌルンと粘り気をもった麺の喉越し感も強調されて、関東風の出汁で味わう蕎麦とはひとあじ違って感じる。
    オモシロい。
    もともとこの店。
    東京の立ち食い系の麺屋さんにしてはめずらしくうどんを得意にしているお店。
    だから出汁がスキッと味わい豊かでしかも、鰹や昆布のうま味がキリッとひきしまる上等な味。
    カウンターの上に置かれた薬味もうどん用。
    そば屋の薬味は七味にわさびに白いネギ。
    ところがココは、すった生姜に白ごま、それから一味唐辛子というモノで、それらをタップリ。
    使ってたべると、ますます蕎麦がいつもの蕎麦じゃなくなっていく。
    にゅう麺たべてるみたいな風味で、喉になめらか。
    なのに食べた後にお腹の中から蕎麦の香りが戻ってくるのがたのしい。

    具もひとつひとつがシッカリしてる。
    ほうれん草はシャキシャキ、歯ごたえ残して茹でられ食感快適。
    お揚げが甘くて、しかも出汁をタップリ含んでシットリふかふか。
    出汁を含んだとろろ昆布がトロトロねばって蕎麦にからんで、スルンとすべすべ、天かすまでもがトロンととろけて喉をやさしく撫でていく。
    お腹がやさしく満たされる、なんだかちょっとオキニイリ。



    関連ランキング:うどん | 新宿駅新宿三丁目駅新宿西口駅

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    いつでししたか?
    麺好き話題がありましたね
    麺好きの方は やがて 面倒見の良い方に通じるというエピソードを重ねて 付け加えておきます。
    お出汁の香りが懐かしい薄味です。
    ゆかさん / 2012/04/03(Tue) /
    面倒見
    > ゆかさん
    そうなのですね…、なんだかちょっとウレシイような。
    麺に限って、どんな麺でもとりあえず食べてみようと思う博愛主義者。
    特に自分で作る麺はおいしくてたまりません。
    サカキシンイチロウさん / 2012/04/03(Tue) /
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