ラーメン専門店とバルという、今一番元気のある業態がこれからどうなっていくのか?…、もしかしたらその両方の融合ってあるんだろうか?というコトをみんなでたのしく考える、たのしい仕事をさせていただき、それから軽く懇親会。
それから移動で、仕事仲間と一緒に忘年会を催す。
こういう忙しさってなんだかちょっとひさしぶりにて、気持ちが上がる。
場所は「かつ吉」…、名前の通りとんかつがおいしいので有名な専門店で、けれど最近宴会料理に力を入れてる。
もともと料理とサービスに定評のあるお店のコト…、どんなステキな忘年会を演出してくれるんだろうと、勉強がてらみんなでウキウキやってくる。
水道橋の駅前近くにあるものの、目立たぬ地下にあるお店。
夜になると真っ暗になる場所でもあって、なのに結構、お客様がいるのにビックリ。
都心の飲食店って今、夜の集客にかなり苦労をしているのに、ココは堅調。
にぎやかなお店で食事ができるたのしさ。
まずはカンパイ。
そしてどうぞと、刺身が来ます。
大きな塗りの鉢の中。
ギッシリ氷を詰め込んだ上に、刺身があれこれ。
ドッシリ大きなボタンエビ。
ホタテにサーモン。
ブリにマグロの赤身とならび、鮮度、状態、見事でビックリ。
どうせとんかつの店でしょう…、と思っているとしたたかやられてしまうほど、シッカリしていてつまりこれは日本料理のお店なんでしょう。
とんかつだけだと宴会するにもかなり不都合。
ちょっと上等な大きなお店で、宴会がとれないというのは死活問題。
だからこうして、とんかつ以外の料理もシッカリさせるのでしょう…、しかもこうした大きな器を用意しているというところ。
日本料理は器の料理でもあって、片手間でとりあえず宴会料理にすればいいじゃん…、っていうとりあえず感じゃなく、あくまで真剣…、いいんじゃないかと思ったりする。
それからお酒のお共にと…。
珍味系の料理が3つ。
ひとつは煮こごり。
とんかつ専門店としての誇りでしょうか。
豚肉を煮込んでホロホロにしたものを、豚の皮や骨からとったゼラチンで固めたものがズンとメインをつとめてる。
これがおいしい。
脂っこさを感じぬほどに丁寧に下ごしらえがなされてて、口の中でホロリとほぐれてムチッと肉が潰れてうま味と香りを吐き出すその手際。
魚の煮凝りなかより、ボクはこっちのほうが好きかもしれない。
それからあん肝。
全部食べると明日の朝が大変なコトになりそうで、それで半分、仲間に譲る。
エビとイカのすり身を使ったさつま揚げが3つ目で、どれもが味のメリハリがあり、お酒をおいしくさせる料理になっているのに、上手いと思う。
それから揚げ物。
これがこなくちゃ、この店に来たかいがない料理であります。
ヒレかつ。
それからカキフライ。
どちらもサクッと揚げられていて、なによりヒレ。
噛むとプチュっと肉が歯切れてうま味ジュースがほとばしり出る。
若干肉の香りがポワンと。
シッカリ熟成されているのでありましょう。
うま味がズッシリ、口に広がる。
カキフライは、小さなカキを幾つかまとめてポッテリとした形にさせた、ココの名物。
幾つかの牡蠣が互いに身を寄せ合ってあがっているから、ひとつひとつがみずみずしくて口の中でホロッとほぐれて潰れていくのが食感独特。
千切りキャベツがタップリそれに添えられていて、それだけじゃなく、野菜サラダが食べ放題。
大きな鉢でどっさりやってくるので結構、お腹がたまる。
最後に鍋があるんだからとわかっていても、揚げ物食べるとサッパリとした野菜を食べたくなるのが不思議なところ。
モリモリ、シャクシャク、食べて口をスッキリさせる。
そして鍋…、つみれ鍋がココの宴会料理の名物でそれをたのしくみんなでつつく。
野菜をタップリ、しかもつみれの種類が豊富。
味が出ますからと一番最初に、イワシのつみれをポタンポタンと落として炊いて、エビとカニのつみれに豚肉、それから鶏のつみれを順におとしてく。
ビックリしたのが、しばらくすると小さな泡がフツフツ湧いて具材を包み込むようにして煮あげていく様…、ガスは普通の家庭用のコンロだから熱量が高いというコトじゃない。
おそらく鍋…、鉄でできてるコロンと丸い独特の形の鍋の熱伝導率がいいのでしょうネ、見事に炊けて白菜やネギなんてみるみるうちにトロントロンになっていく。
最後にうどんをクツクツ煮込み、鍋奉行の仕事も終わり、みんなで笑顔でゴチソウサマ。
来年こそはみんなで大きな花を咲かせてみましょうよ、と誓い合っての夜とした。
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