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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    サカキシンイチロウ
    年齢:
    64
    性別:
    男性
    誕生日:
    1960/01/26
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    そして夜を巨牛荘に来る。

    kgs.jpgプルコギがおいしいお店。
    焼肉のようなメニューもあるにはあるけど、殆どの人がプルコギ目当てにやってくる。
    六本木の店。
    もともと古くて小さく、ちょっと秘密めいた場所にあった。
    けれど3年ほど前のことでしょうか。
    目抜き通りから一本入った目立たぬ場所ではあるけれど、大きくしかもピカピカきれいなお店に変わった。
    ハードロックカフェの裏側。
    昔、ここにはスパゴっていうカリフォルニアンレストランが営業してた。
    アカデミー賞の授賞式後。
    ハリウッドスターが食事をするためやってくる、有名な店の日本支店があったのだけど、それも今は昔の話。

    韓国料理のお店にしては抜群にキレイで明るく、しかも六本木の街を見下ろす程良く高い場所にある。
    ゆったりとした椅子やテーブル。
    のんびり話をしながら食事をたのしむ場所にいい感じ。
    開店とほぼ同時の時間にやってきて、階段タンタン上がっていたら背丈の小さなおばぁさまが後から元気に階段上がってボクらを追い越す。
    こんな年のお客様もやってくるって凄いよなぁ…、って思っていたら入り口の前で立ち止まり、「いらっしゃいませ」ってボクらのために扉を開ける。
    なんとココの従業員さんでらっしゃいました…、オモシロイ。

    5c8fd556.jpegそれほどメニューの種類の無い店。
    料理をあれこれ組み合わせコースのようなモノがいくつか用意されてる。
    そのほとんどが、まず焼肉を焼きそれからプルコギという二段構えの料理の構成。
    日本の韓国料理店として営業するには、やっぱり焼肉を置かなくちゃ…、と言うことなのだろうと思いはする。
    けれど、今日の目的はあくまでプルコギ。
    焼肉抜きで一番安く、お値打ちにたべるために用意されてるただ唯一のコースをたのむ。

    プルコギを焼く前に、まず「ユッケ」と「ケジャン」を食べるというモノ。
    本来、ユッケは好きじゃない。
    肉は生より、火を通したほうがずっとおいしい…、と思っているからそもそもあまり食べたことがない。
    けれどここのお店のユッケはかなりの名物。
    納豆ユッケという食べ方で、普通は細切り牛肉に味をつけ、そこに納豆。
    それから玉子の黄身を落として、練って練って食べるというモノ。
    さすがに玉子の黄身はちょっといただけず、それで黄身ぬき。
    大葉の葉っぱを多めにもらって、軽く練り練り。
    ズルンと食べると、これがおいしい。
    今までずっと、ココでコレを食べなかったのが勿体無い…、って思うほどに味わい深い。
    ネットリとした生の牛肉の食感を、粘り気もった納豆がより一層になめらかにする。
    牛肉自体に味がシッカリはいってて、それだけ食べるとちと塩辛い。
    ところがそれと納豆が一緒になるとほどよき味で、旨みが増す。
    たしかにこれなら名物になって当然だよね…、って思いながら、次にケジャン。

    生の蟹の醤油漬け。
    殻ごと手に持ち、チュバチュバ中身を吸いだすように歯でしごきつつユックリ味わう。
    ネットリとして、スベスベ、ひんやり、味わいたのしい生の蟹。
    指まで蟹の香りや味が染みこんで、それをペロペロ舐めながらその味わいにウットリしている間に鍋に火がつけられます。

    b9bc3007.jpegジンギスカンの鍋のようなこんもり中心が盛り上がった鉄の鍋。
    帽子のツバのような部分に水を張り、鍋に肉が次々置かれる。
    牛ばら肉の油が特別乗った部分を、タレに漬け込みグイグイ中にタレの旨味を染みこませたもの。
    箸でちょっとつまみ上げると、ボロボロ崩れてしまうほど。
    鍋においたらなるべくさわらずしばらくそっと放置する。
    タレをタップリ飲み込んだ、肉はシットリ。
    みずみずしくて、しばらく焼けた鉄の上にてのんびり構える。
    そのうち徐々に、熱が廻ってひくひく、肉がひきつってくる。
    そしてチリチリ、肉の周りが縮れていってコンガリ、色が変わってきます。
    蒸気がゆらゆら。
    肉から出来てきたタレが鉄板で温められて、それが蒸気になって肉の上を漂う。
    醤油が焦げる匂いがします…、そしてお腹がグーッとなる。

    お店の人がやってきて、鍋の下の火の加減をする。
    ちょっと弱めに火をなだめ、肉をユックリ、ひっくり返す。
    ひっくり返った肉の表面。
    茶色くかわり、しかもかなりの焦げ目が付いてる。
    自分の脂で自分が焼ける…、焼けるというより揚がっていくのがかなりたのしい。
    何しろ肉の表面に、脂がフツフツ沸騰するのがみえるほどです…、韓国料理は火の料理っていまさらながら思い出す。

    5d76c7f2.jpeg肉がチリチリ縮まって、かわりにコンガリ焦げてカリカリ、まるで肉の佃煮みたいになってくる。
    これが食べ頃。
    一旦、火を強火にあげて余分の脂や水気を一気に吹き飛ばし、さて食べ頃とハフっといきます。

    肉がカリカリ。
    しかもサクサク。
    なのにジュワッと脂とタレが滲みだし、なんだか不思議な食べ応え。
    サンチュでくるんでそこにキムチをのっけてくるみ、噛むとクシャッと葉っぱが潰れる。
    おいしくたのしく、言うコトなしで、唯一、残念なところが食べると次々お替りしたくなること。
    牛肉をおいしくたのしく食べるひとつの方法だなぁ…、って思ったりする。
    この行程を何回か、肉が続く限りずっと繰り返し、お皿に山盛りの牛ばら肉がお腹の中にあっと言う間に入ってく。
    あまりに食感軽やかで、しかも脂がスッキリしていて物足りないほど。
    ただここまではあくまでココのプルコギの序章部分でしかないのであります。

    8c77287c.jpegココのメインは実は〆。
    うどんを焼いて食べるのですね。

    茹でたうどん。
    太めでけれどどこと言って特徴のない普通の麺。
    肉を焼いて空っぽになった鍋の上に、それをこんもり、まずはおく。
    箸でうどんをグルグル動かす。
    白い小麦の麺で汚れた鍋をぬぐって拭くように、グルングルンと回していくと徐々に麺に色がつく。
    醤油のこげ色。
    しかも脂がくっついて、麺がテカテカ光ってくるのがまたおいしそう。

    鍋の淵の部分に最初、張ったお水にプルコギのタレ、肉の脂が流れこみ、そこがちょうどすき焼き風の甘辛醤油ダレになっていく。
    茶色い色つき水の中に、何度も何度も麺を入れ、拭いとっては鉄板の上に移して焦がす。
    何度もこれを繰り返し、淵の水気がなくなったらば麺を鍋の淵に退避させ、真ん中部分にケジャンのタレをじゃじゃっと注ぐ。
    チュンチュン、水が弾ける音が激しく聞こえ、急に蟹の匂いがしてくる。
    それを麺にまとわせて、最後に醤油。
    これまた鉄板に直接かけて、焦がして香りと味を引き出し麺にほどこし、出来上がり。
    なんともおいしく、肉感的で、今まで食べてきた蟹や肉、それらすべてがこのうどんの為にあった…、と実感できます。
    しかもうどんを作ってくれる担当が、ボクらと一緒にお店に入ったあのおばぁさま。
    私が作れば絶対おいしくなりますからね…、と小さな体を背伸びするようにスッと伸ばして一生懸命作ってくれる。
    心づくしのたのしいもてなし…、今日も満足、オキニイリ。

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    なつかしい~!
    以前、勝手にしやがれのライブ後、コロコロ4人で行ったのを思い出しました。その後に六本木スタバで人間ウォッチですよ。とても懐かしいです。楽しき良き思い出。
    みとゴルゴさん / 2011/05/01(Sun) /
    本当に!
    > みとゴルゴさん
    六本木スタバの阿鼻叫喚ぶりには感心いたしましたね…。
    なつかしい。
    今度、ニューコロコロで東京の不思議空間探索ツアーなどを催したいなんて思います。
    サカキシンイチロウさん / 2011/05/01(Sun) /
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