巣鴨に用事があってたちより、しかもちょっと小腹がすいた…、そうだと突然思い出す。
隣の駅の大塚に、天下寿司がある。
去年の末に出会ってそれでたちまちオキニイリになってしまったこのお店。
ずっと渋谷のお店を重宝していたけれど、何度か「大塚店はいいですよ」ってコメントもらった。
チェーン店とはいいながら、お店、お店に特徴は出る。
立地ならでは。
あるいはそこで働いている店長さんやスタッフさんの働く姿勢や性格で、お店の雰囲気変わってしまう。
大塚の店はどんな店だろう?
そう思ってやってきたらばかなりビックリ。
小さい。
30人も入れば一杯になっちゃうんじゃないかっていうほど小さいお店。
夕方の早い時間だったのにほぼ満席で、スゴいニギワイ。
お客様も多いんだけど従業員が、ベルトの中に3人握り手、ご主人風の人が1人とサービススタッフ、洗い物をする従業員にテイクアウト専用のキッチンがあり、そこにも一人握り手がいる。
30人のお客様に対して、従業員が6人もいて下手なたちの寿司屋さんよりスタッフ数が充実してる。
多分、これだけのスタッフがいれば回転寿司にしなくても十分、対応できるだろうと思うほど。
にも関わらず、ベルトの上にはズラリと寿司が並んでくるくる回ってる。
どれもほとんど握りたて。
キラキラしてて、しかも同じネタで一度ににぎられるのは3、4個だけで、いろんな寿司がバランスよく流れてく…、ほとんど「あれを握って」って注文しなくてたのしめる。
これこそ回転寿司の原点だってそんな感じの見事なお店。
ただこのやり方は、お客様が途切れずいつも満席近い状態を維持できないとロスを生む。
だからみんなこのやり方や、この小ささから逃げて今の大型回転寿司を生み出した。
昔はこうしたサイズのお店が結構あって、どこも一生懸命頑張っていた。
なんだかかなり、ナツカシイ。
目についたネタをあれこれためしてみます。
まずはやっぱり漬けマグロ。
ヒヤッとおいしくピトッと貼り付くマグロの赤身がネットリ旨い。
茹でたエビはムッチリおいしくウニもトロォリ。
若干渋みをかんじるけれど、風味も豊かで悪くない。
サザエを蒸して甘辛ダレをトロンとかけた握りもムチムチおいしくて、何よりやっぱり人肌のシャリがとてもおいしい。
コリコリサクサク、たのしく歯切れるつぶ貝や、カンパチ、あるいは生鯖といつも使ってる渋谷の店よりなんだかネタが分厚いキラキラしているように見えるたのしさ。
お店の人も元気がいいです。
お客様もどうだろう…、ちょっとアダルト。
大塚という街の性格もあるのかもしれないけれど、シニアの人も多く目立って年齢問わず愛されている…、そんな感じにニッコリします。
カリフォルニアロールをたのんでみます。
普通、カリフォルニアロールといえば太巻きなのに、ココは中巻。
具材はシンプル、アボカド、カニカマ、タップリわさびという組み合わせ。
キッチリ巻かれたシャリがまずはパラッとほぐれて、そこにアボカドのネットリとした食感まじる。
カニカマの風味がアボカドの緑の香りと混じり確かにカリフォルニア的味わいになる。
トロ鉄火巻きの溢れんがばかりにトロがたっぷり巻かれてる様。
サービス精神旺盛なる景色にウットリ。
基本的に120円というココの寿司。
さすがにこれはお皿の色が違って260円。
それでもこの子…、「ボクをとって」って言ってるようで思わず手がでる。
食べるとトロリとトロがとろけて、ご飯の粒をひとつにまとめる。
ベルトの上を回ってるわさびをとって、それをタップリ、海苔に直接塗るようにして食べてもトロの脂が強くて上等で、辛味が風味に変わってくれる。
それにしてもココの海苔はなぜだかおいしい。
香りが自然で、しかもパリッと歯切れて歯茎にまとわりつかない…、〆の巻物がおいしく感じてお腹一杯がたのしくおいしく出来上がる。
カッパを巻いてもらってそれを〆の〆。
それをパリポリ食べてたら、穴きゅう巻きやらトロタク巻きが目の前流れていくではないの。
しかも隣の人が「ハワイ巻き」なんて聞きなれない注文を入れてニコニコ待っている…、あぁ、もうこれ以上、ココにいたらばメニューを全部食べないと気がすまなくなってしまうかもって…、それでアタフタ店をでました。
只者じゃないほどいいお店、気に入りました、また来よう。
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新宿駅についてちょっとあたたかいモノを体の中に放り込みたい。
不思議と寿司をつまんだときは不思議と温かい麺を食べたくなるのでありまして…。
それでひさしぶりに「東京老拉麺」を覗いてみます。
香港風の極細麺を使った料理。
1年ほど前にできたときにはかなり重宝したのだけれど、最近、家の近所に香港麺のお店ができてそれでご無沙汰。
ひさしぶりに来てみれば、季節限定という酸辣湯麺をためしてみます。
もともとココの麺は中華鍋を使わずできるようにできてる。
あんかけ焼きそばあるから鍋があったくらいで、それ以外のスープ麺は具材をのせて出来上がり。
ところがこれは当然、あんかけスープを作って上にザザッとかけていくので、この注文が入るとにわかに厨房の中がにぎやかになる。
オープンキッチン。
かなり大きくしかも奥へ奥へと伸びている。
つまり作業動線があまり良くはない厨房で、そこに中国料理の経験者のように見えるスタッフがひとりだけ。
彼が孤軍奮闘で次々、オーダーが入るこの麺の調理に追われてあら大変。
けれどずっと笑顔でニコニコしながら鍋を振っているのがなんだかステキで、料理がやってくる前からすでにおいしく感じるステキ。
とろみは見事になめらかで、酸味も辛味もちょっとおだやか、やさしい味わい。
きくらげ、なまこに細切りチキン。
千切りにした野菜がタップリ、豆腐がツルンとすべすべしててシャキシャキとした白髪に切った白ネギが唯一歯ごたえそれるたのしさ。
お酢と胡椒をタップリくわえて、極細麺にからみつくとろみスープをトロリと食べます。
お腹がポカっとあったかになり今日のお腹をなごませる。
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