新宿西口の中地下にある「永坂更科」で、そば、たぐります。
なぜなんだろう…、最近、そばが本当においしく感じるのです。
何を食べようか迷ったとき。
そばにしようか…、って結局思う。
お腹が本当にすいてるときは、寿司にしようかとなんだか爺さんみたいなチョイス。
両親はうどん王国の人ですのに。
小さい頃からズルズルすする…、と言えばそれはうどんであって、そばでもラーメンでもなかった人生を送ってきたのに。
なのに最近。
そばが一番気軽でおいしい麺になった。
東京というおいしい蕎麦屋にことかかない街に住んでいればこそかも。
それに東京のそば。
とても多様で、店によっていろんな流儀のそばがある。
特に麺。
その打ち方や粉の配合。
太さ、長さに固さに風味。
お店によって特徴がある。
しかもどこで食べてもそこそこおいしい…、変なそばを出してるところは多分、淘汰されていくのでしょうネ。
なかでも東京が江戸と呼ばれる昔から、ずっと自分の流儀でやってる老舗のそばは一本筋が通ってる。
ここのそばは風味と食感のバランスが良い。
特に生粉打。
そばの芯まで一緒にひいた、太くて黒い田舎風。
平べったくて角張っている、パスタで言えばリングイニ。
水をタップリまとってつやつや。
みずみずしくて、そのまま食べても味わい深くて噛むとネットリ。
粘り気がでる。
そばの香りも強烈で、それを辛いタレをタップリつけて味わう。
辛いといっても醤油の辛さ。
味醂の甘みと出汁のうま味と混じってかなり強烈。
田舎からでてきてこれを食べた当初はさすがにちょっとなじまなかった。
けれど慣れるとこれがおいしい…、そばがまとった水や唾液が混じるとユックリ薄まっていき、醤油の影に隠れたうま味がジンワリ広がる。
味の変化がたのしくて、そばというこの食べ物にピタリと寄り添うステキな相棒。
そば湯で割ると醤油がなりをひそめて出汁の風味が主役のスープになってく…、今ではかなりのオキニイリ。
それにしても蕎麦屋でせいろをたのむと食器がこれでもかって並ぶたのしさ。
セイロにそば猪口、タレの入った徳利に薬味をのっけた小さなお皿。
食べてるうちに湯桶がでてきて、それらどれもが使い込まれてしかしキレイに磨きあがってる…、なんて贅沢、アリガタイ。
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ちなみにこのお店のデータ用に使った食べログのこのページ。
実はココのお店はテーブルサービスのついた食堂と、立ち食いコーナーの2つのパートに分かれてて、レビューのほとんどが立ち食いコーナーで占められている。
だから点数が低くなってはいるけれど、そんなに悪いお店じゃないと思うのですね。
お店の一部をみただけてあたかも全てがわかったかのようなこうした評価はあんまりボクは好きじゃないな…、でも便利だからデータをもらいにきちゃうのよね…、許されて。
まぁ、そんなあれやこれやを考えながら、お茶をスタバですることにする。
銀座、マロニエ通りにあるお店。
できた当初はセンセーショナル。
大型店で、お店の一部に暖炉があって、それを囲むようにソファが置かれていたお店。
まるでカナダだとかアルペンあたりの山岳リゾートにあるホテル。
そのロビーのようで、銀座に来る度、なにか言い訳作ってココにやってきていた。
日本のホテルがどんどん街から背を向け、宿泊者のためだけの施設になりさがる。
ロビーでユックリお茶をしながら、街にとけこむ時間をたのしむ。
そんな贅沢をホテルが放棄したかたわらでこうしてスタバがホテルのロビーのようになってく。
いいコトだなぁ…、って思ってそれで贔屓にしてた。
けれどやっぱりビジネス的に、もっと客席をというコトになったのでしょう。
なんどか改装繰り返し、今ではギッシリ、小さな椅子とテーブルが並ぶお店になっちゃった。
とは言え気持ちの良い空間。
500円もかからずステキな時間をみんなとシェアできる、貴重な場所であり続けていることには変わりがないから、我慢しよ。
カップでドリップコーヒーもらい、手帳にiPhone、ズラッと並べて仕事のコトをぼんやりたのしく考える。
このマグカップが空になったら次の仕事にむかいましょう!
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