中野で行きたかったお店を探索する今日の夕方…、まずは「魚屋よ蔵」という立ち飲み居酒屋にやってきました、５時ちょっと過ぎという時間でまだまだ明るいのにネ（笑）。
うなぎの寝床のような小さなお店…、中に入るとショーケース。
そのショーケースに続くように２本のカウンターが奥へ奥へと伸びていて、その挟まれたところが通路で一番奥が厨房…、良くある立ち飲み居酒屋の姿形でホっとします。
で、オモシロイのがそのショーケース。
お店に入ってくる人が、まずそこを覗いてしばしたのしく思案をするのが、この店における入店儀式のようであります。
今日も帽子にスーツの老紳士が、中を真剣に覗きこんでらっしゃった。
ショーケースの中にはおつまみ。
惣菜。
あるいは刺身が並んでてそれを好きにとってお店に入る。
そしてカウンターの空いたところに立ってお酒を注文。
お店の人が、お客様が運んできたお皿を確認した上で、冷たく食べるものはそのまま。
温めたほうがおいしいモノは電子レンジでチンしてくれる。
合理的でたのしくて、その分安くておいしく飲める。
メニューに載っている料理は全部で２０種類くらいかなぁ…。
商品を絞り込んでいる分、それぞれ安く、最小限の人数でお客さまをおもてなしするという趣向にて、今日もおじさん２人がチャキチャキ。
お店の一番奥の厨房と一番手前のショーケースの間を行ったり来たりしながら、お酒を出したり料理を作ったり刺身をひいたり…、大忙しな感じがたのしい。
「魚屋」と店名にもある通り、魚は新鮮。
今日はブリにカツオにマグロが売りで、例えばブリをとってみたけど、ブリンと歯ごたえたくましくうま味もドッシリ。
最後にスキッと軽い酸味が味を引きしめ、なかなか旨い。
早い時間帯だったからかなぁ…、お店にやってくる人たちの年齢層がちょっと高めで、しかも男性一人客が多いところに、これも中野のひとつの景色と思ったりする。
ショーケースの中にあった料理をいくつか。
ポテトサラダはタップリとした分量で、いわゆる典型的なる肉屋さん的ムッチリとした味わいで、七味をぱらりとかけるとじゃがいもの甘みが際立ちホッピーに合う。
めっけ物がハムカツで、分厚いソーセージタイプのハムにパン粉をキレイにまぶして、カラッと揚げて熱々、しかもムッチリ旨い…、とんかつソースをタップリかけるとこれまたビールやホッピー、ハイボールなんかにあう味わい。
２人であれこれつまんで飲んで、お勘定って言ったら一人１２００円という驚愕価格でありました…、なんかすんごくたのしいお店、長居をせずに、サッと出る。
関連ランキング：立ち飲み居酒屋・バー | 中野駅、新井薬師前駅
そして二軒目、「にぎにぎ一（ぴん）」というお店。
ココも立ち食い…、料理は寿司でＪＲの中野駅の近くの路地にヒッソリとある小さなお店で４人立てば一杯になる長さのカウンター、後ろに同じく４人分のカウンターがあり今日はそこにギッシリお客さんが入っていたから、多分、その時、その瞬間は中野で一番人口密度が高い店になってたでしょう…、エネルギッシュでなかなかに良い。
しかもそこで、高良健吾そっくりのイケメン握り手がいなせに寿司を握るのですネ。
ワクワクします。
早い時間にやってくれば、この握り手を独り占めして、それこそすべてのネタをひと通り食べてたのしむコトができるじゃないかと思う。
ネタの種類はそれほどはない。
全部で２０種類くらいでしょうか。
その中の三分の二ほどが一個１００円均一。
残りの上ネタが一個３００円というわかりやすい価格設定。
安いからと言っても品質の見事なコトには舌巻くほどで、どれもピカピカ。
しかも新鮮、味わい深い。
シャリが小さく銀座サイズで握ってくれる。
だからあれこれつまんで食べて、あぁ、食べ過ぎたかなぁと思って、それでも勘定したら２０００円にはならぬ値段でたのしめる。
実はかつて歌舞伎町の中に支店があったのだけど、そこは閉店。
寂しいなぁと思っていたら、中野に店ができていたというので来たら、新宿時代以上にキリッと寿司がおいしく、ビックリしました。
まずはオススメ５貫握りで５００円というお決まりモノをたのんでためす。
アジに黒鯛、ヒラメにサバ、それからホタテが次々やってくるのだけれど、どれもネタがキリッとしていておいしいったらありゃしない…、赤酢で味をととのえた江戸前のシャリの酸味に風味が魚の持ち味邪魔せずに、けれどうま味をひきたてる。
何しろ今の時期は貝の正月…、最初に食べたホタテもムッチリ、歯茎や奥歯をネットリ撫でてトロンととろける、その食感の色っぽいこと限りなく、ネタケースの中にも見事な貝が様々。
貝だけ全部いただきましょうかと、ホッキにつぶ貝、平貝、赤貝、ミル貝と次々にぎってもらって食べる。
コリコリだったりムッチリだったり、サクッと歯ぎれるモノがあったり、貝の食感さまざまで、なのにどれもが強烈なほどのうま味と最後にネットリとした粘りを残す。
貝好きさんにはたまらぬ季節に、このお店…、最後に穴子と塩と煮詰めたタレをそれぞれ付けてもらって〆とした…、あぁ、シアワセな今日の夜。
関連ランキング：寿司 | 中野駅
[4回]
PR
