西に向かって高円寺…、商店街の様子をちょっと勉強したくてブラブラしながら午前中をユックリ過ごす。
コーヒー専門店だとかカフェ、喫茶店の個性的なお店が結構沢山あって中央線沿線の不思議なカルチャーを感じてたのしい…、勉強しました、オモシロイ。
そしてランチを「チョップスティックス」というお店を選ぶ。
ベトナム料理の人気のお店で、高円寺の駅前、裏通りにある古ぼけたいささか怪しげな雑居ビルの一階にある。
飲食店ばかりが10軒ほど入ってるんだけどこの店の繁盛が際立っていて、昨年、お店の隣が空いたのを機に、そこにベトナム風の焼き鳥の店を開店させた。
昼はそこでもココの料理が食べられて、お店の人が両方の店を行ったり来たりしているところがなんだかたのしい…、わかりやすい場所じゃないんだけど昼から満席、繁盛店。
ほとんどの人がこれを目当てにやってくる。
フォーであります。
ココのフォーは日本ではまだめずらしい「生のフォー」。
ムッチリしていて、軽い粘り気をもった麺。
スープの中でムチムチ。
しかもスープをひきあげ、口の中へと誘い込む。
乾燥麺のフォーと違って、ペラペラすべるような食感がなくて唇、撫でる感覚が肉感的で三年ほど前でしょうか。
初めて食べてもう虜。
時折無性に食べたくなる。
具材の中で一番好きなのがトマトと牛すじ肉の組み合わせ。
甘く煮付けた牛すじ肉の旨味と甘み、それに脂の風味がスープの中にドッシリ、移ってそれが口にスルンとやってくる。
コンソメスープのような牛肉スープも香り豊かでゴクリと飲むと最後に、やさしくとても上品な酸味が残る。
お腹の中から滋養が体にしみこむような、ズッシリおいしい見事な味わい。
パクチー大盛りがタダというのがうれしくて、それで別盛りでパクチータップリもらってドッサリ、スープに浮かべてズルンと味わう。
春本番を感じる今日の温かな空気をスキッと明るくさせる、アジアなおいしさ、ありがたい。
サイドに料理をいくつかたのむ。
豚チリご飯っていうのを前から食べたくて、たのんでみたら豚ひき肉を炒めて、ニュクマム、スイートチリのソースで和えたミートソースみたいな感じ。
ジャスミンライスと混ぜて一緒に口にふくむと、甘くて辛くて豚肉独特の甘い脂が口いっぱいに広がっていく…、両面焼きの目玉焼きの甘みにホっと笑顔になった。
揚げ春巻きも豚独特のドッシリとした匂いがたのしく、葉っぱで来るんで食べるとシャクリ、ライスペーパーがパリリと奥歯でこわれて口の中がにぎやかになる。
やっぱりおいしい…、今度は夜にやってきて、ガーリッキーなフライドポテトやベトナム風の串焼きを食べてワイワイ騒ぎたいってそんなふうに思ったりする、オキニイリ。
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チョップスティックスにちなんで動画を一本。
チョップスティックスっていう、両人差し指だけで弾けるあの曲を「リベラーチェ」が演奏しているところ。
1960年代から20年ほど、ラスベガスを代表するエンターテイナーとして人気を博したピアニストで、ゴテゴテピアノにゴージャスコスチュームで演じる豪華なステージが、あまりに成金趣味で一時期、リベラーチェって言葉が「下品の同義語」とすらいわれていたほど。
その絶頂期の映像で、たしかにスゴイ。
あんな指輪をしたままよくぞ、これだけピアノが弾けるものよと感心します。
ちなみに彼の生き方、生活、ステージスタイルが、あのエルトン・ジョンに受け継がれている…、かもしれないです、オモシロイ。
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