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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    1960/01/26
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    師走映画の第二弾…、今日は「バーレスク」にて盛り上がる。
    Burlesque.jpg映画館で予告編を観てからずっと気になっていたミュージカル。
    これは観なくちゃ…、と思っててけれどどうせだったら大人数でワイワイしながら観たいモノって、それで友人誘って「バーレスク祭り」な感じでやってくる。
    場所は新宿…、本当は、銀座のような花のある街で観たくってやってる劇場探したのだけど銀座の映画館はどこもとぼけた予約システム。
    それで仕方なく新宿のバルトナインの一等席に横並びにて、観るき満々でたのしんだ。

    物語りの舞台のバーの名前が=バーレスク。
    でもってその「Burlesque」って言葉の意味が茶番だとかパロディーだとか、しかもそこに軽いシモネタっぽいコントやお色気系を含んだショーのコトを言う。

    8ad9e766.jpeg高尚なアートじゃなくて、あくまで下品一歩手前の大衆的なエンターテイメントを狙う人たち。
    嫌いじゃないです。
    中途半端に高尚なお芸術を狙った七面倒臭い作品なんかより、サービス精神旺盛すぎて破綻をきたす作品の方が、ボクは好きかも。
    この映画。
    一生懸命、「シカゴ」みたいなミュージカルですって装うとしているけれど、ボクとしては「ショーガール2」のように思えた。

    両作品のポスターを上に並べて貼ってみたけど、似てるでしょう?
    1995年にポールバホーベンが監督して作った「ショーガール」。
    スターダンサーを夢見た女性が、自分の体とやる気を武器に、他人をけ落としドロドロの人間関係の中をのたうちまわって成功していくプロットで、ただ残念ながらショーガールの方は大コケ。
    過剰な演出とゴージャス加減が悪趣味だって受け止められてラジー賞まで受賞した。
    とはいえ乙にすました「シカゴ」っぽさより、ビッチな感じの「ショーガール」の方がボクは好きにて、「ショーガール2」みたいだったらいいのになぁ、って思って来ました。

    brq.jpg堪能しました。
    ショーガールでもなくムーランルージュでもなくシカゴでもないまるで新しい音楽映画。

    自分の夢をあきらめないコト。
    もしかしたらこのまま消えて、過去のものになってしまう。
    そのプレッシャーをはねのけて前へ前へと気持ちを向けてなりふり構わず生きていくコトの大切さがこの映画のテーマなんでしょう。
    クリスティーナ・アギレラが田舎を捨ててロサンゼルスに向かうとき、バスのチケットを買うんですネ。
    チケットセラーが「往復切符?」って当然、聞きます。
    彼女は一言、No kidding。
    冗談言うんじゃないわよってその一言がすべてを語っているんじゃないかな。

    片道切符の人生を、同じ気持ちの仲間が互いに助け合い収まるところに収まっていくハリウッド的ハッピーエンディングがちょっと物足りなく感じたりもする。
    ストーリーのところどころが緩慢になる。
    語りたいコトが多すぎて、ひとつひとつのエピソードが説明不足で、消化不良になるところもあります。
    けれどそれら全ては圧倒的なライブ感あるミュージカルシーンで全部帳消し、見事です。

    それにしてもシェール。
    1946年生まれといいますから御年64歳にして、いまだみずみずしくて艶っぽくクリスティーナ・アギレラが小便臭く思えてしまう凄さを帯びた存在感。
    女優でもあり歌手でもあり、大物歌手と次々ウキ名を流す合間にアカデミー賞にグラミー賞までとってしまった、まさに「スタァ」、大スタァ。
    2000年に引退すると言いながら引退コンサートを数年にわたって続けた結果、結局、引退するのもやめた。
    彼女の人生がバーレスクそのものなのかもしれないなぁ…、って思ったりする。

    予告編を貼っておきます。



    映画で観るのもいいけれど、できればそのまま舞台化をしてこのキャストにてライブでみたい…、そんなワガママ抱かせるほど、とてもたのしいオキニイリ。

    そうそう、この映画の舞台、バー・バーレスクのステージマネジャーをやってる「スタンリー・トゥッチ」って俳優さん。
    プラダを着た悪魔ではメリル”鬼編集長”ストリープの部下で、アン”新人”ハザウェイの洋服や靴を選んであげる役をやってた人なんだけど、ここでもおんなじような役どころ。
    今ハリウッドで、垢抜けない女性をシンデレラ化するスタイリスト的役をさせればこの人の右に出る人は無し…、って感じかなぁって思ったりした、彼もまたまたオキニイリ。

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    ■ コメント一覧
    無題
    この映画、最高ですo(^▽^)o
    かなりお気に入りです!
    今も、シェールさんの曲を聴きながらコメント書いてます。
    このキャストでの舞台が実現したら、夢のようです!
    スタンリー・トゥッチさん、好きな俳優さんですが、この作品に出てるのは知らずに観に行ったので、嬉しいミニサプライズでした。(笑)
    lovekuma69さん / 2010/12/19(Sun) /
    ステージ版
    > lovekuma69さん
    このまんまのキャストで舞台化するとなると、かなりの困難が伴うでしょうけれど、例えば一回きりでもいいからステージ版を演じてもらって、それのライブビューイング…、なんてコトをしてくれたらいいのになぁ…、って思いますよね。
    今日は本当にたのしゅうございました。
    サカキシンイチロウさん / 2010/12/19(Sun) /
    シェール
    シェールと言えば、「ビリーブ」しか思い浮かばないのですが、相変わらずエイジレスな姐御ぶりで惚れ惚れしますね。
    何だか、グリーと共に自分の中にミュージカルブームがやって来そうです。(笑)
    オレンジさん / 2010/12/19(Sun) /
    ビリーブ
    > オレンジさん
    シェールのビリーブ。
    あの独特のうねり感とでもいいますか、グルービーな感じのメロディー。
    ズンチャカズンチャカゴキゲンなリズムセクション。
    そしてハスキーなシェールの声。
    朝聴くと、一日、モデル歩きをしながら歌っていそうなボクもオキニイリの曲です。
    相変わらずすごいですよ…、シェール。
    バロック画の中から出てきたんじゃないかと思うほどの存在感。
    ステキすぎます。
    サカキシンイチロウさん / 2010/12/19(Sun) /
    ショー・ガール!
    私も大好きなんですよ、『ショーガール』!
    駄作扱いする人が多いけれど、大好きなジーナ・ガーションも出ていたし、あのガツガツ+ギラギラな感じが良かったと思っています。
    ラスベガスだなあ・・・って思う、刹那的な映画だなあと。
    『ショーガール』系と聞けばもう観ないわけにはゆきませぬ・・・。
    情報ありがとうございます!
    ねえねえさん / 2010/12/20(Mon) /
    ビッチな感じ
    > ねえねえさん
    ショーガールほどビッチな感じではなく、けれどほどよく下品で刹那的でもある。
    ただやはりシェールの存在感でしょうか…、どこかにミステリアスで不思議な拡張すら感じさせるムードもありと、かなりのおすすめ。
    ぜひどうぞ。
    サカキシンイチロウさん / 2010/12/20(Mon) /
    無題
    「ショーガール」のポスター、素敵すぎる!
    シェール目当てで観てきます♪
    キョーコさん / 2010/12/20(Mon) / URL
    シェールねぇさん
    > キョーコさん
    このショーガールのポスター。
    日本ではあまり使われなかったんですよ。
    ステキですのにね。
    この映画でのシェールねぇさん。
    すごかったです。
    一生、あんたについてくぜ…、って思ってしまったほど。
    ご堪能下さい。
    サカキシンイチロウさん / 2010/12/20(Mon) /
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