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サカキシンイチロウノホトンドゼンブノブログ
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    美術展をふたつはしごする今日のコト…、どちらも六本木の美術館にて。
    mucha.jpgひとつはミュシャ展…、場所は六本木ヒルズの美術館。
    もともと日本のマンガを彷彿とさせる作風で日本では人気がある上、間もなくこの企画展も終わるという時期も手伝ってのコトなんでしょう。
    美術展の会場に入るために小一時間を費やしました…、日本の人ってアートが好きなのか、それとも行列が好きなのかどっちなんだろうってぶつくさ言いながら辛抱強く。

    0edef367.jpeg中に入った途端にそんな文句もすっ飛ぶくらい、充実した展示内容にビックリしました。
    広告用のポスターや商品ラベル。
    舞台背景や挿絵のような、いわゆるボクらが見知ったキレイな作品群も見事だったけど故郷のチェコの独立運動や、宗教観が色濃くにじむ重厚にして強いメッセージ性をもった作品のスバラシイコト。
    惜しむらくは、これら見事な作品を収める箱として森美術館という場所がふさわしかったか?と、思ってしまうところかなぁ…。
    超高層ビルの上層階というこの場所には、どうしても濃厚なる商業主義がつきまとう。
    何しろまもなく終わるミュシャ展の後にひかえるのは、ハリーポッター展。
    まぁ、「商業」と「芸術」のはざまに揺れ動く作品たちで有名になったミュシャという人の居場所としては悪くないのかもしれないけれど…、なやましい。

    そしてもう一つは「カリフォルニアモダンデザイン展」。
    国立新美術館にて。
    良くも悪くも第二次世界大戦後の世界のさまざまをリードした、カリフォルニア生まれのさまざまなデザインワークを集めたモノで、あまり期待はしていなかった。
    けれどこれが面白くって1時間半ほど、飽きず観ました。
    家具や食器、ポスター、雑誌に車、タピストリーと実用品の中に潜むデザイン性を感じることができる展示内容と、その時代背景を丁寧に説明したビデオフィルムが要所要所で流されていて、それぞれの作品が生まれた時代を疑似体験することができたりするのがたのしくて…。

    で、この時代のアートを語るにおいて外せないのが「イームズ夫妻」…、彼らが何を果たしたのかというコトをテーマにした映画のトレーラーを一本貼っておきましょう。



    どこかで見たことのある家具や製品…、なんのへんてつもない空間を特別な空間にかえる力をもった製品、それが現代のアートなんだというコトなのかもしれません。
    ビデオフィルムの数々の中で、ズシンとココロに残ったのが「水を入れてこぼれない花瓶が工芸品、水を入れるようにできてはいない花瓶が美術品である」というとあるアーティストが語った言葉。
    工芸と美術をこうバッサリと評されると、そうなんだろうと納得しつつも、果たして本当にそうなんだろうかと疑問符を持つ。
    「食べても心を満たさない料理は芸術なのか?」…、証明してみたいモノでございます。
     

    拍手[3回]

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    無題
    ミュシャ展、入場にそんなにかかったんですか!わたしははじめの頃の、しかも平日に行ったので空いていましたが、大変な人気になっていたのですね。

    そして、まさしく森美術館ちょっと微妙でした。
    もっと上野あたりで開催されていたらもうちょい照明とかも見やすかったんじゃないかなぁなんて、思ってしまいました。
    京kyou_miyakoさん / 2013/05/05(Sun) /
    過熱気味
    > 京kyou_miyakoさん
    アートが好きな人以外にも観てほしいという場所なのだろうと思いますけれど、ちょっと加熱し過ぎのような気がしました。
    日本にはアートのためのスペースが少なすぎるように感じますネ。
    サカキシンイチロウさん / 2013/05/05(Sun) /
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